30、混浴温泉タイム:1
ヴァグドーたちの暫しの休憩である。
●【No.030】●
第5の都市、ハングリンズの町。
真夜中、街の人々が寝静まった後でヴァグドーたち四人は、南側にある "地獄の温泉" の方に向かっていった。
夜空が少し明るい…?
何故か、それは月みたいな白色の円形に近い大きな物体が光っていて、夜の上空に浮かんで照らしていたからである。
「…っ!?」
――― "満月" …!?
いや、少し違う…まぁ、この世界でも月と言うのであれば…の話しだがのう。
さすがに、この時間になると屋台も露天商も、既に閉まっていてやっていない様である。
「………」
やがて、ヴァグドーたち四人は例の "地獄の温泉" の入口でもある、男女別の更衣室の前に到着していた。
「大きな温泉がひとりだけあるということは…ここでは混浴なのかな?」
「特に時間帯で男性と女性に区切って入浴しているという訳ではない様ですね。」
「あら、その様ね♪ でも、そうすると…もしかして…ダーリンと一緒かな♪」
「ふむ、では…さっさと入るとするかの。 さぁ、行くぞ!」
ヴァグドーは男子更衣室に三人の娘は女子更衣室にそれぞれ入っていった。
最初に更衣室から出てきて、露天風呂に入浴してきたのが、ヴァグドーである。
ヴァグドーは全裸で現れていて、肉体美・筋肉美が普通の人間の男性の比ではない程に逞しく、以前よりもさらにムキムキ・モリモリになっていて、戦闘等で出来た傷・汚れなどもほとんどない、まさに完全無欠の究極の肉体である。
ヴァグドーはしゃがんで肩まで湯船に浸かっていて、夜空に浮かぶ…月みたいなモノを見上げて眺めていた。
「………」
続いて、少し遅れて…カグツチ、ロンギルス、エクリバの三人が女子更衣室から出てきて、露天風呂に入浴してきた。
三人の娘も一糸まとわぬ全裸で現れていて、三人共に透き通った美肌に細く綺麗な身体、オマケに非常に大きな胸に可愛いピンク色の先端、ブラジャー越しでも結構大きかったが、実物を見ても…かなりの美しい巨乳であり、ブラジャーの方が少し小さく感じていて、どうやら…サイズが合っていない様である。
エクリバがヴァグドーを見つけると、早速…抱き付いてきていて、エクリバの巨乳の先端がヴァグドーの胸にムニュと当たっていた。
「ダーリン♪ みーっけ♪」
ヴァグドーは怒るコトもなく、恥ずかしがるコトもなく、普段通りの平常心でエクリバの腰に両手を回して抱き締めた。
「………」(ぎゅう)
「はぁ~~~♪ 気持ちいいぃ~~~♪」
エクリバは恍惚として色っぽい表情をしていた。
すると、不満な表情を見せたカグツチとロンギルスの二人が、エクリバに言ってきた。
「ずるいぞ、エクリバ! 私たちも師匠に抱き締めてもらいたいのだっ!!」
「はい、お願いします。 エクリバさん!!」
「あっ はいはい♪」
今度は、カグツチがエクリバ同様にヴァグドーに抱き付いてきていて、ヴァグドーもカグツチを抱き締めた。
「………」(ぎゅう)
「はぁ~~~♪ エネルギー充電~~~♪」
カグツチも恍惚として色っぽい表情をしていた。
そして、最後にロンギルスがエクリバ同様にヴァグドーに抱き付いてきていて、ヴァグドーもロンギルスを抱き締めた。
「………」(ぎゅう)
「はぁ~~~♪ 生き返りますぅ~~~♪」
ロンギルスも恍惚として色っぽい表情をしていた。
その後も、三人の娘はヴァグドーの傍にいて、離れようとしない。
ワシは疑問に思ったことを、そのまま三人の娘に質問した。
「なぁ、三人共に胸がそんなに大きいのに、ブラジャーなんで小さいのじゃ? …苦しくないのか?」
「ええ…まぁ、そうですね…師匠。 でも、戦闘する時に邪魔になるので…なるべくサイズの小さいヤツを付けているのですよ。」
「確かにダーリンの言う通りねぇ~♪ でも、あんまりサイズを合わせると、揺れて邪魔になるのよねぇ~♪」
「私も……魔法を使用する時にどうしても邪魔で……」
「ほう、なるほど…そういうことかのう。」
「―――あぁっ……んん♪」
ワシはエクリバの巨乳を両手でムニュムニュと揉みながら納得しており、エクリバは満足そうな表情をしていたのじゃ。
(※その後、ヴァグドーはすぐにカグツチとロンギルスの二人にも公平に接する為に、その巨乳を揉んでいて、二人共に満足そうな表情をしていた。)
ヴァグドーたち四人はしばらくの間、温泉を気持ち良く楽しんでいたが、さらにもう一人…この真夜中に女子更衣室から出てきて、露天風呂に入浴してきた女性がいた。
「あら、先客がいましたか?」
なんと、ニーグルン姫であった。
※今回の街では、戦闘はありません。




