34、勇者アドーレ:2
《(続)》
※勇者アドーレ.VS.上位魔族バロガルス!
●【No.034】●
第4の都市、"滅亡した地獄の街" …。
勇者アドーレ.対.上位魔族バロガルス!
ここで、遂に上位魔族のバロガルスが積極的に攻撃を開始してきて、沢山の王国軍兵士を殺害してきたが、そこに勇者アドーレも乱入してきて、バロガルスに攻撃してきていた。
「…なっ!? …き…貴様…っ!!?」
バロガルスは明らかに、動揺しており驚愕していた。
「さぁ…魔族よ、どんどん行くぞ!!」
勇者アドーレの攻撃方法が、少し変わっていて…8本ある【黄金の剣】を巧みに操作して、バロガルスを全方位から同時かつ一斉に攻撃(斬撃・突き刺し)しており、それに怯んで油断したバロガルスに、勇者アドーレが接近して、剣術や拳や蹴りなどの近接打撃で攻撃する戦法であり、勇者アドーレの攻撃もかなり強力である。
「…何っ!? 貴様っ!? 人間の身で…なんという…攻撃…っ!?」
「ふん、さすがは上位魔族…なかなかやるなぁー!」
「くそっ この調子に乗るなよ! 人間の分際で!!」
一方の……バロガルスの攻撃方法も、勇者アドーレ相手に接近して、強烈な拳や蹴りなどの近接打撃の攻撃に加えて、額にある漆黒の角から放出される漆黒の極大稲妻砲撃の "地獄黒雷砲" で攻撃する。
《バロガルス》
青紫色の肌に、漆黒の角と尻尾がある身体の上位魔族で、地獄黒雷砲で攻撃する。 レベル:270
「でりゃあぁーーっ!!」
勇者アドーレと上位魔族バロガルスが、お互いに接近して、近接打撃で戦闘を続行しており、時折…勇者アドーレの8本の【黄金の剣】がバロガルスに襲いかかる様に攻撃していた。
「くっ くそ! おのれ! 人間ごときに!! この俺様がぁーーっ!!」
「そりゃあぁーーっ!!」
それにバロガルスが、相当…動揺しており、その隙をついて…勇者アドーレが左拳でバロガルスの顔面を殴り、続いて…すぐさま右足でバロガルスの腹部を蹴り飛ばした。
ドゴォン! ドゴォン!
慌てたバロガルスが、額にある漆黒の角から漆黒の電撃エネルギーを造り出し、それが地獄黒雷砲となり、勇者アドーレめがけて放出させて攻撃してきた。
「うぐっ こ、これで死ね!! 地獄黒雷砲!!」
「………ちぃっ!」
勇者アドーレは、両腕を顔面の前でクロスさせて、全身でガードした。
ドッカァーン!
大爆発が起きたが、勇者アドーレはなんとか無傷の無事であった。
「…そ、そんなバカなっ!!? …あ、あれを耐えたのかっ!!?」
バロガルスは勇者アドーレの人間離れした強さに、さらに激しく驚愕していた。
「く…くそっ! ならば…もう一度、喰らえ!!」
バロガルスが再び、地獄黒雷砲を放出させようと、漆黒の電撃エネルギーを造り出していると―――
次の瞬間、突然…何処からか飛んできた【氷結の剣】が、バロガルスの額にある漆黒の角に直撃して、一瞬で凍結して粉砕した。
ガギィン! バァリィン!
「…な…何っ!!? そんな…バカな……っ!!?」
「よし! いまだ!!」
それを見ていた勇者アドーレが、ここぞとばかりに8本の【黄金の剣】をバロガルスの全身に突き刺した。
ズザザザァン!
「ぐぬぅっ!? なにーーっ!? そんなーーっ!!? こ、この俺―――」
「そして、くらえ!!!」
ドッカァーン!
すると、勇者アドーレの8本の【黄金の剣】が突然、光出して…バロガルスの全身の内側から大爆発が起きて、バロガルスの身体が爆発四散して爆死した。
「ふん、魔族め! ざまぁねぇなぁー!」
バロガルスの戦闘不能。
勇者アドーレはバロガルスに見事、勝利した。
「…ん!!」
勇者アドーレが、何かに気がつき…後ろを振り向くと、そこにヴァグドーが立って現れていた。
どうやら…ヴァグドーたち一行も、ようやく第4の都市に到着していた。
「ふふふ、やはり…なかなかやるのう。 勇者」
「…キミか…あの剣は…?」
「ふむ、そうじゃな」
「………」
その後、バロガルスを失った下位魔族の魔族部隊は、勇者アドーレとヴァグドーたち一行と残存の王国軍兵士たちによって、脆くも…あっという間に殲滅してしまった。
「これで、この街の魔族も…もう終わりだな。」
※おい! 上位魔族! 動揺や驚愕ばかりしていないで…少しは戦えよ! お前!