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俺だけ無能。捻くれ者が織りなす青春ラブコメ  作者: 至高のDSM
再び上本光輝は歩き出す
51/61

気づかれない位が丁度いい

最近投稿できてなくてすみません。

量も少なくてごめんなさい。

何とか頑張ってみるんで!


だからこそ。


第三者が必要だ。


誰にも気づかれないよう静かに。


少しだけ状況を変化させてやる。


脇役とも呼べない程それは地味で、


人に誇れるような立派なやり方でもない。


けれども答えはこれしかない。


綺麗ごとなんてしょせんまやかしで、存在すらしない物。


本当に合理性を求めるのならこれしかないだろう。


そうして俺は誰にも気づかれない中独り決意を固めていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

西日は大分鋭くなり、俺の目を痛みつける。


皆順々と帰る支度をし始めた頃、俺は先に教室を出ていた。


すっかり季節は夏に移り変わっており、歩くだけで


少し汗をかいてしまう。グラウンドからはまだ戦士


のように声を張り上げる野球部員たちの声が聞こえる。


いつまで練習する気なんだろうか…


運動部なんて入らんでよかったわ。


「上本君」


愛嬌のある可愛い声が背後から一つ。


聞くだけで心が癒される。


俺はゆっくりとその声の主、花城のほうへと向いた。


「どうした?」


「いや、これ忘れもの」


花城の柔らかそうな手には俺の筆箱が握られていた。


机の中に入れっぱなしになっていたのかもしれない。


花城は俺をわざわざ追いかけてくれたのか


手を膝について息を整えているようだった。


この姿勢…なかなかいいじゃないか!


「ありがと」


「いや、別にいいんだよ。上本君勉強大好きだったみたいだから


 困ったらいけないなぁと思って」


あぁ神よ。私目にこのような天使を授かって頂いたこと、感謝いたします。


あ、俺神なんて信じてなかったわ。


「ほんとありがとな」


「ううん、そんなの全然いいんだよ。あ、そうだ。良かったら


 一緒に帰らない?」


え、えぇーーーー!














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