表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/16

13 変化するとは   フォース・マスター   第2シーズン-2

洗濯機に今日着ていた物を入れていると

ヒラヒラと小さな紙切れが落ちた。

ひろってみると、あの名刺だった。

今頃出てきてもと思いながら、ゴミ箱にてた。


ただ、あの女性が言っていた「本当に僕が満足できるには

どうすればいいのかを教えてあげる」という言葉だけは何

度も僕の頭をリフレインしていた。

僕は今、満足していないのだろうか?

確かに新しい彼女との出会いは、とても刺激的で楽しい。

だが、仕事や自分の生活そのものは何も変わってはいない。

彼女と出会ってから、もっと自分が変われそうな気がして

いたのに、いままでの僕と変わらない。

別に何かをして変わるとかではないのだろうけど、

何かスイッチを入れられてないと言うか

何かギアチェンジができていないというか

満足できていないと言う方が正しいのかもしれない。

歯をみがきながら、そんなことを考えた。


あの名刺を、てる時に目に入ったフレーズがあった。

魅力みりょくとは日々変化することである』

僕は、彼女に魅力みりょくを感じているが、僕自身には魅力みりょくを感じてはいな

かった。

僕は、自分にも魅力みりょくを感じられるように、どうすればいいか

を本気で考えたいと思った。


ゴミ箱から、てた名刺をひろい上げた。

連絡先にメールをした。


次の日の朝、メールの音に気づいて目が覚めた。

あの名刺の主からのメールだった。

まだ6時前だ。

しかし、そこには単純に1つだけ書いてあった。

『朝食を変えると、生活スタイルが変わる』


それだけだったが、その位なら意識さえすればできそうだし、

続けていけそうな気もした。

まず、しゃれたさらを使って、盛り付けキレイにして

見た目を豪華ごうかにしよう。


やれそうだと思った時にやれば、案外、頑張りはらない。

何か服装もちょっとだけ変えてみたくなってきた。

小物でも新しいものを買うのは、物を増やすのではなく

先に何かをててからにしようと思った。

それと食材も1人分だからと思ってコンビニで買うことが

普通だったけど、野菜や果物を前もってカットしておくのに

もコンビニよりも遠いが、スーパーに買物に行ってみよう。


彼女の魅力みりょくさそわれて、僕は新しい世界に出て行く勇気

をもらった。

彼女のためというのではなく、

もっとモテたいというのも、まったくないわけではないが

もっと、自分も魅力みりょくを、高めていけるようにしたいと

とても強く今は思うようになった。


今日から僕の「修行」が始まった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ