表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/21

第12話「開幕!ダンコンロンパ学園裁判!!」

あらすじ:


未来ダンコン学園に突如告げられた謎の“事件”。

学園中に響き渡った「ダンコン裁判」の開廷アナウンス。

選ばれしダンコンたちによる――命がけの討論バトルが、今始まる!!

【本編】


目覚ましのアラームが鳴るよりも早く、タカフミは目を覚ました。

部屋の窓から差し込む朝日が、制服に袖を通す彼の顔を静かに照らす。


(昨日、あの理事長が言ってたこと……本気だったんだな)


「今後、君たちには“試練”が課されます」

「それは、真実とダンコンの尊厳を守るための、極秘プログラムよ――その名も…ダンコンロンパ」


あの言葉が、頭から離れない。


いつもなら賑やかな朝の学園。

だが、今日は妙に静かだ。

不気味なほどに。


廊下に出ると、すでに何人かの生徒たちが集められていた。

リュウが真剣な目で周囲を見回し、マガリ・カーブは腕を組んでうつむいている。

スメ郎はいつものポケット芳香剤を手に握りしめ、ウラヌス斎は「裏で見た、夢の話」をぼそぼそと繰り返していた。


「なんだこれ……まさか、本当に始まるのか?」


タカフミがそう呟いた瞬間だった。


突然、校内放送が響き渡る。


『ピンポンパンポ〜ン♪』


『おはよう、未来ダンコン学園の生徒諸君。これより、“第一回 ダンコン裁判”を開始します』


放送の声は、妙に明るく、そしてぞっとするほど無機質だった。


『ルールはカンタン。犯人を見つけなきゃ、全員がオシオキされちゃうよ?』


「オ、オシオキ……?」


「な、なに言ってんだよ……学園が、裁判で……?」


すると目の前の教室のドアが、ひとりでに開いた。


中は円形のホールのような作りになっており、中央には“審判席”が据えられている。

そして、壁には大きく赤字でこう書かれていた。


『この中に、真実を隠しているヤツがいる』


「まさか、誰かが嘘をついてるってことか……?」


リュウが静かに呟いたそのとき。

理事長――ダンコンソムリエが姿を現す。


「皆さん、ようこそ。ダンコンの未来を担う者として、あなたたちには“見極める力”が必要なのです」


「見極める……?」


「そう。“真のダンコン”とは、ただ強く、美しく、香るものではない。誰よりも己の誇りに正直でなければならないのです」


「そのための…この“ダンコンロンパ”です!」


理事長の言葉に、場の空気が一気に張りつめた。


(オレたちは……なにを試されてるんだ?)


「タカフミくん、あなたにはこの“第一回裁判”の“推理係”として活躍してもらいます」


「……マジかよ……」


こうして始まった――未来ダンコン学園最大の事件。

己の信じる“ダンコンの真実”をかけて戦う、極限の頭脳戦と心理戦!


それは、学園の“闇”を暴く試練であり、

そして真のダンコンマスターになるための通過儀礼だった――。


【次回予告】


次回、「消えた矯正器具!ダンコン密室事件!?」


伝説のストレート・リュウの秘密が今、暴かれる!?

涙あり、汗あり、なぜかカレーの匂いもするダンコン推理劇、開幕!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ