イカれていないでしょう?
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
頭の良すぎる人って、たまに物凄くヘンテコな事するんですよ。
「お前、気が狂ったの!?」
とは、高校時代のクラスメートの名言です。
優秀な人ほど無駄を嫌う。そうして周りを卓越した思考回路を有して話をするから、一言一言に多分な意味を含めて短い言葉に纏めあげる。まぁ、平たく言うならば皮肉に聞こえる。そうして周りの方から距離を置かれ、自然と個人主義になっていく。受け入れられようと思って居ないことは明白だった。それでも例え周りが変人だと称しても、そこが愛おしいと感じるものよ。
帰って来たら、彼がソファに凭れ掛かって寝息を立てていた。膝上に何も掛かって居ない。あるのは私がこの間進めた小説だった。ダメ元で勧めたつもりだったが、意外と興味を持ってくれたらしい。まぁ、読み終わる前に眠ってしまったが。
私はそっとその場を離れて、膝掛けを持ってきた。今の季節はまだ肌寒い。風邪を拗らせないまでも、体を冷やすのは良くない。そう思って、出来うる限りそっと掛けてあげると、長い睫毛がぐっと上を向く。理知的な瞳が此方を覗いていた。
「あら、ごめんなさいね。起こすつもりは無かったの」
「いい。気にしてない」
彼は手短にそう言うと、体制を整える。どうやら二度寝をする気にはならない様だった。何だか申し訳無くて、こんな一言を。
「ホットミルク飲む?」
「あぁ。科学的根拠は無いが」
科学者曰く『安眠に至るには、ホットミルク一杯では到底足りない』という言葉を思い出す。
心を見透かされている気がする。まぁ何時もの事。頭の良い人だから。人に興味がなくとも、相手が何を考えているのか分かるのだろう。
私は牛乳を火にかけながら、隣に座った。
「やっぱり、怒っている?」
「いや? 君が故意に起こしてない事は明らかだ。罪はその物の心持ちにある。故意に起こしていたら、困らせる一言を述べていたよ。『鴉と書き物机が似ているのは何故?』と」
「貴方はイカれていないでしょう?」
ころころと笑いながら立ち上がり、マグカップ二つ分に牛乳を分け入れた。片方を彼に渡す。黙って受け取ると、静かに飲み始めた。
「貴方でもそんな冗談を言うのね。『冗談は時間の無駄』だと言いそうなのに」
私がわざと起こしていたと思ったら、自分が困ったのと同様に、相手を困らせるつもりなのだと言っている。『鴉と書き物机が似ているのは何故?』なんて、答えは何処にも無いのに。
「……迷信だが、よく眠れそうだ」
「そう。其れは良かった」
彼は私が渡した膝掛け片手に、そっと上体を膝上に乗せて、また眠り始めた。手に持っていた、聖書に次いで読まれる本を私に返す。お堅い人なのかと思った。けれども最近は少しズレているだけの、普通の人だと思うようになった。
優秀な人程マジで個人主義ですよ。
長く言うの嫌。説明も面倒臭い。
じゃあ手短に、多分な意味をギチギチに込めて言えば良い。
をストレートに行くので、まー分かりません。
頭が良いからこそ、常人には考えられない行動に出ます。
高校時代のクラスメートの『気でも触れたの!?』は記憶に新しいです。
狂人と天才は紙一重だと思ってますよ。
イエス、マッドサイエンティスト。
ここまでを前提に、
気狂いかと思う程に頭が良いけれど、冗談や無駄な事も、相手を困らせる様な遊び心もある。ある意味普通の人。
だから『イカれていないでしょう?』です。
頭の良いキャラってどう書けば良いのか( '-' )