40、大所帯の一行に
ヴァグドーパーティー、だんだんと多くなってきた。
●【No.040】●
第3の都市のマユダの町。
ヴァグドーたち一行は、ニーグルン姫のはからいで高級宿屋に一人一部屋ずつ貸し切って、各自でゆっくりと休んでいて、翌朝には旅立つ準備をしていた。
ヴァグドーは他の仲間の装備品を新調・整理しており、テミラルスにも服を買っていて、黒色のワンピース(半袖・胸元見えのノーブラ・ミニスカート)を着て、黒色のパンティー(両脇に紐有り)を穿いていた。(両腕・両足は以前と同じ)
「ありがとう♪ ヴァグドー、なかなかいいセンスの服だよねぇ~♪」
「…ふむ そうか…」
それを見ていたカグツチが―――
「おい、ちょっと待て…少しスカートが短すぎないか!?」
「うるさいわねぇ! もとからこういうデザインなんだから、仕方ないでしょ! 文句があるなら、これを作った人間に言いな!」
「…うぅ…」
「さぁ、くだらん戯言はもういいから、すぐにギルド冒険商に行くぞ!」
「はーい♪ ダーリン♪」
ヴァグドーたち一行は、早速…ギルド冒険商の方に向かっていった。
ヴァグドーたち一行が、ギルド冒険商の中に入ると、ヴァグドーたちに相談してきた昨日の老人が待っていて、話しかけてきた。
「おお、お前さんたちか…聞いたぞ。 強奪犯の男たちも見事に捕まって、"地獄の水晶" も無事に取り戻してくれたそうじゃな。 さすがじゃよ!」
「…ふふふ…」
ワシは不敵な笑みを浮かべていたのじゃ。
「そうそう、ワシの依頼を解決してくれた御礼として報酬金の50000Rじゃよ。 受け取ってくれ。」
「ふむ、そうか…わかった」
ワシはお金を受け取った。
「あと…これも受け取ってくれるかのう?」
そう言うと老人が、茶色く光る特殊な装飾をした、一本の剣を取り出してきた。
「なんじゃ…? これは…?」
「この剣は【魔蛇の剣】と言ってな。 かつては魔族が使用していたとかで…見た目が少し気持ち悪くてな。 おそらくはお前さんか魔族の者にしか装備できんじゃろうな。」
要は自分の家に置いていても、気持ち悪いので…ヴァグドーに御礼として、無理矢理…渡すつもりでいるのだろう。
だが…ヴァグドーは―――
「そうか…ならば、ありがたく頂こうかのう。」
「お? 本当なのか!?」
「ふむ、貰おう!」
老人はヴァグドーに【魔蛇の剣】を手渡して受け取った。
ヴァグドーは【魔蛇の剣】を手に入れた。
おそらくは…これもあとで必要になるはずの特殊なアイテムのひとつであろう。
こういう所で貰うアイテムは意外にも重要なアイテムになる場合もあるからのう。
「ところで、お前さんたちは…次の第2の都市のヤノワディオスの町に行くつもりなのじゃろう? だったら…その街の近くにある "地獄の池" に行ってみたらどうかのう。」
「…ヤノワディオス…か…」
テミラルスが小声で呟いた。
「… "地獄の池" …じゃと? なんじゃぁ、それは…?」
「行けばわかるのじゃ。 すぐに見つかるし、きっと…面白いモノが見れるはずじゃよ。」
「…ほう、そうか…では、さらばじゃ」
「ふむ、世話になったのう。 達者でな」
ヴァグドーたち一行は、ギルド冒険商を出ていった。
●【装備品】●
①ヴァグドー:【氷結の剣】【凱封の剣】【魔蛇の剣】[丈夫な青服]
②カグツチ :[紅剣][紅鎧]【射熱の盾】
③ロンギルス:[碧杖][魔術師ローブ&帽子セット(碧)]【重鋼の盾】
④エクリバ :[燈鞭][調教師の服(燈)]【森眠の盾】
⑤ニーグルン:[空の腕輪][空の姫服]
⑥ルドルス :[硬銅鋼の剣][硬銅鋼の鎧]
⑦アドーレ :【黄金の剣】【黄金の鎧】
⑧テミラルス:[魔毛露の服(黒)]
※ヴァグドーは剣をみっつ装備している。
こうして、テミラルスを加えた新たなヴァグドーたち一行は、第3の都市のマユダの町をあとにして、次の目的地である第2の都市のヤノワディオスの町の方に向かっていった。
ヴァグドーたち一行は、現在…最大で八人!




