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過去改変局  作者: 御影のたぬき


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第5話 選ばれた道

前回のあらすじ

 過去改変局を訪れた田中誠一は、8年前に交通事故で7歳の少女・小林結衣を死なせてしまった過去を変えたいと願った。シミュレーションで改変後の世界を見た田中は、結衣が助かる未来を目にするが、罪の重さを知らない自分がいつか同じ過ちを繰り返すことに気づく。老人は問う。「結衣を生き返らせたいのか、自分の罪を消したいのか」。田中は自己救済ではなく結衣の命を望んでいると気づき、両方の世界の記憶を抱えて生きる覚悟を決め、過去改変を選択した。

 深夜0時。地下鉄の通路を、一人の女性が歩いていた。30代前半。黒いコートを着ている。表情は硬く、何かに怯えているようだった。名前は相沢麻衣。

 過去改変局の窓口に辿り着くと、女性は深呼吸をした。そして扉を開けた。窓口の奥から老人が顔を出した。

「いらっしゃい」

 麻衣は緊張した声で答えた。

「あの……ここで、本当に過去を変えられるんですか?」

「変えられる。座りなさい」

 麻衣が座ると、老人は古びたノートを開いた。

「何を変えたい?」

「12年前……私が19歳の時の選択を」

 麻衣の手が震えていた。

 12年前の春。相沢麻衣は19歳だった。地方の短大を卒業したばかりで、東京の大学に編入するか、地元で就職するか、迷っていた。麻衣には恋人がいた。佐藤健一。同じ短大の同級生。優しくて誠実な男性だった。

「麻衣、東京に行くの?」

 健一が尋ねた。

「まだ決めてない……」

「俺は、地元で就職することにした」

「そうなんだ」

 麻衣は複雑な表情をした。麻衣の夢は編集者になることだった。本が好きで、いつか出版社で働きたいと思っていた。しかし地方には出版社はほとんどない。東京に行く必要があった。

「麻衣、俺と一緒に地元に残らないか?」

 健一が言った。

「え?」

「俺、麻衣と結婚したいんだ」

 健一は真剣な目をしていた。麻衣は驚いた。

「結婚……」

「まだ早いかもしれないけど、将来的にはそう考えてる」

「だから、一緒に地元にいてほしい」

 麻衣は迷った。健一のことは好きだった。しかし東京での夢も諦めたくなかった。数日後、麻衣は両親に相談した。

「お母さん、私、どうしたらいいかな」

「麻衣が決めることよ」

「でも……」

「健一くんは、いい子ね。でも、あなたの夢も大切よ」

 母親は優しく言った。麻衣はさらに迷った。そしてある日、決断した。東京に行く。夢を追いかける。健一に伝えた。

「健一、ごめん。私、東京に行くことにした」

 健一の顔が曇った。

「そうか……」

「ごめんね」

「いや、麻衣の夢だもんな。応援するよ」

 健一は無理に笑った。

「私たち、どうする?」

 麻衣が尋ねた。

「遠距離……厳しいよな」

「うん……」

「なら、一度、お別れしよう」

 健一は悲しそうに言った。

「健一……」

「でも、麻衣が東京で頑張ってるなら、俺も応援してる。いつか、また会えるかもしれないし」

「ありがとう……」

 麻衣は東京に行った。大学に編入し、勉強に励んだ。健一とは別れた。それから12年。麻衣は出版社で働いていた。夢は叶った。編集者として多くの本を世に送り出した。しかしプライベートは充実していなかった。仕事が忙しく、恋愛する時間もなかった。気づけば31歳。独身。友人は次々と結婚していった。

 ある日、麻衣は地元に帰省した。久しぶりに友人と会った。

「麻衣、東京で頑張ってるんだって?」

「うん、まあね」

「すごいね。私なんて、地元で主婦してるだけだよ」

「それも、いいじゃない」

「でも、麻衣は夢を叶えたんでしょ?羨ましいよ」

 しかしその友人は幸せそうだった。夫がいて、子供がいて。温かい家庭があった。麻衣は複雑な気持ちになった。自分は何を得たのだろう。夢は叶った。しかしそれだけだった。

 その夜、麻衣は偶然、健一に会った。地元のコンビニで。

「麻衣!?」

「健一……」

 12年ぶりの再会だった。

「久しぶりだな」

「うん……」

 健一は変わっていなかった。優しそうな顔。しかし左手には結婚指輪があった。

「健一、結婚したんだ」

「ああ。5年前に」

「そうなんだ。おめでとう」

「ありがとう。子供もいるんだ」

「へえ……」

 麻衣は胸が痛んだ。

「麻衣は?」

「私は……まだ」

「そうか。東京で忙しいんだろうな」

「うん……」

 会話が途切れた。

「じゃあ、俺、これで」

 健一が立ち去ろうとした時、麻衣が言った。

「健一、幸せ?」

「え?」

「結婚して、幸せ?」

 健一は微笑んだ。

「ああ。幸せだよ」

 麻衣は涙が出そうになった。健一は幸せになっていた。自分は……何を得たのだろう。

 東京に戻った麻衣は虚しさに襲われた。仕事は充実している。しかし家に帰れば誰もいない。話し相手もいない。ただ静かな部屋があるだけ。麻衣は考え始めた。もしあの時、健一と一緒に地元に残っていたら。東京での夢を諦めて健一と結婚していたら。今頃幸せな家庭があったかもしれない。後悔が麻衣を苦しめた。

 そしてある日、ネットで噂を見つけた。過去改変局。麻衣は迷った。しかしこのまま一生後悔し続けるのは嫌だった。そして決意した。過去を変えよう。

「12年前、私は東京に行くことを選びました」

 麻衣は老人に語った。

「でも、それは間違いだったんです」

「健一と一緒にいるべきだった」

「地元で、幸せな家庭を築くべきだった」

 老人はじっと麻衣を見つめた。

「本当にそう思うのかね?」

「はい」

「東京での12年間は、無駄だったと?」

「……はい」

 老人は深いため息をついた。

「わかった。シミュレーションを見せよう」

「お願いします」

 麻衣は頷いた。

 リクライニングチェアに座り、麻衣は機械を装着された。

「では、始める。12年前に戻る」

 老人がスイッチを入れた。麻衣の意識が遠のいていく。

 気がつくと、麻衣は健一と話していた。12年前のあの日。

「健一、ごめん。私……」

 麻衣——過去の麻衣は言葉を選んだ。

「やっぱり、地元に残る」

「え!?」

 健一が驚いた。

「東京での夢も大切だけど、健一と一緒にいたい」

「麻衣……」

 健一の顔が明るくなった。

「本当にいいのか?」

「うん。私、決めた」

「ありがとう……」

 健一は麻衣を抱きしめた。これが改変された過去。麻衣は地元に残ることを選んだ。

 時間が流れた。麻衣は地元の小さな書店で働き始めた。出版社ではないが、本に関わる仕事だった。健一は地元の企業に就職した。二人は週末にデートをした。幸せだった。

 1年が過ぎた。麻衣と健一は婚約した。

「麻衣、結婚しよう」

「うん!」

 麻衣は嬉しかった。2年が過ぎた。麻衣と健一は結婚した。小さな結婚式だったが温かかった。両親も友人も祝福してくれた。 3年が過ぎた。麻衣は妊娠した。健一は大喜びだった。

「麻衣、ありがとう」

「私も、嬉しい」

 二人は幸せだった。そして娘が生まれた。名前は静香。小さくて可愛い赤ちゃんだった。

 3年が過ぎた。麻衣は専業主婦になっていた。書店は静香を妊娠した時に辞めた。今は家事と育児に追われていた。健一は仕事が忙しかった。地方の企業は給料が安い。健一は残業を重ねて家計を支えた。麻衣は少し寂しかった。健一はほとんど家にいない。静香の面倒を見るのはいつも麻衣だった。

 4年が過ぎた。静香が3歳になった頃。麻衣はふと思った。これが私の望んだ人生だろうか。家事、育児、そして健一を待つ日々。確かに幸せだ。しかし何かが足りない。

 ある日、麻衣は友人と会った。その友人は東京で働いていた。

「麻衣、元気?」

「うん、元気だよ」

「静香ちゃん、可愛いね」

「ありがとう」

「麻衣は、幸せそうだね」

「……うん」

 しかし友人の話を聞いて、麻衣は複雑な気持ちになった。友人は編集者として活躍していた。多くの本を世に送り出していた。麻衣が夢見ていた仕事だった。

「麻衣も、昔は編集者になりたいって言ってたよね」

「うん……でも、今は主婦だから」

「そっか。でも、麻衣なら、絶対良い編集者になれたと思うよ」

 友人の言葉が麻衣の胸に刺さった。

 家に帰ると、静香が泣いていた。健一はまだ帰ってこない。麻衣は静香をあやしながら涙が出た。私は何を選んだのだろう。幸せな家庭。しかし夢は諦めた。これで良かったのだろうか。

 6年が過ぎた。静香が5歳になった頃。麻衣はパートを始めた。書店で。少しでも本に関わりたかった。しかしそれは編集の仕事ではなかった。ただ本を並べるだけ。レジを打つだけ。物足りなかった。

 9年が過ぎた。麻衣は28歳になっていた。静香は8歳。健一との関係は悪くない。しかし会話は少なくなっていた。ある日、麻衣は東京から来た出版社の営業マンと話した。

「この本、売れてますね」

「ええ。担当編集が優秀なんです」

「いいですね……」

 麻衣は羨ましかった。

「あなたも、本がお好きなんですか?」

「はい。昔は、編集者になりたかったんです」

「へえ。なぜならなかったんですか?」

「結婚して……諦めました」

 麻衣の声は寂しかった。営業マンは言った。

「もったいないですね。今からでも、遅くないですよ」

「え?」

「編集の仕事、地方でもできますよ。フリーランスとか」

「でも、私には子供もいるし……」

「両立してる人、たくさんいますよ」

 麻衣ははっとした。そうか。諦める必要はなかったのかもしれない。

 12年が過ぎた。麻衣は31歳になっていた。元の世界と同じ年齢。しかしこの世界の麻衣は東京での12年間を経験していない。編集者としての経験もスキルもない。ただ地元で主婦をしている。幸せだ。しかし何かが欠けている。夢を諦めた後悔がずっと心に残っている。

 ある夜、麻衣は健一に言った。

「健一、私、後悔してる」

「え?」

「東京に行かなかったこと」

「麻衣……」

「あなたと結婚したことは、後悔してない。静香も愛してる」

「でも、夢を諦めたことは、ずっと後悔してる」

 健一は悲しそうな顔をした。

「そうか……」

「ごめんね」

「いや、俺が悪かったのかもしれない」

「そんなことない」

 二人はしばらく黙っていた。そして健一が言った。

「麻衣、今から挑戦してみたら?」

「え?」

「フリーランスの編集者。今からでも、できるんじゃないか?」

「でも……」

「俺が、静香の面倒見るから」

 健一は優しく微笑んだ。麻衣は涙を流した。

「ありがとう……」

 しかし心の中で思った。でも12年間のブランクは大きい。東京で経験を積んでいれば、今頃はベテラン編集者だった。今から追いつくのは難しいだろう。

 シミュレーションが終わった。麻衣が目を覚ました。老人が尋ねた。

「どうだった?」

 麻衣は混乱していた。

「幸せでした……でも……」

「でも?」

「夢を諦めた後悔が、ずっと残っていました」

 麻衣は涙を流した。

「結局、どちらを選んでも、後悔するんですね」

「そうかもしれない」

 老人は静かに言った。

「人生は、選択の連続だ。一つを選べば、一つを失う」

「じゃあ、どうすれば……」

 老人は麻衣を見つめた。

「麻衣さん、あなたは何を後悔しているのかね?」

「東京に行ったこと……です」

「本当に?」

「え?」

「あなたが後悔しているのは、東京に行ったことではなく、健一を失ったことではないのか?」

 麻衣ははっとした。

「それは……」

「もし、健一が東京に一緒に来ていたら、後悔していなかったのではないか?」

「でも、健一は地元に残ることを選んだんです」

「なら、それは健一の選択だ。あなたの選択ではない」

 老人は続けた。

「あなたは、自分の夢を選んだ。それは、間違っていない」

「しかし、健一を失った寂しさを、選択のせいにしている」

「それは、別の問題だ」

 麻衣は涙を拭いた。

「じゃあ、私はどうすれば……」

「今から、新しい関係を築くんだ」

「新しい……?」

「あなたは31歳。まだ若い。新しい恋愛も、できる」

「でも……」

「健一は、もう過去の人だ。彼は幸せになった。あなたも、幸せになる権利がある」

 麻衣は長い間考えた。そして言った。

「過去を……変えたいです」

 老人が驚いた表情をした。

「本当に?シミュレーションを見ても?」

「はい」

「どう変えたい?」

「12年前、私は東京に行くことを選びました」

「それを変えるのかね?」

「いえ」

 麻衣は首を横に振った。

「東京に行く選択は、変えません」

「では?」

「健一に、もう一度だけ、一緒に来てほしいと頼みたいんです」

 麻衣の目が輝いた。

「あの時、私は一度健一を誘いましたが、断られました」

「でも、もう一度、もっと真剣に、頼んでみたかった」

「そうすれば、健一も考え直してくれたかもしれない」

 老人は深く頷いた。

「なるほど。それは、可能だ」

「ただし」

 老人は厳しい顔をした。

「健一が東京に来ることを選んでも、うまくいくとは限らない」

「わかっています」

「本当に、それでもいいのかね?」

 麻衣はしっかりと答えた。

「はい。後悔したくないんです」

「試さずに諦めたことを」

「もし健一が断っても、それは仕方ない」

「でも、もう一度だけ、ちゃんと想いを伝えたい」

 老人は微笑んだ。

「良い答えだ」

「では、契約書にサインを」

 麻衣は契約書にサインをした。老人が言った。

「では、過去を改変する」

「あなたの記憶は、そのままだ」

「しかし、世界は変わる」

「覚悟はいいかね?」

「はい」

 麻衣は頷いた。老人が古い機械を操作した。部屋が光に包まれた。麻衣の意識が遠のいていく。

 気がつくと、麻衣は自分のアパートにいた。東京の1Kのアパート。見覚えがある部屋だった。カレンダーを見た。今日の日付は元の世界と同じ。31歳の麻衣。しかし何かが違う。部屋に男性用の服がかかっている。キッチンには二人分の食器。そして玄関のドアが開いた。

「ただいま」

 聞き覚えのある声。健一だった。

「おかえり」

 麻衣は自然に答えた。この世界では健一と一緒に東京に来ていた。

「今日、仕事どうだった?」

 健一が尋ねた。

「うん、新しい企画が通ったよ」

「すごいな。さすが麻衣」

 健一は嬉しそうだった。麻衣は涙が出そうになった。健一がここにいる。一緒に東京にいる。

「健一……」

「ん?」

「ありがとう」

「何が?」

「一緒に来てくれて」

 健一は微笑んだ。

「当たり前だろ。麻衣の夢、応援したかったから」

 その夜、麻衣は改変前の記憶を整理した。12年前、麻衣は健一にもう一度頼んだ。

「健一、私と一緒に東京に来て」

「麻衣……」

「お願い。あなたなしの人生は、考えられない」

 その真剣な想いに健一は心を動かされた。

「わかった。一緒に行く」

「本当!?」

「ああ。麻衣の夢も、俺の夢だ」

 健一は東京の企業に就職した。給料は地方より良かった。麻衣は編集者として働いた。二人は一緒にいた。そして10年後。二人は結婚した。子供はまだいない。しかしそれでいいと思っていた。麻衣は編集者として成功していた。健一も東京で順調だった。二人は幸せだった。

 翌朝、麻衣は出版社に行った。自分のデスクがある。多くの本が積まれている。これが夢見ていた光景だ。そして健一もいる。両方手に入れた。麻衣は過去改変局のことを思い出した。老人に感謝した。過去を変えて良かった。

 しかしその時。麻衣のスマホにメールが届いた。差出人は不明。内容は一行だけ。

「手に入れたものを、大切にしなさい」

 麻衣ははっとした。老人からのメッセージだろうか。麻衣は健一に電話した。

「健一、今夜早く帰れる?」

「うん、大丈夫だよ」

「一緒に、夕飯作ろう」

「いいね」

 麻衣は微笑んだ。過去を変えた。そして大切なものを手に入れた。これからはそれを守っていく。

 数年後。麻衣と健一には娘が生まれた。名前はやはり静香。麻衣は育児休暇を取った後、編集の仕事に復帰した。健一が育児を手伝ってくれた。二人で仕事も家庭も両立させた。ある日、麻衣は静香に絵本を読んであげた。

「ママ、この本、誰が作ったの?」

「いろんな人だよ。作家さんと、編集者さんと」

「ママも、編集者なんでしょ?」

「そうだよ」

「すごいね!」

 静香は目を輝かせた。麻衣は幸せだった。夢も家族も手に入れた。過去を変えて良かった。

 過去改変局。老人は窓口に座っていた。今夜は誰も来なかった。老人は思った。麻衣は過去を変えた。そして幸せになった。それは良いことだ。過去を変えることが常に悪いわけではない。時には正しい選択もある。大切なのは何を求めているかを理解することだ。麻衣は理解していた。自分が後悔していたのは選択そのものではなく、試さなかったことだと。だから過去を変えてもう一度挑戦した。それは正しかった。老人は微笑んだ。また一人、幸せになった。

 しかし老人は知っていた。改変には代償もある。元の世界の麻衣は消えた。元の世界の健一は別の人生を歩んでいる。それでも麻衣は選んだ。新しい世界を。老人はそれを尊重する。人には選ぶ権利がある。過去を変える権利も。そしてその結果を受け入れる責任も。

 扉が開いた。一人の中年男性が入ってきた。

「あの……過去を変えたいんです」

「座りなさい」

 老人はいつものように迎え入れた。

「何を変えたい?」

「20年前、俺、会社を辞めたんです」

「それで?」

「あの時、辞めなければ、今頃出世していたかもしれない」

 男性は後悔に満ちた顔をしていた。老人は深く頷いた。

「シミュレーションを見せよう」

「お願いします」

 物語は続いていく。人々の選択と共に。ある者は過去を受け入れる。ある者は過去を変える。どちらが正しいかは誰にもわからない。ただそれぞれの選択を尊重するだけだ。老人はそう信じている。だから今夜も窓口を開けている。暗い地下鉄の通路で。過去に悩む人々に選択肢を与えるために。

とりあえず投稿。あとから修正するかも知れません。

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