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See You Again!

作者: 夏向 朔
掲載日:2011/01/13

人を殺してますが、具体的な表現はありません。


本当にザッと書いたので、文法がおかしいところがあるかもしれません。

「まっ、待てってば!」


尻もちをついたまま、彼は私から一歩後ろにさがる。


ひどいなぁ、そんなあからさまに嫌がらなくてもいいじゃない。


私は彼への当てつけに、手の中で黒光りするものを彼に向けて一歩進む。

案の定、彼は顔を引き攣らせてまた一歩後ろにさがった。


ふふっ、いいザマ。


「なあ、***! それ、下ろせよ。いくら、モデルガンでも洒落になんないからさ。な!?」


彼は必死に懇願するけど、私はソレを下ろさない。


きっと下ろした途端、彼は血相を変えて私に襲いかかって来るだろうし、なによりこれは彼を殺すために、わざわざ危ない道を通ってまで手に入れた〝本物の″銃なのだ。


下ろせるわけがない。



「いやよ。これはあなたを殺すために、わざわざアメリカから取り寄せたの。それより、クズクズ言ってないで男らしく死ぬ準備でもしたら?」


さっさと彼を殺して、家に帰りたい。

今日は私が夕食を作らなくちゃいけないのに・・・・・。



「ねぇ、もう準備は整った?」


笑顔で彼に問いかければ、彼は顔を青くしながら口を開いた。


「***、よく聞け。お前の両親だって、娘が人殺しになるなんて望んでないはずだ。だから」「うるさい」


それ以上彼の戯言を聞いていられなくて、私は銃口を彼の額に合わせた。


「ひっ・・・・・・・・で、でもな***」


未練がましい。まだ何か言うつもりなの?


「ここは路地だが、少し進めばそこは大通りだ。じゅ、銃声を聞いて誰かが駆けつけてこないとも限らないぞ」


そう言うと、彼は勝ち誇ったような笑みを浮かべた。


確かにここは人通りが全くない路地だけど、少し先は人がたくさん行き交う大通り。

銃声が聞こえれば、間違いなく誰か来るはず。


「・・・・確かにそうね。ここで銃を撃ったら、誰か来ちゃうかも」


私がしょんぼりとそう言えば、彼はそれに便乗して殺害を止めさせようと、あれこれ私に言ってくる。


「だから***、やっぱりやめ「でもね」


残念ながら彼は、人が行き交う大通りで今日は何が行われるのか知らないらしい。


「大丈夫。今日は大通りで有名なバンドのゲリラライブがあるの。ライブ開始にね、小型だけど大きな音の鳴る爆竹が鳴るんだって。銃声を隠すのには(・・・・・・・・)ちょうどいいよね」


そう、今日は大通りで有名なバンドのライブがあるだ。

だから、ほとんどの人はそこに集まるだろうし、その人寄せのためにライブが始まると同時に爆竹が使われる。


たかだか一発の銃声を隠すにはもってこいの環境になるの。これ以上何も言えないくらい最高の環境よね。


・・・・これでもう、彼を殺すのに戸惑う理由もなくなった。


ライブが始まるまで、あと10秒。


「10・・・9・・・」


私がなんのカウントを始めたのか分かったのだろう。


「***! お願いだから、頼む! 殺さないでくれ・・・」


彼は再び命乞いを始めた。


みっともないったらありゃしない。

そもそも、私に命乞いできるほどの立場じゃないクセに。


「8・・・7・・・6・・・」


カウントは止まらない。ライブの開始に近づくにつれ、彼の命も終りに近づいていく。


「死にたくない死にたくない死にたくない・・・・」


彼がそう呟き始めたと思ったら、いきなり私に飛びかかってきた。


どうやら、私を殺してしまおうという考えに至ったらしい。

もうちょっと早く、その考えに気付けばよかったのにね。


ヒラリと攻撃をかわして、私は彼に足払いをかける。


「5・・・・4・・・・」


もちろんその間に、ちゃんと数を数えておくのを忘れない。

撃つタイミングを間違えたら、ぜんぶ水の泡になっちゃうもん。


足払いをかけられた彼は、足元を崩し、地面に倒れ込んだ。

再度攻撃を仕掛けようと、起きあがろうとする彼の後頭部に、銃を突きつける。


「3・・・2・・・・」


殺されるって分かるこの状況は彼にとってツライと思うけど、大丈夫。

苦しむことなく殺してあげるから。


これが私の最期の優しさ。


「1・・・」


口元が自然に上がるのが分かった。きっと今の私は、最高の笑顔をしているだろう。


  See You Again!


パンパンパン!

      『パンッ』

        パンパンパン!



近くで爆竹(銃声)が鳴り響いた。


最終的に一番可哀そうなのは、人を殺した手で作られた夕食を食べる家族のような気がする。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい文章でした。 ライブの開始時に「See You Again」と叫ぶバンドに大笑いしました。 [気になる点] 何ゆえに少女が少年を殺そうと思ったのかがわからない所。 なので誰にも感…
2011/01/14 14:15 退会済み
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