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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
38/326

34、勇者アドーレ:2


    《(続)》

※勇者アドーレ.VS.上位魔族バロガルス!



  ●【No.034】●



第4の都市、"滅亡した地獄の街" …。



勇者アドーレ.対.上位魔族バロガルス!



ここで、遂に上位魔族のバロガルスが積極的に攻撃を開始してきて、沢山の王国軍兵士を殺害してきたが、そこに勇者アドーレも乱入してきて、バロガルスに攻撃してきていた。



「…なっ!? …き…貴様…っ!!?」

バロガルスは明らかに、動揺しており驚愕していた。


「さぁ…魔族よ、どんどん行くぞ!!」



勇者アドーレの攻撃方法が、少し変わっていて…8本ある【黄金の剣】を(たく)みに操作して、バロガルスを全方位から同時かつ一斉に攻撃(斬撃・突き刺し)しており、それに(ひる)んで油断したバロガルスに、勇者アドーレが接近して、剣術や拳や蹴りなどの近接打撃で攻撃する戦法であり、勇者アドーレの攻撃もかなり強力である。



「…何っ!? 貴様っ!? 人間の身で…なんという…攻撃…っ!?」


「ふん、さすがは上位魔族…なかなかやるなぁー!」


「くそっ この調子に乗るなよ! 人間の分際で!!」



一方の……バロガルスの攻撃方法も、勇者アドーレ相手に接近して、強烈な拳や蹴りなどの近接打撃の攻撃に加えて、(ひたい)にある漆黒の角から放出される漆黒の極大稲妻砲撃の "地獄黒雷砲" で攻撃する。





    《バロガルス》

青紫色の肌に、漆黒の角と尻尾がある身体の上位魔族で、地獄黒雷砲で攻撃する。 レベル:270


「でりゃあぁーーっ!!」


勇者アドーレと上位魔族バロガルスが、お互いに接近して、近接打撃で戦闘を続行しており、時折…勇者アドーレの8本の【黄金の剣】がバロガルスに襲いかかる様に攻撃していた。


「くっ くそ! おのれ! 人間ごときに!! この俺様がぁーーっ!!」


「そりゃあぁーーっ!!」


それにバロガルスが、相当…動揺しており、その隙をついて…勇者アドーレが左拳でバロガルスの顔面を殴り、続いて…すぐさま右足でバロガルスの腹部を蹴り飛ばした。


 ドゴォン! ドゴォン!


慌てたバロガルスが、(ひたい)にある漆黒の角から漆黒の電撃エネルギーを造り出し、それが地獄黒雷砲となり、勇者アドーレめがけて放出させて攻撃してきた。

「うぐっ こ、これで死ね!! 地獄黒雷砲!!」


「………ちぃっ!」

勇者アドーレは、両腕を顔面の前でクロスさせて、全身でガードした。


 ドッカァーン!


大爆発が起きたが、勇者アドーレはなんとか無傷の無事であった。


「…そ、そんなバカなっ!!? …あ、あれを耐えたのかっ!!?」

バロガルスは勇者アドーレの人間離れした強さに、さらに激しく驚愕していた。


「く…くそっ! ならば…もう一度、喰らえ!!」


バロガルスが再び、地獄黒雷砲を放出させようと、漆黒の電撃エネルギーを造り出していると―――



次の瞬間、突然…何処からか飛んできた【氷結の剣】が、バロガルスの(ひたい)にある漆黒の角に直撃して、一瞬で凍結して粉砕した。


 ガギィン! バァリィン!


「…な…何っ!!? そんな…バカな……っ!!?」


「よし! いまだ!!」


それを見ていた勇者アドーレが、ここぞとばかりに8本の【黄金の剣】をバロガルスの全身に突き刺した。


 ズザザザァン!


「ぐぬぅっ!? なにーーっ!? そんなーーっ!!? こ、この俺―――」


「そして、くらえ!!!」


 ドッカァーン!


すると、勇者アドーレの8本の【黄金の剣】が突然、光出して…バロガルスの全身の内側から大爆発が起きて、バロガルスの身体が爆発四散して爆死した。


「ふん、魔族め! ざまぁねぇなぁー!」


バロガルスの戦闘不能。

勇者アドーレはバロガルスに見事、勝利した。




「…ん!!」

勇者アドーレが、何かに気がつき…後ろを振り向くと、そこにヴァグドーが立って現れていた。


どうやら…ヴァグドーたち一行も、ようやく第4の都市に到着していた。

「ふふふ、やはり…なかなかやるのう。 勇者」


「…キミか…あの剣は…?」

「ふむ、そうじゃな」


「………」


その後、バロガルスを失った下位魔族の魔族部隊は、勇者アドーレとヴァグドーたち一行と残存の王国軍兵士たちによって、(もろ)くも…あっという間に殲滅してしまった。


「これで、この街の魔族も…もう終わりだな。」





※おい! 上位魔族! 動揺や驚愕ばかりしていないで…少しは戦えよ! お前!



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