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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
35/326

31、混浴温泉タイム:2

続・温泉タイム。

ニーグルン姫も参加。


  ●【No.031】●



第5の都市、ハングリンズの町。

真夜中の "地獄の温泉" にて。


ニーグルン姫が女子更衣室から出てきて、露天風呂に入浴してきた。


彼女も一糸まとわぬ全裸で現れていて、カグツチたち三人と同様に透き通った美肌に細く綺麗な身体、さらに非常に大きな胸に可愛いピンク色の先端、かなりの美しい巨乳をしたお姫様である。


「あら、先客がいましたか?」


ニーグルン姫がヴァグドーたち四人の姿を見るなり、そう答えていた。



そこで、ふたつの疑問が…生まれていた。


―――それは……。


1.ニーグルン姫がヴァグドーの姿を見ても、悲鳴を上げなかったこと。

カグツチたちはともかく…自分の裸を初対面の男性に見られたら、まずは普通に恥ずかしがり、悲鳴を上げるのが…当然である。

しかし、ニーグルン姫はそういう行為を一切していない。


2.仮にも一国の姫君が何故、こんな夜遅くになって、温泉に入浴しに来ているのか?




ニーグルン姫はそのまま…ヴァグドーたち四人の方に、近づいてきていた。


「皆さん、ごきげんよう。 私の名前はニーグルンと言います。 どうぞ宜しくお願いします。」


「はじめまして、私の名前はカグツチだ。 よろしく」

「はじめましてです、私の名前はロンギルスです。 どうも宜しくお願いします。」

「どうもぉ~♪ 私の名前はエクリバよぉ~♪ よろしくねぇ~♪」

「………」(しぃーん)


「ふむ、ワシの名前はヴァグドーじゃよ。 よろしくの」

「……っ!? やっぱり! 当たりです!!」

ニーグルン姫がヴァグドーの名前を聞いた途端に喜んで嬉しそうな表情をしていた。


「…な…なんじゃ!? 一体…っ!?」

「お聞きしておりましたよ。 ヴァグドー殿のこれまでのご活躍を……!」

「ん? ワシのことを知っておるのか?」

「はい、勿論です。 数々の凶悪なモンスターを撃破していることは、アーサンティラル王国の姫としても有名な情報ですからね。」


「ほ~~う、なるほどのう。」

ふふふ、ワシも随分と有名になったものじゃな。


「今日、実際に会ってみて、ヴァグドー殿の最強の実力に究極のお身体、かっこいいお顔立ちに優しそうな性格……まさに私の理想の殿方です。 ……一緒にいる皆さんが、とても羨ましいです。」

ニーグルン姫は頬を紅く染めていた。


「……ふん……」

カグツチは不機嫌そうな表情をしていた。


「なるほどねぇ~♪ だからなのねぇ~♪ 姫様もダーリンのことが気に入ったのねぇ~♪」

エクリバはニーグルン姫を見て、"何か" を納得していた。


「ところで、ニーグルン姫様は何故、こんな夜遅くになって、温泉に入りに来たのですか?」


「はい、残念ですが…私の立場上、お昼から温泉に入る訳にはいかないのです。」

「ふむ、なるほどのう。 確かにお姫様だと色々な面で不都合が生じるの。 ルドルス将軍も一緒に来ているのか?」

「はい、今…外で待機しています。」

「やはり外で護衛か? ふふふ、宮仕えも大変だの。 だが、温泉内部の護衛を怠っておるな?」


「それはヴァグドー殿が一緒にいれば、大丈夫ですからね。」

「……ふふふ……」

ヴァグドーは不敵な()を浮かべていた。





その後も、温泉の中ではヴァグドーの(そば)には、ニーグルン姫を含む四人の娘が、集まっていて話し合っていた。


「それにしても、この街での凶悪なモンスターがいなかったのは、残念じゃったのう。」

「……残念でしたか? 師匠」

「ふーむ、まぁ…別にいいがのう。」


「ヴァグドー殿は何故、この街に凶悪なモンスターがいないのか、知っていますか?」

「……ん? 何故じゃ…?」

「それは……既に倒されているからです。 伝説の "勇者アドーレ" によって…ですけどね。」



「……ゆ、勇者っ!!?」

カグツチ、ロンギルス、エクリバの三人が一斉に、大声で声を揃えて驚愕している。



――― "勇者" …っ!?

(※ごく一部の人間にしかなることができない、伝説の職業のひとつである。)


その名は『勇者アドーレ』

ここにきて、その言葉を聞くとは、どうやら本当に実在するようじゃのう。



「それで、その勇者アドーレって奴は、今…何処にいるのだ…?」

「はい、おそらくは…第4の都市、"滅亡した地獄の街" にいるとされている "上位魔族" を倒しに行かれた…と、聞いております。」



「……えぇっ!!?」

カグツチ、ロンギルス、エクリバの三人はまたしても、驚愕していて…唖然としていた。


「ほーう、そうか」

「………」(じぃーっ)

ニーグルン姫は不敵な()みを浮かべているヴァグドーの方を見つめていた。




…第4の都市、"滅亡した地獄の街" …。

… "勇者アドーレ" …。

… "上位魔族" …。


なるほど、これはまた面白いコトになっておる様じゃのう。


―――ふふふ、楽しみじゃ!!





この温泉の場で、

遂にその名称が登場した。

『伝説の勇者アドーレ』


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