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うちのママはばかですか?

おほしさま

作者: ふぇにっくすからあげ

じゃんじゃん読んでくれw

人生には出会い別れがある。

当然のことだろう。

人に出会い学び形成されてゆく。

今日は真魔ママの元彼さんの身におこったちょっぴりこわいお話。











真魔は人がとても苦手で今でも友だちはいない。

いや、<作らない>と表現したほうがいいのか?

むしろこの歳になって「友だちってなに?」と私に聞いてくるくらいだ。

ママ友さんにランチに誘われ付き合うものの絶対に心を開かない。

いつも何かに警戒している。

一体何に怯えているのか???

でもこの元彼さんとは随分と長く一緒に過ごしたそうだ。

親よりも自分よりも大事な存在だったという。

心のよりどころだったのだろう。

あっという間に8年ほどの月日が流れたそうだ。

もちろん会えば楽しいし年上だったというのもあってそうそう喧嘩にもならない。

むしろその彼の嫌なところを探すことの方が難しかったそうだ。

でも別れた。

真魔から別れたそうだ。

でも嫌いになったわけじゃないし喧嘩別れでもなかったそうだ。

大人の事情は理解しがたい。




半年くらいして真魔ママの携帯がなった。

友だちも彼氏も居ない真魔の携帯がなるなんて天変地異に近いw

元彼さんからだ。

季節は覚えてないがとても天気のいい日だったそうだ。

体感温度も湿度も申し分ない日だったと真魔は言う。

真魔はちょうど運転中だったそうで脇にあるコンビニに車を停めた。

着信の名前を見ても応答ボタンを押すのに緊張も抵抗もなかったそうだ。

トイレの電気をつけるのと同じくらい自然に電話にでれた。

別れているのに抵抗なく電話にでれる相手。

ますます大人の事情、とやらが分からなくなってくる。


元彼さん「もしもし?〇〇(真魔の本名)?」

  真魔「あん」

元彼さん「元気?特に変わりない?」

  真魔「あん。どうしたの?」

元彼さん「あのさ・・・」

いつもおしゃべりな彼がめずらしく言葉をさぐっている。

  真魔「なに?」

元彼さん「俺らってさ、喧嘩別れしたとかじゃないよね?」

  真魔「うん」

元彼さん「〇〇(真魔の本名)さんから別れようって言ったんだよね?」

  真魔「あん」

元彼さん「俺はそれをちゃんと受け入れてさ、でもお互い嫌いで別れたわけじゃないんだしいつでも連絡しておいでって言ったよね?」

  真魔「あん。で?」

元彼さん「〇〇(真魔の本名)さんと別れてから車廃車になっておやじが死んで実家の犬も死んだ。たった半年で。。。」

  真魔「廃車って事故?怪我は?大丈夫だったの?」

元彼さん「車はぐっしゃぐしゃになったけど俺は無傷だった。そこはさすがに〇〇(真魔の本名)が護ってくれたんじゃないのw」

  真魔「え?すごいね無傷って。でもよかったよそれなら。安心した。」

元彼さん「俺も話せて安心したわ。俺てっきり〇〇(真魔の本名)が俺の事呪ってんのかと思ったわw」

  真魔「呪う理由なんてないでしょwむしろ呪うってなにwww」

元彼さん「惑星ほしが離れたんでしょ?〇〇(真魔の本名)と付き合ってた時は俺の惑星ほしが〇〇(真魔の本名)さんの惑星ほしのそばにあったから護られてたんでしょ?でも別れて俺の惑星ほしは〇〇(真魔の本名)の惑星ほしからどんどん離れていった。で、プロテクターみたいなのが無くなって今まで起きるはずだったアクシデントがまとめてやってきたんだなきっと・・・」

  真魔「さぁ、わかんないけど・・」

元彼さん「だって俺・・・・・・・・」

  真魔「なに?」

元彼さん「〇〇(真魔の本名)と付き合ってる時は仕事も恋も全部順調だったもん!特にアクシデントとかも無かったし・・・」

  真魔「そっか」

元彼さん「辛いこととかなんかあったら、いやなにもなくてもさ、いつでも電話しておいでよ!そっちが大丈夫ならまた会おう」

  真魔「分かった」

プッ。真魔は電話を切った。




この電話を最後に彼の声を真魔は一度も聞いていないそうだ。





















真魔は今でも私やパパに言う。

人は皆、惑星ほしを持っていると思う。

惑星ほしの位置でいろいろ変わる。

その位置が悪いときは修正が必要だ、と。

宇宙のような空間に生命数分の惑星ほしが浮き漂っているらしい。

その惑星ほしは位置を変えたりほかの惑星ほしと衝突したり。

もちろん長い年月をかけその姿形を変えることもある、のだとか。

その惑星ほしが消滅する時もやってくる。

おそらく私の惑星ほしはママの惑星ほしの衛星であろう。














大事な人を護れなかった真魔ママはばかですか?



うそじゃないよ、ほんとだよ。

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