その1:声に一目惚れ
初めて小説書きます。普通の主婦もまだまだ、純情恋愛ができるかも…
私は39才主婦。
夫とは15才も歳がはなれいてる。
子供もいる、普通の家庭の主婦だ。
夫は歳がはなれているので私を可愛がってくれる。
洗濯や食事の用意からやってくれる。
人に言わせると、うらやましいらしい。が、私なりに我慢もしている。
夫は出張も多く外にそれなりに女がいる。
浮気するなら、ばれないようにしてほしい。
出張から帰ってくるたび、夫は馬鹿かと思う。多分、彼女が自分の存在を私にアピールしているのだろう。
背広の内ポケットに(昨日はありがとう、楽しかったわ、また今度ね)って書かれたメモが入ってたり、新しいハンカチや下着など、もらって来る。
バレバレの品は、途中で捨てて来てほしいと思う。
そんな夫に当て付けで、私も浮気と言う行為をしてみようかと、パソコンでまずは、彼氏募集に登録してみた。
すると、何通かすぐに返事が来た。
私はびっくり。
ある一通に恐る恐る返信すると、またすぐにメールが来た。
何度となくメールを繰り返した。
もちろん、私は真面目なので、自分の歳や家族構成まで、きちっと伝える。
こんなありきたりの主婦でも、相手にしてくれる人がいるのだと、関心してしまった。
嫌違う、もしかして主婦だから若いねーちゃんより後腐れが無く遊ぼうと思ってメールくれたかも痴れない。などと、考えながらもメールは続いた。
パソコンでは、家にいないとメールを見れないので、携帯のアドレスを教えた。
それからは携帯にメールがくるようになった。
何ヶ月が過ぎ、彼の方から
「逢いたい」のメールが来た。
少しは期待もしていたが、怖くもあり
「うん、そのうちねー」と、濁していた。
すると、今度は携帯電話番号教えてとメールがきて、何気に教えてしまった。
途端にやっぱりか、と、知らない番号が携帯に表示される。どうしようかと悩みながらも電話にでる。
「もしもし」、すると向こうから聞こえる声が、なんと私好みの優しい声。
「初めまして、市川です」と名乗られ、顔も 見えないのに、思わず、ドキドキっと、声に一目惚れしてしまった。
彼の年齢は44才。
しかし、声年齢は30代。
私の電話の声も若く聞こえるらしく、セールスの電話では
「お母さんはいますか?」とよく言われる。
彼が
「直接、話ししたくて電話かけました。今大丈夫ですか?」と聞く。
「あっ、はい、大丈夫ですよ。」と答え、次の彼の言葉を待つ。
「逢った事も、話しをした事もないのに、お互いを知ってるのも、変な感じだね。」
私はただただ、その声に聞き惚れていた。
彼が、
「・・どの辺・・・でるの・・」と言った後、はっとして、聞き直した。
「あっ、ごめんなさい、もう一度、何?」と聞き直した。
「住んでる県は同じだよね、何市?」と聞かれ、思わず
「熊本市だよ」と伝えてしまった。
「同じだね、まさか、町まで同じだったりするかもね、もしかして、近所だったり、な〜んてねワハハ。」と冗談混じりに笑いとばすが、嫌な予感。
「あの-、市川さんは何町ですか?熊本市は広いから」と恐る恐る聞いてみた。
帰ってきた返事に自分の耳を疑った。
「えっ、今、な・なんて、言ったの?!」
初めて小説書きます。はちゃめちゃかも知れませんが、最後まで読んで下さいませ。末永くよろしくお願いいたします。これから応援して下さいませませ。