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歴史バトルロワイヤル

ハンムラビ×スピノザ×アーレント×ナポレオン ~悪とはなんだ?悪の解剖学~

作者:あすか
善人は、なぜ悪を犯すのか——。
人類が文明を築いて以来、幾度となく問われ続けてきた究極の命題。「悪とは何か?」。法を破ること? 秩序を乱すこと? 悪意を抱くこと? それとも、歴史が後から決めること?
今夜、4000年の時を超えて、四人の賢者がこの問いに挑む。
私たちは日々、ニュースで「悪」を目にする。戦争、犯罪、差別、不正——。しかし、その「悪」を決めたのは誰なのか? かつて正義だったものが悪となり、悪とされたものが正義に変わることもある。
本番組では、「悪」を四つの視座から徹底解剖する。法と規範、存在と認識、心理と動機、そして歴史と政治。異なる時代、異なる立場から、人類最古にして最新の問いに答えを出す。
◆ ハンムラビ王:「目には目を、歯には歯を」——世界最古級の成文法典を遺した古代の王。混沌の時代に法の支配を確立し、「強者が弱者を虐げぬように」と石に刻んだ。彼にとって悪とは、法への違反に他ならない。明文化されたルールこそが、文明の礎だと説く。
◆ バールーフ・デ・スピノザ: 神を自然と見なし、善悪の彼岸を見つめた異端の哲学者。23歳でユダヤ教共同体から破門されながらも、レンズを磨きつつ真理を追い求めた孤高の知性。「悪は存在しない」と断じる彼の冷静な眼差しは、議論に根源的な問いを投げかける。
◆ ハンナ・アーレント:ナチスの迫害を逃れ、全体主義の本質を暴いた政治哲学者。ナチス戦犯アイヒマンの裁判を傍聴し、「悪の凡庸さ」という衝撃的な概念を提唱した。怪物的な悪意ではなく、思考を放棄した「普通の人間」こそが巨大な悪を生む——その洞察は現代にこそ響く。
◆ ナポレオン・ボナパルト: 革命の申し子にして、ヨーロッパを震撼させた軍事的天才。英雄か暴君か、評価が真っ二つに割れる歴史の巨人。「歴史は勝者が書く」と嘯く彼は、善悪の絶対性を否定する。自ら100万の兵を率いた男が語る「必要悪」の論理とは?

四者四様の「悪」が激突し、融合し、新たな問いを生む。答えは一つではない。しかし、問うことをやめた瞬間、人は悪に堕ちる——。
司会者・あすかが導く、知的興奮の120分。あなたの「悪」の定義が、今夜、揺さぶられる。
歴史バトルロワイヤル「悪の解剖学 ~4つの視座が暴く闇の本質~」
——考えることを、やめるな。
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