↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真夏ダイアリー  作者: 大橋むつお
29/72

29『終日ゴロゴロ』

真夏ダイアリー・29

『終日ゴロゴロ』        



 千通の年賀状は問題だ。


 一瞬嬉しかったことは確かだけれど、直ぐに問題に気が付いた。それだけ、わたしの住所、個人情報が漏れているということだ。


「入りきらない分が、これね」


 千通の年賀状の上に、何通かの年賀状がポンと置かれた。


 で、この何通かが本物で、段ボールの中味は古新聞だった……やられた、悪ノリのお母さんに。


「どう、目が覚めたでしょ」


「冗談きついよ、お母さん」


 お雑煮と、簡単なおせちをいただきながら、年賀状を見る……簡単なものから手の込んだのまで、いろいろだけれど、パソコンとプリンターで作ったものばかり。その中に、ただ一通手書きのがあった。


 あけまして、おめでとうございます。仲間になれてうれしかったです!


 エヴァンゲリオン事件で、お仲間になった春野うららからだ。


 年末のゴタゴタで、クリスマスパーティー以来だったけど、仲間が増えたことは嬉しい。うららが省吾とうまくいけばいいと思った。省吾のお父さんに事実を教えられて以来、省吾は友だちとか、それ以上の関係とかじゃなくて同志、バディーという言葉が相応しい関係になるんだろうなあ……という予感がしていた。


――初詣いこうよ~(^O^)~


 省吾にメールを打った。


――今、行って帰ってきたとこ。真夏忙しいんじゃね?


 つれない返事が、すぐに返ってきた。


――四日まで、オフだからあ。


 これへの返事は、すぐには返ってこなかった。で、年賀状の返事を三通ほど書いて、もう一度メール。


――まあだ?


――ちょっとタンマ。


 と、返ってきた。で、近くのポストまで出しにいった。


「紅白たいへんだったみたいね」


 ポストに年賀状を入れた直後に声をかけられた。しまった、変装用のメガネを忘れた。


「いや、どーも」


 と、振り返ると、わたしが急にアイドルになった、そもそもの原因の、美容師の大谷さんが立っていた。


「You Tubeで見たよ。クララちゃん大丈夫だった?」


「あ、はい。ただのお腹痛でしたから」


「そうか、わたし、応援してるからね」


 それ以上カラまれてはかなわないので、家に帰る。


――4日、昼からオレの家で。

 

 省吾から、メールが返ってきていた。簡単な内容だったけど、その間に、いろいろ調整してくれたんだろうなあ、と感謝。


 で、新年二日目の今日は、梅と葉ボタンにお水をやって、終日ゴロゴロ……。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。