それでも運命には逆らえない
最近アクセス数がUPしてきています。モチベーションめちゃ上がってます。
まだそんな大した出来事は起こってないですけどまだキャラ設定段階なのでどうか我慢してください!
放課後、多くの生徒が遊びや部活にいそしむ中、俺上本光輝が一人、
ひっそりと静まり返った廊下を歩いていた。
だるい。だるいが気分はそんなに悪いわけではなかった。
なんせこれから社研部室デビュー、もとい世界征服デビューの第一歩を踏み出すのだ。
大げさだが夢は大きいほうがいいだろう。
ドアを開け、社研部室中に入る。すると中にはあの時の尾坂美鈴と女子が椅子に腰かけ
談笑をしていた。
「うっす」
「この人がもしかして新入部員の…」
「上本光輝だ。よろしく」
「私は城津 莉緒。部長してまーす。高2B組でーす」
若干茶色が入った髪を持ち、高2にしては十分な胸をお持ちになっている。
フレンドリーな態度をとってくる一方、どこか余裕がある表情をしている。
そしてその表情は見ているほうを自然と安心させてくれるのだ。
「こっちが」
「尾坂美鈴です。よろしくね。」
「で、なにすんの。この部活。」
「社会研究しまーす。」
「具体的に頼みます」
「うーん。具体的…ねぇ」
「ほら、社会について学ぶとか、論文発表するとか」
「えー、だれがそんな真面目な部活するのよ、私ならごめんよ」
こうして俺の野望は打ち砕かれた。さらに悪びれもなく言う彼女の言葉が俺の心を
蝕んでいく。俺ジ・エンド。
「じゃ、なにを」
「何もしないよ、」
「えっと?いまなんて?」
「だから何もしないよ」
「何もしないんだって」
じゃなんで存在してんだよ。いいのかよ校長。何なら俺がつぶしてやろうか。
「座ってしゃべっとけばいいんだよ」
彼女はそれ以上何も言うなという顔でにらみつけてきた。
「分かった。じゃ後一つだけ質問させてくれ」
「いいけど…なに?」
「なんで俺社研部に勧誘されたの?」
「それは」
「それは俺の指示だ」
うわビクッた。横野先生かよ。これぞまさしく背後に忍び寄る黒い影!
「なんで先生が」
「お前がこの部に必要だと思ったからだ」
「俺が?」
「そうだ」
「こんな何もしない部に必要とか意味わかんないです。
いくら俺が何もしないからといっても…」
「そういう意味じゃない。まぁ今はそれでいいか、よし、明日から
本格的に活動開始だからな」
「なにすんですか」
「それは、だな」