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私だけの神様はポンコツ  作者: 後ろ向きミーさん
10/14

私の神様は家出中

あれから一週間過ぎた。

神様は、まだお社から出てこない、こんな事初めてだ。

神様の好きな甘味をお供えしても手もつけない。呼びかけても姿も見せない。


「・・行ってきます・・。」


それでも私は学校に行かなきゃならない。神様が気になって、少々寝不足だ。


揚羽はふらつく奈津が心配だからと、蝶になって、こっそり登校に付いて行く。

揚羽は、口調はちょっときついけど優しくて面倒見がいいんだよ。

んー、人の言う『ツンデレ』?


僕らも、あれから庭先でご厄介になっている。


僕の張った蜘蛛の巣の寝床は自慢の出来で、夜は揚羽と一緒に寝る。

なのに、揚羽が捕食されそうで見てて心臓に悪いと、なっちゃんからは不評だ。


神域になっているなっちゃん宅は、清浄で居心地が良い。長居しちゃいそう。


「さてと・・僕もでかけますか。」


なっちゃんや揚羽は、お社に引きこもった若を心配しているけれど、実はそこには若はいない。


なんでわかるのかって?


あの日僕は若様に糸つけて、ずっと追尾してるから。


雲隠れしたその日は、木下さんちの三毛猫ちゃん宅。次の日は、本田さんちのぶち猫ちゃん宅に泊まってる。

若様は何故かいろんな猫さんとお知り合いの様で、渡り歩いている。

うーん、こりゃ家出のつもりかなぁ?


今日は図書館にいるので出向いてみた。

いたいた。

子供達に混じって、絵本の読み聞かせに参加してる。

楽しそうにニコニコとお話を聞いてる若様が微笑ましい。

僕は催しが終わる迄、後ろの席で待つことにした。


僕に気付いて若様はちょっと嫌そうな顔をした。僕嫌われてるなぁ。

まぁ理由はわかるけどさ。


「若様、ちょっとお話しましょうか?」




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