ヘルメス へ!
「好きなスキルを5つか〜やっぱり貰うならチートにしないとな〜・・・あ、そうだ!」
「決まったかの?」
「俺が考えた5つのスキルは
・武術の極み
〜体術や武器を完璧に扱うことができる
・魔法の極み
〜魔法を完璧に操ることができ、
魔力量もあがる
・ナビゲーション
〜俺をサポートしてくれる
会話もでき、ヘルメスの世界のことも全て知っ
ていて俺に情報などもくれる
・ステータス確認
〜簡単に言えば鑑定と隠蔽両方のスキル
・状態異常完全耐性
〜状態異常にならない
この5つでお願いします」
「うん、これはチートじゃな。まさか鑑定と隠蔽を一緒にするとは思わんだわ。あとは武器じゃな、何がよいかの?特別に授けてやろう」
武器か〜剣や槍、弓なんかがあるんだよな。武器の極みで俺は完璧に扱えるはずだけど、日本人だとやっぱり武器といえば
「刀でお願いします」
「わかった、では刀を準備しておこう。防具は普通のじゃが我慢してくれ」
「いえいえ、十分です。ありがとうございますゼウス様」
「ふむ、ではそろそろヘルメスに送るぞい。詳しいことはあっちで聴くとよい、では二度目の人生を楽しむんじゃぞ」
そう言ってゼウス様は呪文を唱え出した。すると俺の周りが急に光始めた。
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「ここは?」
目がさめると森の中にいた。ここはどの辺りなんだろうか…
「ここは冒険者の都市マルセルの近くの森の深い場所です。マスター」
「うわっ!」
急に頭に声が響いてきた。
「酷いですマスター、私をお造りになったのはマスターではないですか」
「あ、お前ナビゲーションのスキルか」
「はい、マスター。私はマスターのサポートをするために生まれた知能のようなものです。よろしくお願いします」
「よろしくな、ナビゲーション。
う〜ん、なんか呼びにくいな」
「では是非名前をつけてください。マスター」
「確かに名前をつけたほうが良さそうだな。
ナビゲーションだから
ナビーは「「ちゃんと考えてもらいたいです。マスター」」どうだ」
速攻でダメ出しを食らってしまった…
「じゃあ人工知能はAIだから…アイでどうだ?」
「アイ!気に入りました。ありがとうございますマスター」
「じゃあ改めてよろしくなアイ、とりあえず今の状況について説明してくれ」
「はいマスター、先ほども言った通りここは冒険者の都市とも言われるマルセルの街近くにある森の深いところにいます」
「なんで森の深くなんだ?」
「理由は2つあります。1つ目はまず転移したところを他の人に見られないようにするためです。もう1つは森から出てきた世間知らずという設定にしたかったからです」
「おい!2つ目はどうゆう意味だ」
「この世界には相手の嘘を見分ける魔道具があります。ゼウス様のお力でマスターは赤ん坊の頃に森に捨てられたがある老人に拾われ、15年間修行してきたという設定になっています。もしこの森で姿を見られてもその嘘が通じるということです」
なるほどねゼウス様には感謝だな。しかも森の深くなら力の確認もできるしな。そーだ魔法について知らないと。
「アイ魔法について教えてくれ」
「はいマスター。先ほどゼウス様もおっしゃった通り、この世界には火、水、風、雷、土、光、闇、時間、回復の9種類の魔法属性が存在します。魔法は詠唱を唱えることで発動しますが、慣れると無詠唱でも発動するこもできます」
「なるほどな、俺の世界では魔法はイメージをしっかり持てば無詠唱でも発動する設定が多いが、慣れるというのはたくさん発動することでイメージがはっきりしていくからか?」
「その通りです、マスター」
ふふふ、ならば簡単だな。イメージならば完璧だ。俺がどれだけ妄想の世界の中で魔法を使ってきたと思っている。もちろん時空魔法についての妄想もバッチリだ。はははっ!これで俺もこの世界で最強だな!
「ちなみにマスターの時空魔法は冒険者では外れ適正、荷物持ちにしかならない。とも言われてます」
え!?・・・