佐野 尚美
超中途半端な終わり方です。
すみません。今日忙しかったんで…(言い訳)
てか台風大したことなかったですね。
「な、なんつもりですか…引きこもりの私を嘲笑ってるんですか…」
「そうじゃないとにかく俺の話を」
「黙っとけって言ってんだよ!」
「…」
「どいつもこいつも言いたい放題いいやがって!何も知らないくせに…いいよなぁ
お前たちはぁ!口そろえて”大丈夫だよ!、みんな待ってるからね”と
適当なこと言って、その責任は取らずに消えていく!」
ドア越しに彼女が放ったそれはつい先ほどまでひ弱そうに俺と言葉を詰まらせながら
話していた時とは比べも度にならない程強く、心に叫びかけてくるようだった。
「それで。言いたいことは全部言ったか?」
「…」
「肯定ととらえるぞ。まずおまえがなんで不登校になったか、きいてもいいか?」
「随分としぶといですね」
「俺はねちっこいぞ」
「嫌われますよ」
「それは間違いだな。すでに嫌われている」
「面白い方ですね」
「そういわれたのは初めてだ」
「とりあえず部屋入ってください」
そう言われても女子の部屋入ったの初めてなんだよな
相手がいくら不登校児だとしてもちょっぴり緊張する。
それになんかいい匂いするし。
うう。俺のDT魂がぁ!
俺が部屋の中に入ったの確認すると、彼女はおもむろに話し始めた。
「では話しますね。私が不登校になったのは今年の1月ごろからです。
なんで不登校になったか、分かりますか?」
「いじめ、か」
「正解です。いじめです。私がからかわれているいや、あれは度が過ぎてまっした。
その子がかわいそうだったんで私注意したんです。そしたら…」
「辛かったらやめてもいいぞ」
「いえ、もう決心したので。そしたら、あいつらは私に向かって
ウザイ、とかなんとか言ってきて…その日だけでは終わらず…
トイレの中に筆箱投げ込んだり…」
辛そうな表情で話しかけてくるは彼女の瞳は潤んでおり、今にも泣きだしそうだった。
「もういいぞ。つらかったな」
「同情なんて、いりません」
「ここからが本番だ。俺が今お前にしてやれることはお前に同情して、励ましてやることじゃない」
「そんなもの、求めてないです」
「さっきの話の続きをするぞ。”井の中の蛙大海を知らず”には実は続きがあってだな」
「井の中の蛙大海を知らず されど空の青さを知るですよね」
「そうだ。よく知ってたな」
「そりゃ、まぁ、頭は良かったですから」
「ちなみに意味は知ってるか?その、”井の中の蛙大海を知らず
されど空の青さを知る”の」
「はい。どんな愚かなものでも知っている物がある、的な?
いざとなって説明すると難しいですね。」
「そういうもんだ」
「それで、なにを伝えたいんですか?」
「おれは、お前がそのカエルになればいいと思う」
次回 捉え方の違い