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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
40/329

36、第八の街に入る

  ●【No.036】●



ヴァグドーたち一行は、次の目的地である第3の都市、マユダの町に向かっていた。



まず先に、ニーグルン姫が所有している豪華な馬車の中には、ニーグルン姫と勇者アドーレの二人が座っていて、ルドルス将軍が御者台に座り、馬車を進めていた。



続いて次に、ヴァグドーが所有している馬車の中には、カグツチ、ロンギルス、エクリバの三人が座っていて、ヴァグドーは両手で二頭の馬を引いて歩いていて、馬車を進めていた。



第4の都市、"滅亡した地獄の街" から第3の都市のマユダの町までの道程は、それほど遠くはなく…またただひたすら東に行けば、いよいよ王都に近づくのだが、ヴァグドーの全都市制覇の目的の為に、あとふたつある街に立ち寄るつもりでいる。



ルドルス将軍は後ろで馬車を引いて歩いているヴァグドーに話しかけてきた。

「そう言えば…ヴァグドー殿は、ずっと "地獄の○○" を巡っているそうですね?」

「ああ、そうじゃが…次のマユダの町にも "それ" はあるかの?」

「はい、それは "地獄の水晶" と呼ばれるモノが―――」


―――その時であった!

「…な…なんじゃっ!?」

ヴァグドーは何かを感じたのか…神妙な面持ちになって立ち止まっていた。


 それと同時に―――

「…な…なんだ!? これは…っ!?」

馬車に乗っていた勇者アドーレも、何かを感じたのか…上半身を外に出して驚いていた。


おそらくは、ヴァグドーや勇者アドーレの様な卓越した者が、超越したレベルを持っているが為に、危機察知能力が働いたのだと思われていて、二人の視線の先には、マユダの町の方を向いていた。


「…どうかしましたか? ヴァグドー殿…?」

「…いや、急ごう…!」





ヴァグドーたち一行が、急いでマユダの町に行くと…人々が、なにやら動揺しており街中は騒然となっていて、ヴァグドーと勇者アドーレの二人が、街のはるか上空を見上げると、そこに巨大で全身が石で出来たドラゴンみたいなモノが、浮いていて街を見下ろしていた。


「なんだ!? あれは!?」

「………ちぃっ!!」

「おっ 早速、凶悪なモンスターが現れたかのっ!?」



ヴァグドーと勇者アドーレの二人が臨戦態勢をとっていると、それに気づいたのか…巨大な石で出来たドラゴンは、そのまま何処かへ飛び去っていった。


「…に…逃げた…のか…?」

「………ちぃっ!!」

「ちっ やれやれだのう。 倒し損ねたかの?」





ヴァグドーたち一行が、マユダの町に入ると、人々がまだ動揺しており街中はまだ騒然となっていた。


「うわぁっ 皆さん、まだ動揺していますね?」

「でも、さっきのは一体…何だったんだ?」

「はい、確かにアレは気になりますよね?」

「ふむ、まずは…ギルド冒険商に行って情報収集じゃな。」





ヴァグドーたち一行が、ギルド冒険商に来てみると、ここでも沢山の冒険者やこのギルドを仕切っている80代の老人女性の老婆主人が、まだ動揺していた。


「おお、お前さんたち…えらい時に来たモノじゃのう。」


「ふむ、だが…まずは、アドーレよ。 早速じゃが、報酬金を貰っておくがよい。」


「…えっ!? あっ はい…」

(さすがにヴァグドーさんは意外と冷静だな。)


「えっ お前さんが…あの勇者アドーレなのかえ?」

「おい! 婆さんや、無駄口はよい!」

「ああ…アドーレさん、お前さんに報酬金が出ているよ。 はい、上位魔族バロガルス討伐料金の570000Rじゃよ。」

「はい、どうもです。」

勇者アドーレはお金を受け取った。


続いて、ルドルス将軍とニーグルン姫が話していた。

「姫様、そろそろレベルを確認させて下さい。」

「はい、判りました。」



ニーグルン姫は自分のカードを《ステータスカード》の上に置いた。


ピッピッピッ!


ニーグルン姫のステータスが表示された。



●・●・●


ニーグルン: 王女

レベル  : 60

耐久力  :355

魔法力  :480

―――――――――

攻撃力  :255

守備力  :300

機動力  :277

叡知力  :366

幸運力  :333

―――――――――

絶望力  :100

能力   :【連続水刃】【複数水弾】【極大水砲】

●・●・●



「レベル60ですか? まぁ、標準的なレベルですな。 では、次は私の番ですね。」



ルドルス将軍は自分のカードを《ステータスカード》の上に置いた。


ピッピッピッ!


ルドルス将軍のステータスが表示された。



●・●・●


ルドルス : 将軍

レベル  : 75

耐久力  :600

魔法力  :  0

―――――――――

攻撃力  :445

守備力  :395

機動力  :270

叡知力  :255

幸運力  :200

―――――――――

絶望力  :100

能力   :【肉体防壁】

●・●・●



「さすがはルドルス将軍…相変わらずの強さです。」

「まぁ、あの二人には勝てませんけどね。」





すると…ヴァグドーたちの前に、一人の老人男性が現れて、声をかけてきた。


「お前さんたち…ちょっといいかのう? …相談したいコトがあるんじゃが?」

「…ん? なんじゃ?」

「いや、ここではあれじゃから、ワシの家に行こうかの?」

「ふむ、そうか」


ヴァグドーたち一行は、この老人の家に向かっていった。



 


     【注意】

勇者アドーレは、第5の都市に出現したとされる凶悪なモンスターを倒したとされているが、その時の報酬金を受け取ったかどうかは不明である。



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