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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
C.ギドレファナス王国編
93/329

89、国王軍.V.S.国民軍:2

  ●【No.089】●



 ―ギドレファナス王国―


 国内の中央部にある、かつては王城だった跡地の廃墟にて。


 ―――朝になり、


 ヴァグドーや勇者アドーレやレイドルノたち13人が、旅立つ準備をしている。


 すると、そこにレイドルノがヴァグドーの「あるモノ」に気がついた。


「ヴァグドーよ、その剣は一体どうしたのだ?」

「ああ、こいつか? こいつは "射手" の皇剣【消滅罪の剣】……別名を「サジタリアスワールドソード」じゃよ」

「えぇっ!? 何ぃっ!? "射手" の皇剣なの!? それってまさか……っ!?」

「ああ、そのまさかだ! 間違いない! ヴァグドゥルス様の……真の王者だけが装備できる伝説の皇剣のひとつ……【消滅罪の剣】なのだ!」


 レイドルノとダルラルダの二人は、ヴァグドーが持つ【消滅罪の剣】を見て、動揺しながらも興奮している。


 ヴァグドーが持つ【消滅罪の剣】は、刀身が純白で()の部分が漆黒で、さらに(つば)の部分が黄金で "射手" のマークが彫られている。



 伝説の皇剣とは、真の王者や強者だけが装備・使用することができる剣のコトで、この世界にあり現在までで判明している皇剣とは―――

 ひとつ目が大魔王エリュドルスが所有する【終焉殺の剣】

 ふたつ目がヴァグドーが所有する【消滅罪の剣】

 みっつ目が所有者不明の【絶望神の剣】

 ―――のみっつだけしか、まだ確認されていない。



 レイドルノたちがヴァグドーに質問する。


「その剣は、一体何処で手に入れたのだ!?」

「ふむ、この辺りの森の中に、ヴァグドゥルスの墓があるのは知っとるかのう? 夜、歩いていたら偶然見つけてのう。」

「ああ、確かに……この王城の周辺の森の中の何処かに、ヴァグドゥルス様のお墓があるとは聞いていたけど、まさか……あんたはそのお墓まで辿り着いたのか?」

「……スゴいわ……」


「そこでヴァグドゥルスの幽霊に出会ったのじゃ。 ワシは自分が持つ【激熱の剣】と【氷結の剣】と【凱封の剣】のみっつの剣を、ヴァグドゥルスに預けてひとつの剣になり、それで新たに誕生のが、この【消滅罪の剣】なのじゃよ。」

「……幽霊……っ!?」

「えぇっ!? ヴァグドゥルス様の幽霊がぁ……っ!?」

「ほーう、なるほどな、そんなことが……」

「それが…ヴァグドーさんの新たなる剣ですか?」

「これでヴァグドー殿がさらに最強になれたようですな。」

「それはこれから確かめて確認するつもりじゃよ。」


 その後も、レイドルノたちはヴァグドーに質問していたけれど、ヴァグドーに促される様にして、旅立つ準備を続けている。




   ―-―・●・―-―




 国内の北側にあり王都にして、要塞山脈都市である『ギヤンマウンテン』の(ふもと)の要所要所の場所では、ギドレアス国王が率いる国王軍と国民の反乱軍&先代国王支持者軍が再び対決・衝突している。


「今度こそ、行くぞ! いざ王都へ!」


 数で勝る国民の反乱軍&先代国王支持者軍が、実力と経験で勝る国王軍を()してはいるけれど、いまいち()しきれていないのが現状である。


「畜生ぉーーっ!! 何でなんだぁーーっ!!」


 そこに遂に、エウノミアとエイレネの二人の姉妹も、国民の反乱軍に合流した。


「さぁ姉さん、行くわよ!」

「ええ、わかってるわぁ!」

「この国王軍め! 私の剣をくらえぇーーっ!!」

「岩石たちよぉ! 巨大な龍(ドラゴン)となりて、敵を殲滅せよぉ!!」


 エウノミアとエイレネの二人の姉妹も、国民の反乱軍の中で沢山の国王軍の兵士を次々に倒していき、国王軍相手にその存在と活躍を見せつける。


「よし、いいぞ! なかなかやるではないか!」


 それでも、数で圧倒している筈の国民の反乱軍&先代国王支持者軍が、精鋭の正規の国王軍を()してはいるけれど、どうにも攻めきれずにいて、いたずらに被害や死傷者が増えるばかりである。


「何故だっ!? 何故、我々が()しているのに、攻めきれないのだっ!?」



  ※  ※  ※



 一方の王都にして、要塞山脈都市である『ギヤンマウンテン』の頂上にある王城『ギヤンヴァレルダ』にて。


 城内の一番奥の方にある『玉座の間』の中には、ギドレアス国王が玉座に座り、その周りに王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)の七人*が待機している。

*(獅子.ブルトネラス、山羊.ナバルノス、牡羊.ロゼッダン、乙女.ミレイジュ、蟹.ターナトルス、魚.アルダリガヤ、水瓶.ディケトリア)


「愚民共め! 30万人もこの俺様に反逆すると言うことなのかっ!?」


「これは驚きましたな、ここまでの戦力になるとは、正直思いませんでした。」

「しかも、今度の国民軍はなかなかしぶといようで、少し手強いですな。」

「……30万人とは、侮りがたい兵力……」

「ねぇギドレアス様! もうそろそろ私たちも出撃した方がいいのでは……!」

「ええ、私も城内で待ち構えるよりも、城外に撃って出た方がいいと思いますが……!」

「……ちっ!」

「国王様! 我々に出撃のご命令を!」


「それは駄目だ! お前たちがいなくなったら、誰がこの俺様を護衛するのだっ!?」


 この国王の発言に、その場にいた王家親衛騎士団隊(ゾィードキングダムナイト)の七人が呆れて無言になり、沈黙してしまった。


「いいか、お前たちは城内(ここ)で、この俺様を護るのだぞっ!!」



 なんという愚かなヤツ……城内まで攻め込まれたら、もう勝ち目がないぞ!? それが判っているのか!? ―――コイツは……


 すると突如として、玉座の間の中で謎の声が聞こえてくる。


「なんと…情けない王なのか、ギドレアスと言う男は……!」




一体誰なのだぁーーっ!? 貴様はぁーーっ!?


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