プロローグ
眼が覚める。
「知らない天井だ……なわけないな」
いつもの朝、変わらない目覚めだ。
「蓮〜〜起きなさい〜〜」
下から母が呼んでいる。
「はぁ、めんどくさい」
と言いながら俺は着替えて台所に向かう
「おはよう〜〜」
「おはよ〜お兄ちゃん、今日も眠そうだねw」
そうやって声をかけてくるのは俺の妹の桜である。
桜は俺の1つ下で今年から俺と同じ高校に通っている。また、俺とは違い可愛く、明るい性格のため、学校でも人気が高い。
「べつにいいだろ」
「どうせ、また朝まで本読んでたんでしょ。あの女の子とかが可愛いHなやつ」
「べつにエロくはないだろ!」
そう俺はラノベが大好きで特に異世界転生ものが大好きである。しかし桜はなぜかそれをよく思っていない。なんでだろ……そーいえば昔そうゆう系のやつを貸してからだな。なんか顔を赤くして返しに来たけど。まぁそれから桜は俺がラノベを読むことを良しとしていない。
そんな話をしながら学校に行く準備をして桜と一緒に登校する。
信号が青に変わり渡ろうとすると、トラックが猛スピードで走って来てるのが見えた。おい、あの運転手寝てないか⁉︎ 俺はまずいと感じ急いで前を見ると小学生が前から渡ってくるのが見えた。
俺はとっさに飛び出していた。小学生を突き飛ばし、自分も逃げようと横を見るとトラックがもう目の前にいた。「あ、これやべぇわ」すると急に視界が変わる。「お兄ちゃんー」と桜が呼んでる気がする。
自分でも死ぬと言うことがわかった。
ふと目を覚ますと俺は白い空間にいた。
「おめでとう、お主は異世界転生の権利を手に入れた」
そう声が聞こえ横を見ると、髭が長いおじさんがいた。