表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
42/329

38、魔族テミラルス:1

新キャラ登場だよね~♪


  ●【No.038】●



第3の都市のマユダの町。


現在…ヴァグドーたち一行が、とある老人から "地獄の水晶" を何者かに強奪されて困惑していると、相談されていて依頼を受けており、その後すぐにその老人から "地獄の水晶" が置いてあったとされる "封印された地獄の祠" がある場所を教えてもらい、実際にその場所まで行ってみたのだが―――


「おっ 見つけたぞ! ここだな?」

「……えっ!?」

「……あぁっ!?」

「……ちぃっ!!」


残念ながら、"封印された地獄の祠" の建物は既に破壊されていて、中身も全て無くなっており、当然… "地獄の水晶" もそこにはなかった。


「ふーむ、さて…どうしたものかのう…手掛かりがないようじゃのう。」

「困りましたね……師匠」


「それにしても…ものの見事に破壊されていますね。 あの大魔女シャニルが造ったとされる祠なのに……。」

「はい、これは…よほど力に自信がある者の仕業ですかね?」


「…いや、ちょっと待って!? これは…もしかして…男? …複数の人間の男たち…?」

勇者アドーレが "黄金の瞳" を駆使して、"封印された地獄の祠" で何かを()ていた。


「…何か…()えたのかの? アドーレよ」

「はい、人間の男たちがこの祠を破壊して、黒色の水晶を持ち出していくのが、()えますね。」


「……えっ!? 男たち…?」

「…一体…何故…?」

「それでアドーレよ。 その男たちはその後、何処へ行ったのか、判るのかの?」


「はい、彼らはそのまま…街を出て、北側にある川の辺りまで向かっていったのが、()えますね。」

「さすがは勇者! そんなことまで判るのか?」

「ええ、ホントに凄いですよね。 勇者様」

「へぇー♪ すごーい♪」

「それでは取り敢えず、その北側にあるという川の所まで行ってみますか?」

「はい、判りました!」

「ふむ、そうじゃな。 では、行ってみるかのう。」


ヴァグドーたち一行は、勇者アドーレが()えたとされる所へ…街を出て、北側にある川の辺りまで向かっていった。




   ―-―・●・―-―




 一方の―――

マユダの町の北側にある川の辺りでは……。


複数の人間の男たちが、なにやら騒いでいた。

「がはははぁーーっ! 見たか? スゲエぜぇ、これ!!」

「ああ! こいつはマジでスゲエぜぇ! こいつがあれば、王国軍兵士なんざ、何人いようと関係ねえぜぇ!!」

「ぐふふふっ、こいつがあれば、この国も支配するができるはずだぜぇ!!」


その男たちの一人が、あの黒色の "地獄の水晶" を持っており、さらに男たちの頭上…はるか上空には、あの巨大で全身が石で出来たドラゴンが浮いて待機していて、どうやら…この男たちが "地獄の水晶" を強奪した犯人のようである。


「よーし、手始めにこの街から支配していくか?」





 すると突然!


「止めときなよっ!!」

複数の男たちの背後から、とても美しい女性の声が聞こえてきた。


「……っ!!?」



男たちが後ろを振り向くと、そこにピンク色で膝まで伸びたロングヘアーに深紅の瞳と、透き通った細身の美肌に、カグツチたちと同様の美しい巨乳の先端部分と股間部分に面積の小さな漆黒の布(それ以外は何も着ていない)と、両腕にはブラックオペラグローブ・両足にはブラックロングブーツをそれぞれ身に付けていて、尻尾をつけた可愛い顔立ちの美少女が、腕組みして立って現れていた。



「もう、その "地獄の水晶" を使うのは止めときなよ。」


「誰だ!? 貴様は!?」

男たちの一人が声を荒らげた。


「ん? アタシかい? アタシの名前は "テミラルス" という魔族だよ。 しかもAクラスの爵位持ちだよ。 どうだい、凄いだろ?」


彼女の名前は『テミラルス』

Aクラスの爵位持ちの上位魔族…つまりベドゼルスやバロガルスと同格である。


「ま…魔族…っ!!?」

「お…おい、早くヤっちまおうぜぇっ!!」

「あ…ああ、そうだな。 くたばれぇ! 魔族!!」


そう言うと男たちの上空で浮いていた巨大な石で出来たドラゴンが、突如としてテミラルスの方に向かって物凄い勢いで突っ込んできた。


「ふっ やれやれだね…バカどもが…そんなモノでアタシをヤれるのかい?」


 ドッカァーン!


なんと、巨大な石で出来たドラゴンが、テミラルスの目の前で跡形もなく粉砕してしまった。


「うあああぁーーっ!!」

「ひぃええぇーーっ!!」

「そ、そんなバカな!!?」


「もう一度だけ…言うわよ。 その水晶を使うのは、もう止めときなよ! アンタたち…死ぬわよ?」


「な…なんだと!? うぐっ!? ぐあっ!!」

なんと、"地獄の水晶" を持っていた男が突然…倒れてしまった。


「ほーら、だから言っただろう?」


「な…なに? これは…?」

「き…貴様…何をやった!?」

他の男たちが明らかに動揺していた。


「違うわよ、アタシじゃないわよ。 それこそが…その "地獄の水晶" のとても恐ろしい真の能力だよ。」




上位魔族テミラルスの様子が少しおかしい…?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=676877153&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ