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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
54/329

50、いざ、次の国へ

王様との謁見の続きからです。


  ●【No.050】●



第1の都市、王都・ラームの城下町…現在、お城内部の『玉座の間』にて、ヴァグドーたち一行が、王様に謁見中。



「………?」


「あ…悪魔神…! まさか……その様なモノが…?」

メルルスクリム姫の顔が青くなっていた。


「や…やっぱり…危険な存在…なのですね…?」

ニーグルン姫の顔も青くなっていた。


王様が自分の二人の娘の異様な変化に気がつき、質問してきた。

「お前たちは一体何を、そんなに恐れているのだ? まるで、とてつもない化物の出現に(おび)えているようだぞ?」



すると勇者アドーレが―――

「この世界を支配しようとする真の敵……悪魔の神にして最凶最悪の存在……そして非常に危険な存在……。」


勇者アドーレの話しにヴァグドーが質問した。


「そんなに強いのか、その悪魔神とやらは? 今のワシでは…戦っても勝てぬと言うのか? …アドーレよ」

「はい、おそらくは……今のままのあなたとボクが二人同時に戦っても、まだ…勝てないかと思います……。」


「なんですと!!?」

「えぇっ!!?」

「そんなバカな!!?」

「……っ!!?」


王様をはじめ、その場にいた全員が、動揺し衝撃が走った。


 なんと言うコトじゃ!!

正直…今のワシでも、この世界に並ぶ者なしと自負していたのじゃが、それでもまだこのワシが勝てぬ者がいたとは……っ!

やはり…まだまだ未熟なり……


「ボクはこれを機に、この国を出国して世界中を旅していき、自身の力を高めつつ…悪魔神の捜索を(おこな)うつもりです。」

「な…なんと、だが…それは過酷な旅になるだろう……。」

「それがボクの勇者としての使命です。」


「ワシも勇者アドーレに同意じゃな、ワシもまだまだ強くなれるはずじゃ。 王様は先程、目的を問われたがワシの答えは既に決まったのじゃ。 このワシが世界の頂点に立つには、どうしても神を倒さなければいけないらしいからのう。」

「うっ …そなたも…なのか……?」

「それがワシの宿命じゃ!」



  威風堂々!!


ヴァグドーと勇者アドーレの二人の…全身から溢れる程の強力な闘気(オーラ)が、王様にも伝わってきていた。



「なるほど…余は感動している! まことにあっぱれである! そなたたちの目的と意志…しかと聞かせてもらった! 余も最大限の協力をしよう!」



 ―――その時、


ニーグルン姫が王様に話しかけてきた。

「お父様! 私もヴァグドー殿たちと一緒に旅に出たいと思います!」

「…ニーグルン…」

「何!? お前までもが!?」

「はいっ!! お父様!!」

ニーグルン姫の目がキラキラと輝かせていた。


「やれやれ……どうやら彼らに触発されたか……ならば、自分の目で未来の殿方の実力を見定めるがいい! だが、これからの旅が過酷なのは、お前も判っていような!?」

「はい、勿論、覚悟は出来ています!」


「うむ、そうか。 余はあなたたちのご武運をお祈りしておりますぞ!」

王様は満足な顔をしていた。



これでヴァグドーたち一行は、王様の謁見を無事に終了した。





ヴァグドーたち一行は、再び高級宿屋に戻っていき、今日は身体を休めることにした。


ニーグルン姫は、また今まで通りの旅をしていた時の服装に戻っており、ルドルス将軍は、正式に姫付の護衛将軍に任命されていて、ニーグルン姫と共に行動することになった。


当然、テミラルスもついていくつもりだし、カグツチ、ロンギルス、エクリバの三人の娘も、ヴァグドーたちについていくと言っていた。


(今まで、この国で得た全ての物は、引き続き持っていくことになった)



「それでアドーレよ、次は何処に向かうつもりなのじゃ?」

「はい、ボクはまた(リン)王国に戻るつもりですが、一緒に行きますか?」

「ふむ、よかろう。 では次は(リン)王国じゃな。」

「はい!」


こうして、次の目的地は(リン)王国に決定した。



ヴァグドーは、勇者アドーレ、カグツチ、ロンギルス、エクリバ、ニーグルン姫、ルドルス将軍、テミラルスの七人と一緒に、このアーサンティラル王国を出国して、次の国へと旅に出ることになった。





翌日、ヴァグドーたち一行は、旅立つ準備をして、街の出入りに向かうと、メルルスクリム姫が待ってくれていた。


「皆様、本当にどうもありがとうございました。」

「それではお姉様、行って参ります。」

「頑張ってきて下さいね、ニーグルン。 ルドルス将軍、あとのことはお願いしますね。」

「はっ お任せ下さい! この私が身命(しんめい)()して、妹君をお守り致します!」

「大丈夫ですよ。 師匠がいれば、何も問題ないです。」

「はい、無敵のヴァグドー様に勝てる者などいません。」

「ダーリン♪ 最強~♪」

「ふん、まぁ…アタシもいるし、なんとかなるでしょ。」

「それではメルルスクリム姫、ボクたちはこれから(リン)王国に行ってきます。」

「ふむ、ではお前さんも達者でな! メルルスクリム姫よ!」

「はい、皆様のご武運をお祈りしております。」


メルルスクリム姫が、ワシらの新たな旅立ちを見送っていた。



ありがとう、さらばじゃ!

我が心の故郷(ふるさと)よ、そしてまた会おう!

アーサンティラル王国よ!!




    【注意】

※最終回ではありません。

まだまだ続きますよ。


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