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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
C.ギドレファナス王国編
99/329

95、成れの果ての姿

どうやら『神光聖者エリュニウス』の目的は見事に果たせたようだな。


  ●【No.095】●



 ―ギドレファナス王国―


 国内の北側にある王都にして、要塞山脈都市である『ギヤンマウンテン』の頂上にある王城『ギヤンヴァレルダ』にて。


 現在の『玉座の間』の中であったとされる場所では、


 最終進化を遂げて、新たな身体に変身した『神光聖者エリュニウス』は当然ながら強さも増しており、最早…『左刎王ギドアロス』の実力を大きく超えている。


●『神光聖者エリュニウス』 レベル:570 耐久力:5500 攻撃力:2220


 その『神光聖者エリュニウス』が、今…倒れている『左刎王ギドアロス』の所まで歩いて近づく。


「これで…ようやく…私は…」


 ピカァッ!


 『神光聖者エリュニウス』が『左刎王ギドアロス』の目の前に立つと、突如として『左刎王ギドアロス』の巨大で漆黒の身体が強く光り出している。


 その様子を見ていた王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)の "乙女のミレイジュ" と "水瓶のディケトリア" の二人がひどく動揺していて、一体どういう事なのか『神光聖者エリュニウス』に質問してきた。


「ひゃっ!? 何…突然…化物の身体が光り出したわっ!?」

「一体何なのよっ!? この化物はっ!? 何故…こんな所にいるのよっ!?」


「この化物の名前は『左刎王ギドアロス』と言う。 先程…この私が倒したのだ。 さらに言うならば、この化物はかつては人間であり、ギドレアスと言う名前の国王であった。」


「えぇっ!? そんなバカなっ!? ギドレアス様が…こんな化物にっ!?」

「嘘を言わないでっ!! そんなデタラメ…信じられないわっ!! あの国王様が…っ!?」


「………」

(ふん、この私がデタラメを言うとでも思ったか!)


 二人が必死になって反論しているけど、『神光聖者エリュニウス』はそれを無視して、さらに話しを進めている。


「…だけど…私の探し求めてきた真の姿と目的が…遂に私の目の前に…!」


 すると光り出している『左刎王ギドアロス』の身体が一本の剣に姿が変わっていき、刀身が白銀色で()の部分が青銅色の異形の剣に変化した。


「…剣…?」


「あぁ、これこそが幻にして、伝説の皇剣【絶望神の剣】なのだ。 この剣だけは復讐の神々の系譜を継ぐ、この私にしか装備できないのだ。」


 『神光聖者エリュニウス』は【絶望神の剣】を手に入れた。


「…遂に…この私のもとに…これで私も…彼らに肩を並べる存在に…」


「…なにを言ってるの…?」

「その剣は一体……っ!?」


「この剣は…かつて、ギドレアスと呼ばれた男の成れの果ての姿…傲慢な国王から凶悪な化物へと変貌を遂げて…最後には剣となり、ようやく…この "私のモノ" になったのだ。」


「え……っ!?」

「一体何のことを…?」


「ふん、既にこの王国に国王はいない。 あとの詳細な情報が知りたければ、あの男にでも聞くがいい。」


「っ!!?」


 『神光聖者エリュニウス』が指摘した場所をミレイジュとディケトリアの二人が見てみると、そこに負傷した "牡羊のロゼッダン" が立っている。


「あなたはロゼッダン! 生きて…無事だったのね!」

「ええ、まぁ…なんとか…大丈夫のようです。」

「そうよね、冷静沈着なあなたが、そう簡単に()られる訳がないわね。」

「………」


「では…さらばだ!」


 すると突如として『神光聖者エリュニウス』が【絶望神の剣】を持って、はるか上空に飛び立ち、そのまま姿が見えなくなるまで飛び去っていった。


「あ……飛んだ……?」

「あ……逃げた……?」

「………」



●国王ギドレアス→『左刎王ギドアロス』→【絶望神の剣】→敗北 ○ "狩侯聖者" →『神光聖者エリュニウス』→勝利



  ※  ※  ※



 王城『ギヤンヴァレルダ』の中にある『玉座の間』があったとされる場所では、


  その後―――


 王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)の七人は、全員なんとか生き残っており、今は負傷者の傷の手当てをしながら、ロゼッダンから今までの出来事・経緯の説明を聞いていて、一同はかなり動揺していて取り乱している。


「バ、バカなっ!? そんなバカなっ!? ギドレアス様が化物にだとっ!?」

「一体何を言っているのだっ!? ロゼッダンよ!!」

「ギドレアス様が敗北……? 化物から剣になってしまっただとっ!? ふざけるなっ!!」

「まさか…そんなことが…本当に…ギドレアス様が行方不明になった…のか…?」

「それでは…この国は一体どうなっていくのよっ!?」

「確かに国王様が不在の王国なんてあり得ないわよっ!?」

「………」


 すると突然―――


「……降伏するしかないな」


「っ!!?」


 ―――と背後で男の声がして、ロゼッダンたち七人が後ろを振り向くと、そこに地下の牢獄に閉じ込められている筈の "牡牛のバーデハルドン" が立って現れている。



※伝説の皇剣 (現在三本)

◎『大魔王エリュドルス』→【終焉殺の剣】

◎『神光聖者エリュニウス』→【絶望神の剣】

◎『ヴァグドー』→【消滅罪の剣】


結局…主人公(ヴァグドー)の出番・活躍はなし…!?


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