33、勇者アドーレ:1
※ここで遂に勇者アドーレが登場する。
●【No.033】●
第4の都市、"滅亡した地獄の街" とは…突如として、魔族たちが襲来してきた街である。
かつては、この街も沢山の人間で賑わっていたが、魔族たちの侵攻で、現在では至る所で地面には瓦礫や死体などが転がっていて、民家や店や井戸などもほとんどが半壊・全壊していて、最早…廃墟の街となり果て、魔族たちが徘徊する街となっていった。
勿論…アーサンティラル王国も、この事態を黙って見ている訳にはいかず、沢山の王国軍兵士を第4の都市、"滅亡した地獄の街" に大量投入しており、魔族たちに攻撃して戦闘を仕掛けていた。
一方の魔族部隊は、数十人の下位魔族を率いている上位魔族の『バロガルス』が、王国軍兵士の攻撃に対して反撃しており、返り討ちにしていた。
その『バロガルス』という上位魔族とは、Aクラスの爵位持ちであり、大魔王(Sクラス)の側近のひとりでもあり、その容姿はヴァグドー位の身長に、青紫色の肌と翡翠色の瞳に、額の漆黒の角と尻尾がある人型(翼なし)の化物である。
また魔族部隊の実力も、なかなかのモノであり、王国軍兵士を力で圧倒しているが、数で勝る王国軍兵士も負けじと果敢に攻める……まさにお互いの消耗戦となっていて―――
現在の第4の都市、"滅亡した地獄の街" では…人間と魔族との間で、小規模な戦争状態になっていった。
さらに…そこに "勇者アドーレ" が、遅れて参戦してきた。
【勇者アドーレについて】
1.勇者アドーレとは、別にアーサンティラル王国軍兵士の味方という訳ではなく…あくまで個人的な目的で魔族と対立しており、共通の敵として認識していて、王国軍兵士と協力して共闘している。
2.勇者アドーレとは、その容姿がヴァグドー位の身長はあり、"黄金の瞳" に黒髪のイケメンでもあり、【黄金の鎧】と漆黒の服と真紅のマントを身に付けていて、【黄金の剣】を8本装備している(両肩部・背部・腰部・両足部に装備)成人男性の人間である。
3.勇者アドーレとは、非常に高い実力…最強にかなり近い力を有しており、下位魔族ならば…ほぼ一撃で倒していて、もう数十人の魔族部隊を殺害しており、上位魔族にも戦闘を仕掛けようとしていた。
ここで、最近の勇者アドーレのステータスの一例を、参考として紹介する。
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アドーレ : 勇者
レベル : 600
耐久力 :4800
魔法力 : 0
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攻撃力 :2520
守備力 :2540
機動力 :2770
叡知力 :1330
幸運力 :1950
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絶望力 : 100
戦利品装備:【黄金の剣】【黄金の鎧】
能力 :【ストリンガー・ドラグーンソード】【幻爆神魔眼】【肉体固定】
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王国軍兵士と勇者アドーレの猛攻に、下位魔族の魔族部隊も相当な劣勢となり…ここで、遂に上位魔族の『バロガルス』が積極的に攻撃を開始してきて、勇者アドーレもこれに応戦していた。
「…お…おのれ~! 人間どもめ~!!」
「さぁ 行くぞ! 魔族め!」
その『バロガルス』が、沢山の王国軍兵士を殺害していくのだが、勇者アドーレの凄まじい強さと強烈な攻撃に、さすがの『バロガルス』も勇者相手に防戦一方となっていて―――
そして、そこに…ヴァグドーたち一行が第4の都市、"滅亡した地獄の街" に近づいてきていた。
※勇者アドーレと上位魔族バロガルスとの戦闘が続く!




