実力を知る練習試合
倶楽部活動とはまさしく青春の一ページだ。
生き死にのかかった戦いとは違う、健全なスポーツとしての争いとはなんて平和なんだろう。何でもありの世界とはかけ離れた、ルールが厳格に適用される世界での勝負。非常にクリーンだ。
大きな舞台の一つを使って、これから両校による練習試合が行われる。
準備は着々と進められ、舞台の上には魔道人形が待機状態にある。手前側には緑色のビブスを付けたくすんだ白色の人形が円形の陣を作り、奥側には橙色のビブスを付けた真珠色の人形が横二列に並んでる。この時点でどういった集団戦を想定してるかが、事前にある程度は推し測れるだろう。
素人なりにルールブックから得た知識を反芻する。悪党はルールを悪用するためにも、誰も気にしないような細かいところまで把握しとくのが当然だ。イチャモン付けるには、ルールを十分に理解する必要がある。やられた時のためにも、これは必要なこと。
さすがに練習試合でそんなややこしいことにはならないと思うけど。たぶん。
魔道人形の戦闘方法は専用の武具を装備して行い、最大で二十五体まで参加可能な集団戦だ。数が不足する分には問題なく、途中交代はできない。
各人形はそれぞれが槍か剣を模した棒を持ち、反対側の手には盾を持つのがスタンダードになってる。ただルール上は、両方の手にそれぞれ武器を持ってもいいし、盾を二つ持っても構わない。あるいは一つの武具を両手に持つのもいい。
そして武具は人形本体と同じように、定められた専用の物の中から選んで使わないといけない。大きさや重さ、長さに違いのある武具が存在し、好みに合った物や戦法に適した物を選択する。これは各学校ごとに特色の出るポイントで、非常に面白いところだと思う。
武器には刃がなく殺傷能力の低い物になってるけど、人形にヒットすれば当該部分の機能が停止して動かなく仕組みだ。
攻撃が右腕に当たれば右腕が動かなくなり、頭や胸などに当たれば死亡判定を受けまったく動かせなくなる。当然ながら掠っただけじゃダメで、それなりの威力を伴った攻撃じゃないとヒット判定にはならない。こうした機能は、さすが魔道具らしい良くできたお人形だ。
今日の戦力だと、橙色のビブスをまとった人形のほうが七体も数が多く、我がほうは数的な不利まである。ますます面白いじゃないか。
ただし集団なら戦術や連携次第で、道具の不利をほんの少しは覆せるかもしれない。部長はそう思って挑んだんだろうね。逆に圧倒的な戦力差で踏み潰されそうな気もするけど、お手並み拝見といこう。
「イーブルバンシー先生、準備が整いました。一言いただけますか?」
おっと、完全に見物モードになってた。
よっしゃ。顧問らしく、一言欲しいなら気合い入れてやるか。姿勢よく整列した部員たちを前に、腕を組んで偉そうに言い放つことにした。
「道具の差、サボってた分の練習不足、そいつを考えればやる前からボロ負けは決まったも同然の試合よ。なに、別に命を取り合う勝負じゃない。本番でもないし、ただの練習試合。こういうのは日頃の練習の成果を他校相手に確認する場にすぎないわ。不足を知り、次に繋げる。いかにも健全な俱楽部活動じゃないの。そう、命懸けの一発勝負とは違う。気楽にやればいいわ」
部員一同が拍子抜けしたマヌケな顔で私を見る。いつもの厳しい指導からは考えられない優しい言葉だからね。そりゃそうだ。
んでもって、当然ながらこんなぬるい言葉で送り出すわけがない。
「……しょぼい顧問なら、気休めにそんな事を並べ立てる状況かもね。でも私はお前たちに期待してるわ。だから言ってやる。いいか、負けたら命取られるくらいの死ぬ気でやれ。気合の違いを見せてやれ!」
背筋をピンと伸ばし、マヌケヅラを凛々しく変える部員たち。
「前から思うのは、お前たちにはまだ必死さが足りないってことよ。私に言わせりゃ、次なんて期待してる時点で負け犬根性も同然よ。私はいつだって一発勝負と思ってる。今日の勝負は今日だけのもの。次なんて、ない!」
負けることは分かってる。それでも死ぬ気で食らいつく気合だけは見せろ。私からのオーダーはそれだけだ。
「すでに策は授けたわ。あとはお前たち次第よ。部長、口出しはしないから後は任せる」
「承知いたしました。皆さん、先生がおっしゃいましたように負けることは決まったも同然の無謀な戦いです。それでも、あえて今日の練習試合を組みました。この試練は先々の本番で勝利するために必要な事だと考えています。おそらく実際に相対すれば、想像以上の実力差に驚くことになるでしょう。しかし、決して諦めずに最後の最後まで勝負を捨ててはいけません。ここで負けては後がない、そうした心意気で挑みます。試合を受けてくださったグラームス学園の皆様に対しても、恥ずかしい試合はできません」
「大丈夫ですよ、部長。気合だけなら負けません!」
「そうです。わたくしたちには失う物などありません。精一杯やりましょう」
次々に上がる声はどれも気合十分だ。今日の負けを出来る限り大きな糧にする。それが叶うなら万々歳ね。
「では、参りましょう」
少しはマシなツラができるようになったもんだ。ここからは任せて見守る。
舞台の傍に陣取った生徒たちは、手のひらサイズの角棒のような制御装置を握って開始に備えてる。へっぽい部の予算でこの部分だけは新調できたけど、少し操作がし易くなった程度じゃ二世代前の人形の不利は何も変わらない。
制御装置から魔道人形までは、不可視の魔力のコードが繋がりそれによって動かせる。魔力感知の技能が高ければコードは視認可能だ。でも邪魔だからわざわざ見なくていい。魔力のコードは伸び縮みは自由自在だし、切れることも絡まることもない非常に良くできた仕組みだ。
勝敗の決め方は単純明快で、相手側の人形を全部動けなくすればいい。殲滅戦ってやつね。
相手側もあの感じの悪い顧問が言い聞かせたのか、かなり気合が入ってる様子。注文通りに手加減抜きでやってくれそうだ。
審判は人数の余ってるグラームス学園の生徒がやるらしい。本番なら専門の審判員がやるみたいだけど、今日はただの練習だからそんなもんだ。
舞台脇の台に上がった審判が大きな旗をいったん振り上げ、そして振り下ろしたら試合開始の合図だ。今か今かと両陣営はそれを見てる。
やがてもったい付けた感じで旗が上がり、勢いよく振り下ろされた。
「速攻で決めるよ!」
相手側の部長が叫んだ。横陣に並んだ人形が一斉に動き出すさまは、なかなかに見応えがある。最新式と二世代前の人形の戦いなだけに、機動力には笑う程の差がある。それを活かした戦法を取るらしい。
「想定通りです、防御に集中っ!」
こっちの部長も負けじと叫ぶ。敵の機動力に若干慌てたような雰囲気を即座に立て直した。
受ける側は大楯を構え、方円の陣を組んで防御に専念だ。機動力に差があり過ぎるから、同じように戦ったんじゃそれこそ勝ち目がない。防御を固めて粘り、どうにか隙を突いて攻撃を繰り出す。これ以外にやりようがないのが現実だ。
実際に見て初めて分かるように、想像以上に魔道人形の性能差が大きい。こいつは厳しいわね。
密集して盾を構える緑色のビブスの群れに、橙色のビブスの集団が襲いかかる。
相手は機動力と数の差を活かして容易く包囲し、寄せては返す波のように攻撃と離脱を繰り返した。鈍重なくすんだ色の人形とあいつらの操作技術じゃ、素早い攻撃を的確に捌くことなんかできやしない。大楯に身を隠して嵐が去るのを待つだけだ。
でも、それでいいんだ。それしかできないだけに、シンプルな戦法に集中できるのもいい。
ひたすら凌いで凌いで凌ぎ続ける。一方的にやられ続ける姿は情けなくても、決定打を受けなければ離脱はしない。やらせとけばいいんだ。
敵は気持ちよく動き回って攻撃を繰り返す。防御なんか考えなくたっていいくらいに、一方的な状況だ。もう戦いってよりは、嬲ってるに等しい。
「方円を乱さないでっ、まだやれます!」
「はいっ」
攻撃の圧力に呑まれて陣形に少しの乱れが生じるや、部長がすかさず立て直した。びっちりと綺麗な円形に盾が隙間なく並び、斬撃も刺突も跳ね返す。
二世代前の魔道人形は魔力の通り難さに加えて重いから、操作により多くの魔力を要する一方で押し負けにくい。
激しい攻撃を繰り返す側は、一方的な攻撃に気を良くしつつも徐々に焦れ始める。
こっちは二世代前の魔道人形だから、ただでさえ魔力消費が大きい。人数も少なく攻撃を盾で受けるだけでも消耗は多くなるはずだ。それなのに、なかなか揺るがせない。普通に考えたら、とっくに方円の陣は崩され蹂躙されて終わりだっただろう。意外性も何もなく終わる戦いだ。
ところが崩せない。あまりの堅さに余裕がなくなる。
高い機動力と頻度の高い攻撃を繰り返せば、いくら新型の魔道人形を使ってたって魔力の消費は大きくなる。消耗に焦りが生じる。崩し切る前に魔力が尽きるってね。
最初から勝てないことが分かってる聖エメラルダ女学院は、防御だけを考えればいいんだから単純でいい。攻撃なんかハナからする気はない。
選んだ武装は最も大きな盾と軽く短い槍。防御主体で武器はただの見せかけ。鈍重な攻撃を繰り出したところで、どうせ当たらないんだ。まぐれ当たりが数回重なったくらいじゃ勝敗は覆らない。やるだけ無駄だ。
こうした戦法を可能とするのが、私が顧問になってからの成果だ。
魔力量は増えたとは思うけど、おそらく両校の生徒にまだ差はない。短期間に猛特訓した魔力感知と魔力操作がこの状況を生み出した。一瞬でやられるはずの戦いを、少しは粘れる状況に持っていけてる。
効率的になった魔力運用で人形には防御の姿勢だけを取らせる。動き回る必要も武器を振る必要もない。ただ盾を構えて粘る。
特訓によって得た感覚で、無駄な魔力消費が大幅に減ったからこそこうした持久戦法が可能になる。
相手の油断と魔力切れを狙った、極めて消極的な情けない戦法。それでも、もし勝てるとしたらこれしかない。
「――後退っ、陣を立て直してから正面突破で行くよ!」
当然ながら、このまま終わる優勝候補じゃない。機動力を活かした包囲戦はやめ、勝負を決めに出るようだ。
ま、そんなもんだ。これでウチは負ける。あのまま終わるなんて、そんな甘い考えはきっと誰もしてなかった。部員たちはこれまでかって感じで早くも悲壮感を漂わせてるけど、同時に不敵な笑いも浮かべてる。上等じゃないか。
一方向からまとまって繰り出される突撃は、包囲戦の個別の攻撃とは勢いが全然違う。人数の差もあるし、突撃後に押し込まれれば方円の陣で受け止め続けるのは無理だ。しかし円形の防御陣を変えれば横や後ろからの攻撃にあっという間に崩される。相手が包囲殲滅なんて考えなければ、最初からこうなってたはずの戦いだ。
そして勝敗の分かり切った、最後の突撃が始まった。
円形から方形の密集陣形に変えた我がほうは、見事に初撃を跳ね返したけどそれまで。矢面に立つ中央が強引に押し込まれて徐々に崩れる。そして横手にも回り込まれれば、完全に崩壊してしまった。
見えてた結果だ。諦めずに気合を入れて対応しようが、どうにもならない。
やがて審判によって勝敗が宣告され、部長同士が握手を交わしてから戻った。
負けることは分かってたってのに、随分と落ち込んで悔しそうな様子の部員どもだ。まったく、負けることは百も承知だったはずなのに。
そんな部員たちが何も言わない私の前にずらっと並んで、顧問のありがたい言葉を待ってるらしい。
「胸を張りなさい。最後の一人が倒れるまで諦めない、面白い試合だったわよ」
「……終わってみれば終始一方的だったと思います」
「そうかもね。強いて言うなら、お前たちはお上品すぎたわ。序盤でもっとおちょくってやれば、ムキになった相手の魔力をさらに無駄に消耗させられたわよ」
健全なスポーツ精神とはかけ離れた戦法でもルール上は問題ないはずだ。
お上品な部員どもが苦笑いを浮かべたところで、相手側の部長がやってきた。
「あの、感想戦をよろしいですか?」
感想戦? 部長に目をやれば、こそっと耳打ちされた。
どうやら双方の部長が相手陣営に行って、試合内容を振り返りながらの感想を聞く時間らしい。敵将にアドバイスをもらえるってわけだ。練習試合にはそうした時間が取られるようだ。入れ替わりにこっちの部長が向こうに行った。
しょうがない。敵に助言など与えたくないんだけど、互いに高め合う倶楽部の練習試合だ。そういうのも必要か。
「……おほん、あんたたちの操作技術は大したもんだったわ。文句を付けるところがあるとしたら、こっちの戦法に合わせて戦ったところね。機動力のないウチに機動力で戦いを挑むのは悪くない選択だったかもしれないけど、結果から言えば下策だったわね?」
「ええはい、思わぬ苦戦を強いられました」
「あんたたちは強いんだから、相手に合わせる必要なんかないわ。誰が相手だろうが、自分たちの戦いを押し付ければそれでいいのよ。まあこれは私の勝手な言い分だから、顧問の言うことちゃんと聞いたほうがいいけどね。感想としてはそんなところよ」
「ありがとうございます。参考になりました」
超ざっくりとした短い感想だ。質問もないし、ホントに参考になったのか怪しいもんだ。
そもそも試合開始前に陣形は組んでるから、どういう戦いをするかは予想できたはず。こっちの誘いにあえて乗ってくれたに過ぎないと考えれば、向こうにとっちゃ予想外に善戦されたってくらいのもんかな。
「――あれは部長のあなたが考えたのですか?」
地獄耳が相手側の感想を捉えた。
一応は参考に聞いとくか。相手のなんとかって顧問は、数年前の最優秀選手で指導者としても優秀らしいし。
「方円の陣を選択したことでしたら、イーブルバンシー先生の助言です。現時点のわたしたちでは、最も善戦が見込める選択だったと思います」
「こちらがあえて乗ったことは理解していますか?」
「ええ、グラームス学園ほどの実力者揃いであれば、こちらの誘いに乗っていただけるものと考えていました。お陰様で練習の成果を確認できました。感謝いたします」
負けた側とは思えないほど部長は堂々としてる。
うん、やっぱりどこに出しても恥ずかしくないご令嬢だ。
「あの名門聖エメラルダ女学院のお役に立てたようで、それはなによりでした。しかし特例は今回だけです。練習にお付き合いすることは、これっきりにしていただきたいですね。ああ、そうでした。もう一試合の予定はどうしますか。一戦で十分ではないですか? レインズ副部長はどう思う?」
「そうですねえ、パーカー先生。明日は強豪校との試合が六試合も組まれてますからね。そろそろそっちの準備に時間を使いたいかな、とは思います」
「と言う事です。今後はどうぞ、身の丈に合った相手と練習なさってください」
言葉遣いは丁寧っぽくても、慇懃無礼とはあれのことだ。しかもなにが面白いのか、失笑するような笑い声まで聞こえた。
あの見下した態度にはさすがにお嬢部長も腹に据えかねるようで、離れた場所から見てても目つきが怪しくなってきたように思う。そりゃそうだろうとも。
こっちの部長は身分をかさに着ず、礼儀をわきまえた言動に終始した。強引に試合をねじ込んだ手前、たしかにあっちからすれば文句はあるだろう。でも胸を借りるつもりでやってきた側として、部員たちはみんな好感が持てる振る舞いだったと思う。それがどうだ、あの馬鹿どもときたら調子に乗りやがって。
貴族の娘なら皮肉や嫌味を軽く受け流すくらいの社交スキルは身に着けてるだろう。それでも厳然とした身分の差がある。練習試合の場なんて公の場とは違うけど、私みたいな稼業の人間じゃあるまいし、よくもあんな偉そうな態度が取れるもんだ。あれもかつての最優秀選手やその教え子だからなのかな。魔道人形俱楽部の選手なら、格上の自分を敬って当然ってね。
たしかに、そうなのかもしれない。学生同士の倶楽部の試合で身分も何もない。あっちが格上で、こっちが格下。偉そうな振る舞いは格上の特権だ。だけど、ムカつくものはムカつく。気に食わない。
いや、そもそも格上格下言うなら、私こそがこの場でもっとも格上だ。一番強いんだからね。その実力を知らないからって、聖エメラルダ女学院を馬鹿にすることを許してはならない。
ここは顧問がケツを持つ場面だ。私たちは聖エメラルダ女学院の看板背負ってここにいる。あんなふざけた態度は、看板に泥を塗るようなもんで黙ってるわけにはいかない。
うん、私は舐められるのが大嫌いだ。教え子を馬鹿にしやがったってことは、私を馬鹿にしたも同然。まあ報復って言うと大げさかな、ちょっとした意趣返しくらいで勘弁してやろうじゃないか。よし、いっちょ軽くかましてやれ。
「ハーマイラ、もういいわ。戻りなさい!」
貴族の令嬢らしく、強気に言い返そうとした部長を有無を言わさぬ調子で呼び戻す。
いい子の部長があんな奴らを相手にする必要はない。ああいうアホどもの相手は私がやればいい。
「……パーカー様、失礼いたします」
無礼な相手にわざわざ挨拶までして引き上げる部長は良くできたお嬢だ。
おとなしく戻った部長と部員一同を前に、あえて向こうにも聞こえるような大声で言ってやる。
「あんな中途半端な奴らの感想なんか聞いてもしょうがないわ。鍛え直してやるから、さっさと帰って練習するわよ!」
「はい、たしかに。イーブルバンシー先生お一人と対戦したほうが、よほど苦戦しますね」
「ですよね。冷静になってみれば、思ったほどじゃなかったって言うか」
「二世代前の人形でも、あれくらいはやれると分かりましたからね。一回で十分です。帰って欲しいみたいですし、もう行きますか」
ニヤリと笑いながら言ってやれば、お嬢たちも心得たもの。即座に乗ってきた。
「ちなみに先生でしたら、先ほどの試合はどのくらいの時間で勝てましたか?」
私の勝利を前提に期待に満ちた目で問う部長には、自信たっぷりに答えてやろう。
「そうね。さっきみたいに調子に乗って掛かってくるなら、一人頭三秒もかかんないわ。二十五体で、まあ一分もありゃイケるわね。楽勝よ」
「さすがイーブルバンシー先生です!」
「先生ならたしかに、そんなものかもしれませんね!」
煽って煽って煽り倒してやる。
こちとら売られた喧嘩だ。買ってやるわよ。
聖エメラルダ女学院のハーマイラ・カーリントン部長です。どこへ出しても恥ずかしくないお嬢様です。
顧問がしゃしゃり出る次回「やりすぎない自制が大事……だったはず」に続きます。




