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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
C.ギドレファナス王国編
89/329

85、作戦会議

  ●【No.085】●



 ―ギドレファナス王国―


 国内の北側にある王都の山脈『ギヤンマウンテン』の頂上にある王城『ギヤンヴァレルダ』にて。


 城内では二人の男が横に並んで廊下を歩いている。


 まず一人目は、青紫色の瞳と青紫色の髪をオールバックにして耳が少し尖っており、青銅製の鎧を身につけて、青銅製で大きな盾を左腕に持ち、左側の腰には青銅製の剣を帯刀した、大柄の男が廊下の左側を歩いている。 その盾の中心部には、"蟹" のマークが彫られている。 彼の名前をターナトルスと言う。


 次の二人目は、赤紫色の瞳と赤紫色の長髪に耳が少し尖っており、翡翠色の鎧を身につけて、右手には細長く翡翠色の槍を持ち、左側の腰には翡翠色の剣を帯刀した、大柄の男が廊下の右側を歩いている。 その槍の刀身と(つか)の間にある丸い部分には "魚" のマークが彫られている。 彼の名前をアルダリガヤと言う。


 一緒に歩いている二人が、なにやら話し合っている。


「どうやら俺達も出陣するかもしれないな。」

「ああ、聞いている。 敵軍が東側から約10万、西側からも約10万、この王都に近づいているそうだな。」

「ふーん、片方は民衆からなる反乱軍と、もう片方は先代国王支持者の軍なのか……?」

「ほーう、それは民衆も先代国王支持者も戦闘や戦争には、全くの素人だというのにか?」


「ああ、おそらくは数で()せるとでも思っているのだろうがな? だが知識や経験がまるでない」

「確かにな、数で()せるだろうが、それは軍を指揮する指揮官や将軍の力量次第だな。 指揮官や将軍が無能ならどんなに数が多くとも、それはただ烏合の衆となるだろう。」

「ああ、そうだな」


「まぁ、今度もまたギドレアス様の大軍の勝利かもな。」

「おやおや、それでは今回の戦争に俺達まで出陣する意味があるのかねぇ~?」

「さぁな、とにかく国王様の命令は絶対だからな、命令ならば出陣は当然だな。」

「ああ、そうだな」


 その二人の男は、そのまま扉を開けて、ギドレアス国王が待つ『玉座の間』の中に入っていった。



  ※  ※  ※



 『玉座の間』の中には、玉座に座るギドレアス国王に、左側には獅子顔の男・名前をブルトネラスが、右側には山羊顔の男・名前をナバルノスが立っている。


 さらにナバルノスの右側には、羊顔の男・名前をロゼッダンが、ブルトネラスの左側には、ピンク色の瞳とピンク色のロングヘアーを大きな赤いリボンで結び、黒色のスーツ(下部はスカート)にピンク色のネクタイを締めて、上部の球体には "乙女" のマークが彫ってあるピンク色の杖を持ち、左手にはピンク色の腕輪をつけた、ミレイジュと言う名前の女性が立っている。


 そして、ターナトルスとアルダリガヤの二人の背後には、水色の瞳と水色のショートヘアーで、黒色のスーツ(下部はスカート)に水色のネクタイを締めて、中心部の丸い部分には "水瓶" のマークが彫ってあるネックレスを首に下げて、右手には水色の腕輪をつけた、ディケトリアと言う名前の女性が立っている。


 ギドレアス国王を除くと、男女七人の王家親衛騎士が、この『玉座の間』に集結している。


 早速だが、キドレアス国王が玉座から、七人全員に話しかけてきた。


「これで全員揃ったな」


「……全員? 七人しかいませんが……?」

「ああ、バーデハルドンはまだ牢獄の中に閉じ込めている……レイドルノはまだ臨王国から戻っていない……だからこの場に居るのは、この七人だけだよ。」

「……そうでしたか」

「………」

「………」

「なるほど、そうですか」

「それで陛下、我々をお呼びになったご用件は、一体何でございましょうか?」


「ああ、お前たちも既に知っていると思うが、愚民共が大挙して、この俺様を倒さんとこの王都に攻めてきている。」

「はい、確か……東と西からそれぞれ約10万ずつの、全く軍にもならない烏合の衆が侵攻してきています。」

「ああ、だがそれらは俺様の忠実なる兵士共が、頑張って侵攻を食い止めるだろう。」

「はい、陛下の精鋭の兵士たちが、烏合の衆ごときに敗北するなど、絶対にありません。」

「ええ、確かにその通りですわ。 負けるはずがありませんわ。」


「ああ、そこでお前たちには、いつも通りに各自個別で烏合の衆を撃退してもらうぞ。」

「はい、お任せください。」

「了解しました」

「……承知!」

「はい、判りました。」

「ええ、期待してください。 ギドレアス様」

「陛下のご命令通りに!」

「………」


「ああ、思う存分に暴れ回って皆殺しにしろ! 二度とこの俺様に逆らえんようにな!」


 その後も、作戦会議は続いていた。




あれ? 王家親衛騎士団隊は確か12人いると聞いたが……?


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