表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

イカれていないでしょう?

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

頭の良すぎる人って、たまに物凄くヘンテコな事するんですよ。

「お前、気が狂ったの!?」

とは、高校時代のクラスメートの名言です。

優秀な人ほど無駄を嫌う。そうして周りを卓越した思考回路を有して話をするから、一言一言に多分な意味を含めて短い言葉に纏めあげる。まぁ、平たく言うならば皮肉に聞こえる。そうして周りの方から距離を置かれ、自然と個人主義になっていく。受け入れられようと思って居ないことは明白だった。それでも例え周りが変人だと称しても、そこが愛おしいと感じるものよ。


帰って来たら、彼がソファに凭れ掛かって寝息を立てていた。膝上に何も掛かって居ない。あるのは私がこの間進めた小説だった。ダメ元で勧めたつもりだったが、意外と興味を持ってくれたらしい。まぁ、読み終わる前に眠ってしまったが。

私はそっとその場を離れて、膝掛けを持ってきた。今の季節はまだ肌寒い。風邪を拗らせないまでも、体を冷やすのは良くない。そう思って、出来うる限りそっと掛けてあげると、長い睫毛がぐっと上を向く。理知的な瞳が此方を覗いていた。

「あら、ごめんなさいね。起こすつもりは無かったの」

「いい。気にしてない」

彼は手短にそう言うと、体制を整える。どうやら二度寝をする気にはならない様だった。何だか申し訳無くて、こんな一言を。

「ホットミルク飲む?」

「あぁ。科学的根拠は無いが」

科学者曰く『安眠に至るには、ホットミルク一杯では到底足りない』という言葉を思い出す。

心を見透かされている気がする。まぁ何時もの事。頭の良い人だから。人に興味がなくとも、相手が何を考えているのか分かるのだろう。

私は牛乳を火にかけながら、隣に座った。

「やっぱり、怒っている?」

「いや? 君が故意に起こしてない事は明らかだ。罪はその物の心持ちにある。故意に起こしていたら、困らせる一言を述べていたよ。『鴉と書き物机が似ているのは何故?』と」

「貴方はイカれていないでしょう?」

ころころと笑いながら立ち上がり、マグカップ二つ分に牛乳を分け入れた。片方を彼に渡す。黙って受け取ると、静かに飲み始めた。

「貴方でもそんな冗談を言うのね。『冗談は時間の無駄』だと言いそうなのに」

私がわざと起こしていたと思ったら、自分が困ったのと同様に、相手を困らせるつもりなのだと言っている。『鴉と書き物机が似ているのは何故?』なんて、答えは何処にも無いのに。

「……迷信だが、よく眠れそうだ」

「そう。其れは良かった」

彼は私が渡した膝掛け片手に、そっと上体を膝上に乗せて、また眠り始めた。手に持っていた、聖書に次いで読まれる本を私に返す。お堅い人なのかと思った。けれども最近は少しズレているだけの、普通の人だと思うようになった。

優秀な人程マジで個人主義ですよ。

長く言うの嫌。説明も面倒臭い。

じゃあ手短に、多分な意味をギチギチに込めて言えば良い。

をストレートに行くので、まー分かりません。

頭が良いからこそ、常人には考えられない行動に出ます。

高校時代のクラスメートの『気でも触れたの!?』は記憶に新しいです。


狂人と天才は紙一重だと思ってますよ。

イエス、マッドサイエンティスト。


ここまでを前提に、

気狂いかと思う程に頭が良いけれど、冗談や無駄な事も、相手を困らせる様な遊び心もある。ある意味普通の人。

だから『イカれていないでしょう?』です。


頭の良いキャラってどう書けば良いのか( '-' )

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ