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私だけの神様はポンコツ  作者: 後ろ向きミーさん
2/14

私の神様は甘党

神様と手を繋ぎ、電車に乗り、無事学校に付きました。

ニコニコの神様を連れたまま教室に入り、友達に挨拶する。


「神様、家に帰る?」


そう聞くと、ふるふる首を振って、教室の端っこの机を指さした。

今日は一緒に授業を受ける気分の様だ。


この机と椅子もいつの間にか置いてあった。神様用なので、誰も使わない。

いつも空席なのに気にも留められない。うーん不思議だなぁ。


「わかった。じゃあ一緒に帰ろうね。」


いそいそと席に着き、神様はご機嫌だ。

うん、今日も健やかで何よりだね神様。


お昼時になって、友達と机をよせてお弁当タイム。

じーちゃんと一緒に作ったお弁当は、全体に茶色いけど、とても優しい味だ。


神様が横から、ちょいちょいと卵焼きを指さす。


「神様、今日はだし巻き卵だから、甘くないよ。」


『がーん』って効果音が聞こえてきそうな程ショックを受けてる神様。

え?そんなに甘い卵焼き食べたかったの?


「ほら、こっちの煮豆あげるから。でも一個だよ。」


お箸で煮豆を摘まめば、ひな鳥みたいにぱくつく神様。

ニコニコ顔に戻った。


うちの神様は食べる必要はないのだけれど、甘味は大好きだ


学校が終わって、帰り道スーパーに寄っておやつを購入。

好きなチョコ菓子をカゴに入れようとすると、腕をガッと捕まれる。

神様だ。


「何?神様、そんな真面目な顔して。」


神様の視線は、手にとったチョコ菓子に。はーん、なるほど。


「これはあたしの。神様をこっちでしょ?分かってるって。」


神様の分のチョコ菓子も、カゴに投入する。私はキノコ派、神様はタケノコ派なのだ。


「でも食べるのは、帰ってからだからねー。」


だからその『がーん』やめなさい。

吹き出しそうになるんだからさぁ。


「お供えに牛乳も付けるから、お利口に我慢してね。」


そう言って、神様のほっぺを撫でると嬉しそうに抱き着いてくる。


私の神様がちょろ過ぎる。

お菓子で知らない人についていっちゃダメだからね?



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