初めての実戦
ちょっと待て!時空魔法は最強なんじゃないのか⁉︎
「おいアイ!どうゆうことなんだよ。時空魔法が外れてって!」
「違います。マスター、時空魔法は他の魔法と違って強すぎるのです」
「ん?どうゆうことだ?」
「考えて見てください。マスターが考えている魔法が最初から使えたらどうなりますか?」
たしかにな…魔法が使えるとわかってから急に時間とか空間とかに作用する魔法つかえたらそりゃ反則だな。
「最初からってことは強くなればいずれ使えるようになるのか?」
「説明します。この世界には魔法や一部のスキルにはLvが存在します。魔法ではLvが上がるにつれ威力や範囲、使える魔法などが上がっていきます。スキルも同じようにLvが上がるほど強力になっていくのです。
また、この世界では魔法に階級が存在し、一般的に
1〜2 が初級
3〜4 が中級
5〜6 が上級
7〜8 が聖級
9〜10 が神級
と分けられており、マスターは時空魔法のLvが10となっています。この世界の一般市民の魔法のLvは大体初級なのですが、冒険者や魔法師団だと中級や上級が一般的になります。ちなみに、世界最高の魔法使いとも言われている賢者マーリンでも魔法Lvは8となっています」
なるほどな、うん、ラノベでありきたりな感じだな。実に分かりやすくていい。てか!世界最高でLv8なのかよ!俺やべーじゃん
「あれ?でもなんで時空魔法は外れてって言われてるんだ?強いんだからLvあげたらいいのに」
「それについても説明します。マスタ ー、 時空魔法は他の魔法と違ってLv1〜5まではアイテムボックスしか使えません。だからなかなかLvが上がらず商人や冒険者のパティーの荷物持ちとなることがほとんどなんです。なのでこの世界の人々は時空魔法のLvを上げることがないため、冒険者にとってアイテムボックスしか使えない外れ職などと言われるようになったのです」
なるほどな〜じゃあ俺はLvが最大だから俺の妄想通り魔法が使えるわけか〜最強じゃん!目立つんだろーなー。ワクワクしてきた‼︎
「その世界最高の魔法使いの属性は何なんだ?」
「賢者マーリンですね。彼は火属性の魔法を得意とし、さらに水、土の魔法を使うことができます」
「おい、ちょっと待て!魔法属性は1人につき1つじゃないのか?」
「すいません、マスター説明するのを忘れていました。この世界には『伝授』というのがあり、その人の属性魔法がLvが6以上だったら他者にその属性を教えることができるのです。ちなみにLvが6の人は相手にLv1を、Lvが10の人は相手にLv5の魔法を『伝授』することができます。しかし『伝授』された魔法はLv5までしか上げることができません」
なるほどね、他の属性を使いたいなら高位の魔法使いの人に『伝授』してもらわないといけないってことか〜 きついだろーなどうせ何か大きな見返りを求められるに決まっている。
「ありがとうアイ。大体のことはわかった。次は戦い方の確認だな。まずは
『アイテムボックス!』
よし!これが俺の武器か」
そう言って俺は神様からもらった刀を取り出した。そして俺は刀を鞘から抜く
白銀に輝く剣身は目を奪われるほど美しい
「とりあえず『鑑定!』」
神刀:天絶
分類:刀
レア:S
付与: 破壊不可、斬れ味上昇、対魔物威力上昇
うん、すごいな。
「アイ、レア度ってのはなんだ?」
「この世界の武器にはレア度があり
等級はD〜Sランク存在します。Sランクの武器は人の手では作成不可能と言われており、この世界には勇者にしか使えないと言われる聖剣しか確認されていません。他にはダンジョンで入手できるのではないかとは言われています」
「わかった、ありがと」
そんなすごい武器だったんだなこれ。
「試してみるか」
少し刀を振ってみる
すると今までずっと使ってきたかのように刀を振るうことができる。すごいなこれが武術の極みの力か〜
するとちょうど近くの草むらに何かの気配を感じた。
「アイ、俺は今どんな魔法をつかえる?」
「マスター前にも説明した通り魔法はイメージです。魔法Lvがマスターほど高いとマスターのイメージ通りの魔法が使えます」
「わかった。ありがとうアイ じゃあ
『 空間感知』」
空間感知
・自分を中心として、魔物や人間を感知することができる。条件を設定することによって、特定のものも感知することができる。アイと連携することにもより常時発動も可能
すると俺の後ろの草むらに5体の魔物を感知できた。俺が振り向くと
「「「「「グギャギャギャ」」」」」」
あれは…ゴブリンだな。練習相手にはちょうどいい。
「悪いが俺の練習台になってくれ」
そう言って俺はゴブリンに向かって駆け出す。
すれ違いざまに天絶を一閃!すると簡単にゴブリンの首と体が分かれる
「すげー斬れ味だなぁ、じゃあこれはどうだ!
『クイック』!』
『クイック』
・自分の時間を早くすることができる。
対象を指定することによって他者や物にもかけるとかもできる。
すると周りの世界が急激に遅くなる。ゴブリンがスローモーションで見える。いや、世界が遅くなったように感じる。そのまま残りのゴブリンを斬りつける。
「これはすごいな。初めての実戦でここまでできるとは…」
俺の前には5体のゴブリンの死骸が転がっている。あ、これどーしよう
「お疲れ様です。マスター、その点は大丈夫です。普通魔獣を狩ると討伐証明部位や高く売れる素材を得るために解体するのですがマスターはそのままアイテムボックスに入れてままっても大丈夫です。荷物になりませんから」
「お、そーなのか.ありがとなアイ」
そう言って俺はゴブリンをアイテムボックスに収納する。
「いえいえ、マスターをサポートするのが私ですから。すいませんマスターお願いがあるのですが…」
「ん?どうしたの?」
「マスターのアイテムボックスに干渉する許可をいただきたいのです。許可をいただければ私がアイテムボックスの中で素材の解体と魔石の回収をしておきます」
「まじで⁉︎そんなことできるの?」
「はい!マスターをサポートするのが私ですから‼︎」
もうなんでもありなんだな…