表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ふくでん!  作者: 夙多史
1/10

プロローグ

 神様お願いします。

 どうか俺の願いを叶えてください。

 金持ちになりたいとか、美味いもの食いたいとか、そういう贅沢は言いません。

 生まれつきの不幸を俺は嫌ってほど自覚しています。

 遠足や修学旅行の日には必ず風邪を引きました。給食のカレーは確実に盆ごと引っ繰り返しました。外で遊ぼうものならカラスや猛犬に高確率でエンカウントして追い回されました。

 そんな日々を中学校卒業まで過ごせば嫌でも自覚するってもんです。

 高校生になった今年も半分以上過ぎたけど、いいことなんてほとんどありませんでした。せいぜい、滑り止めの高校に受かったくらいです。本命? 高得点取れたと思ったのになぁ。なにがいけなかったのかなぁ? 面接の途中で突発的な腹痛に襲われてトイレに駆け込んだせいじゃないよね?

 うん、まあ、その辺はもういいや。

 なんというか、アレですよ。

 だからせめて、この夏こそは、小さな幸運をってことで。

 具体的には――


 ――彼女が欲しいです。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ