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83、さらば、臨王国

レイドルノは果たして敵か味方か?


  ●【No.083】●



  (リン)王国、

 国内の某所にあるレイドルノが居るとされる大型洞窟(アジト)の中では、レイドルノとヴァグドーたち11人が、今後の事について話し合っている。


「……何? このワシがギドレファナス王国に行くじゃと?」

「ああ、その通りだ。 アンタらの目的はおそらく……悪魔神トニトリエクルスの討伐の筈……それなら次は、ギドレファナス王国に行った方がいいな。」

「ふむ、何故じゃ!?」

「それは色々とあるんだよ……色々とな、もしかしたら想定外の収穫や予想外の成果があるかもしれないぞ。 とにかく行けばわかる!」


「……ほーう、そうか……」


「ふっ くっくっくっ」

(ふふっ ギドレアスめ!! ヴァグドー公の顔を見たら、度肝を抜かれて慌てるぞ! あーはっはっはぁーーっ!!)

一体何がおかしいのか……よく解らないが、レイドルノは必死になって笑いを堪えている。


「………?」

ヴァグドーがそれを不思議そうな顔で見ている。


「おっと、これは失礼……で、どうする? 行くのか?」

「ふむ、まぁいいじゃろう。 お前さんがその王国まで道案内をしてくれたらのう。」

「ふふふ、まぁいいだろう。 よし決まりだな。 早速だが、働かせてもらうよ。」


 レイドルノは自分で一匹狼だと言っていたのに、結局のところは……ヴァグドーたちと一緒に行動をして、ギドレファナス王国まで道案内をすることになった。




   ―-―・●・―-―




 王都にして、中央都市である『臨響昌』の中にある『宋尊城』にて。


 ヴァグドーたち11人が、臨王の居る執務室に再び戻ってきている。

(※レイドルノは城の外で待機している)


 ヴァグドーたちが、臨王と挨拶を兼ねて話し合っている。


「うむ、そうか……次はギドレファナス王国に行くのだな? 相変わらず忙しいようだな。 ……アドーレよ」

「これも世界の平和の為です。 臨王よ、ボクはこれからも旅を続けていきますよ。」

「うむ、そうか……ヴァグドー殿はそのまま世界の頂点を目指すつもりですかな?」

「おお、見ておけ! 必ずや悪魔神を撃滅してみせるぞい! そして、世界最強の男になってみせるのじゃ!」

「うむ、そうか……シャニル殿も今まで本当にご苦労様でしたな。 どうかお元気でな」

「ありがと♪ 全部用事が終わったら、またこちらの方に寄らせてもらうわぁ~~♪」

「うむ、そうか……ニーグルン姫もお達者でな。 それとお父上にはくれぐれも宜しくと伝えておいてくだされ。」

「はい、判りました。 ありがとうございます。」

「うむ、そうか―――」


 臨王はその後も、ヴァグドーの仲間たちと、お別れの挨拶をしていると、臨王が突然―――


「おお、そうだ! すっかり忘れておった! 余はそなたたちにプレゼントを用意していてな、そなたたちが愛用しておる馬車をさらにパワーアップさせておいたのだよ!」

「え、そうなのですか? それはどうもありがとうございます。 臨王よ」

「すまないのう、臨王よ」

「いやいや、あとはこれからの旅にお金がまだまだ必要であろうから、少しばかり持っていくがいいぞ。」

「さすがは臨王ちゃん♪ この太っ腹ぁ♪」


「臨王よ、敵の残党にはくれぐれも気をつけてくださいね。」

「まぁ…もうほとんど何も出来んよ。 あの連中もあとは…自然消滅するのみじゃよ。」

「うむ、そうか……ありが―――おお! そうだ、そうだ! あとひとつ、ヴァグドー殿に差し上げる物があったのを、すっかり忘れていたよ!」


 そう言うと、臨王が執務室の奥の方から、赤く輝き少し熱い剣を持ってきて、ヴァグドーに手渡した。


「なんじゃ、これは……?」

「うむ、この剣の名前は【激熱の剣】と言うそうでな……以前、巨紅龍と言う炎の龍が倒された時に現れたそうなんだが、余の(もと)では誰も装備できん。 オマケに少しだけど熱いし、これも持っていってもらえるか?」

「おお、そうか……ならばもらっていこうかの。」

「うむ、すまないが宜しくな、ヴァグドー殿よ」


 ヴァグドーは【激熱の剣】を手に入れた。


「それでは皆さん、余はそなたたちのご武運を祈っておりますぞ!」

「はい、臨王もお元気で」

「達者でな、臨王よ」

「じゃあねぇ~~♪」


 ヴァグドーたち11人は、臨王とのお別れの挨拶を終えると、城の外に出ていき馬車が停めてある所まで行くと、なんとそこには、白銀色に輝く豪華で立派な巨大な馬車があり、白馬の数が四頭に増え、さらに最大12人(御者台は除く)が同乗可能となっていて、レイドルノが馬車の前に立っている。


「これはまた……随分立派な馬車だな……。」

「まぁのう、ワシも実際に見て驚いておる。」

「それでは次の目的地、ギドレファナス王国を目指して出発しましょうか。」

「……ああ……」

「おお、そうだな」

「りょーかいぃ~~♪」


 こうして、ヴァグドーたち11人 (ヴァグドー、勇者アドーレ、カグツチ、ロンギルス、エクリバ、ニーグルン姫、ルドルス将軍、テミラルス、アルベルス、アルラトス、大魔女シャニル) に案内人のレイドルノを加えた12人は、新たな馬車に乗り込み、一行は次の目的地であるギドレファナス王国の方に向かって進発した。




  【重要戦利品装備】


●ヴァグドー━━①【激熱の剣】

        ②【氷結の剣】

        ③【魔蛇の剣】

        ④【凱封の剣】

●カグツチ━━━①【射熱の盾】

●ロンギルス━━④【重鋼の盾】

●エクリバ━━━③【森眠の盾】

●ニーグルン━━②【氷雪の盾】




遂に臨王と別れて、臨王国を去る時が来た。

これでさらば? 臨王国編


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