表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雪月と王冠 ~ある少年魔導士の冒険譚~  作者: 邑弥 澪
◆第1章:救世の章◆
2/63

第1話 「龍の眠り:プロローグ」*

初めに、神が天と地を創造された。

地は茫漠として何もなかった。

闇が深淵の面にあり、神の御霊(みたま)が水の上を柔らかに覆っていた。


神は仰せられた。

「光あれ」

こうして、光があった。神は光を見て、良しとされた。


一日目

 暗闇の中、神は光をお創りになり、昼と夜が生まれた。

二日目

 神は空(天)を創られた。

三日目

 神は水を分けて、陸と海を創られた。地には草や木が生え、種々の実りが生まれた。

四日目

 神は太陽と月と星を創って天に置き、昼と夜とを支配された。

五日目

 神は魚と鳥を創られた。

六日目

 神はもっと複雑な生物、ありとあらゆる種族をお創りになった。

七日目

 神は地上と空の様々な生物を天上から眺められた。そこには、美しい者も、醜い者も、神に似た者も、似ていない者も、全てが等しく存在していた。神はすべてをご覧になり、自分の子らとして愛された。すべての仕事を終えた神は、満足して仰った。


「私の望みのほとんどは既に叶った。これ以上求めては、やがて世界を滅ぼすことになるだろう」


 そして、自らの力を龍の形をした(さかずき)に込め、地の底にお埋めになると、安息の地にてお休みになった。


―――(いにしえ)のエルフの伝承『創世の章』 より。

次話より、本編が始まります。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ