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その2:いきなり

自分の耳を疑いながらも

「あっ〜そう、すぐ近くですね」


「え〜!!同じ町!まさか子供が同じ学校ですか?」と、彼も驚いた様子。


「そのようですね」となんだか、がっかりしてしまった。


彼の家族構成から同じ学年の子供がいたのだった。


こんな偶然もあるのかと、世間は狭い事を知った。


今はクラスが違うにしても同じクラスになった事もあるだろうと思いながら、初めて、ネットで知り合った彼だったのに、この先は何も期待できないだろうと思っていた。


「じゃ、お互いご近所さんで会った事あるかもしれませんね」と言う彼の言葉に、うんうんと頷いていた。


「これから、ご近所さんと言う事で逢いましょう。」


「うん、うん」と頷いているだけの私に

「じゃ、そこのコンビニ知ってますよね、今から待ってますから」と電話を切られた。


「へっ」、と言う間もなく切られた電話をそのままで、しばらく呆気に捕られていた。我に返り

「え〜っ」と声にしたものの遅かりし。行きなりの事で慌てて電話をかけ直したが、でない。


仕方ないと諦め、出掛けて行く事にした。

「ちょっとそこまで、出掛けて来る」と家族に伝え、近くだけど車で行く事にした。


一分もかからない場所だ。


コンビニの駐車場につくなり、電話がなる。


「もしもし…」


「今、コンビニの中にいるけど、何か飲む?何がいい?」


「じゃ、ミルクティー」とお願いした。


「香奈さんはどんなカッコーですか?」と聞いてきた。


「あっ、えーと、車で来てるけど、白いクラウンです。」と言うと1台しか止まっていないので、すぐわかったらしく、真っすぐ、こっちへ歩いて来る。


だんだん近付いてくる彼を見て、胸の鼓動が高鳴る。顔が赤くなるのがわかる。


助手席のドアの鍵を解除すると、ささっと乗ってきて

「とりあえず、ここ出ましょうか。」と言われるがままに車を走らせた。着いた場所は、夜景が見える場所。


「わー、とっても綺麗な場所ですね。眺めも素敵。」と、一人はしゃいでいる私を、じっと見ていた彼がいきなり、私のほっぺに、チュ…。


「へっ…」突然の事にびっくりして、彼の方を見た。


「そんなに、驚かなくても、目、真ん丸ですよ、ハハハ」と笑われた。


「私の目は最初から真ん丸です。」と言うと


「君って、面白いね、顔も真っ赤だけど、いつもそんなに赤いの、ククッ」と笑う。


「えっ、これは、その…あの…」と言いながら、突然の出来事を思いながら下を向いた。


私は夫以外の男性を知らない。それに車の中には私と彼の二人だけ。こんな経験もなく、ドキドキする。


「はい、これでも飲んで、少し話しましょうか。」と、コンビニで買ってきた、ミルクティーを差し出す。


「あ…ありがとう」と受け取り、喉も渇いていたので一気に飲みほした。「そんなに喉渇いてたの」とまた笑いだした。


飲み物で少し落ち着いたのもつかの間、かーっと顔が赤くなり、胸の鼓動が鳴りだす。


そんな私を笑いながら、私の肩に腕をまわし、ぐいっと抱き寄せた。


「あの…あの…」と言いながらジタバタする私の顔を両手で自分の方へ向かせる。


顔が近すぎと思ったのも、なんのその、彼の唇が、私の唇に重なっているではないか。(う〜っ、く、苦しい。息が…できない…)

「ハ〜、苦しかった。窒息死するかと思った。」


「突然ごめん。…でも、君があんまり可愛いいから…ホント、可愛いいよね、それに面白いって言うか、そのまま天然が、ホント可愛いすぎ…」と言いながら、私は抱きしめられていた。


今日逢ったばかりだと言うのに、突然過ぎだと思うが……、私の頭の中はパニック状態だった。これからどうなるの?かな!

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