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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
J.『矢獄関』&『倍獄関』&『弦獄関』編
305/329

290、『弦獄関』[決着]

  ●【No.290】●



 ここは『弦獄関(げんごくかん)』の関所の巨大な建物の屋上の上空にて。


 ここで謎の男と勇者アドーレが対決している。


 その(アドーレ)が伝説の皇剣【磨羯龍の剣】と伝説の皇剣【消滅罪の剣】を、それぞれ両手に持って、二つの剣先を謎の男の方に向けて狙いを定める。 二つの刀身から黄金の稲妻(ゴールデン・スパーク)が発生しており、もの凄いエネルギーが集まって高まる。 だが…謎の男の方は、先程までの【ストリンガー・ドラグーンソード】の攻撃を()けるのに必死・夢中で、()()()()()()気づいていない。


「スーパーサンダーソードエクスプロージョン!!」


 その瞬間、二つの剣先から電撃と爆撃が融合した "超電撃エネルギー光線" が謎の男に向かって発射された。 超強力なエネルギー砲&黄金の稲妻(ゴールデン・スパーク)が、もの凄い勢いと速度(スピード)で謎の男の方へ飛んでいく。


 ズッドォーーン!!


 あの "超電撃エネルギー光線" がどんどんと謎の男に近づき、あともう少しで直撃するところで、ようやく謎の男も気がつく。


「なっ、なんだとっ!?

 ちっ、チクショウウウオオオッ!!」


 サッ!


 だけど…ここでも間一髪で、なんとかギリギリで反射的に身体を動かし、直撃を()けて(まぬが)れる。 なんと遂にあの《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》までも回避した? ここまで凄い奴だとは思わなかった。 それでも…あの《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》をかわすので、もう精一杯だったようだ。


 ()()()()が、とんでもない攻撃をしたことに驚き動揺を隠せない謎の男。


 ゴゴゴゴゴォォォォーーーーッ!!


「なんだ? 今のあの攻撃は……?」

「はぁっ!」

「えっ!?」


 バッ!


 なんとか…あの《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》を寸前のところで()けきった謎の男だけど、()()()余所見(よそみ)をしていて、目の前まで近づいてた彼には気づかなかった。


「なんだとっ!?」

「くらえぇ!」


 彼が伝説の皇剣【磨羯龍の剣】と伝説の皇剣【消滅罪の剣】を "十字の形" に構えた状態で突進していた。 その "十字の形" に構えたふたつの剣の刀身が黄金に輝く。


※[この時、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を縦にして、伝説の皇剣【消滅罪の剣】を横にする]


 カッキィーーン、ピカァーーッ!


「そんな…バカなぁ!?」


 ふたつの刀身が黄金の闘気で激しく輝き、まるで刀身にパワーを集束させてる感じに見える。 完全に不意を突かれた謎の男は防御も回避も一切何もできず、ただ突っ立ってて浮いてるだけだった。


 そのままの状態を維持しつつ、もの凄い速度(スピード)で謎の男に急接近。 一気に敵との距離を詰める。


 ヒュッ、ザァーーン!


 彼が謎の男の目の前まで来ると、一気に縦横に構えたふたつの剣の "十字の形" を素早く振り抜いて、その十字の斬撃・衝撃波を接近して喰らわせる。


「【琥紋十字閃(こもんじゅうじせん)】!!」

「ぐわああぁぁぁっ!!?」


 ドォーーン、バァーーン!!


 彼の必殺技【琥紋十字閃(こもんじゅうじせん)】が謎の男の身体に見事に命中。 直撃した十字の斬撃・衝撃波で謎の男の身体が消滅する。 なんと…ここに来て、必殺技《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》と【琥紋十字閃(こもんじゅうじせん)】の二段攻撃。 それでいて、あの《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》が()けられることも折り込み済みだった。 全ては謎の男に急接近して、この【琥紋十字閃(こもんじゅうじせん)】を叩き込む布石だったとは…。 さすが…勇者アドーレ…。 いずれにしても、これで決着がついた。


「チクショウウウオオオ―――」


 謎の男の身体も悔しがる断末魔も消滅。


 シュウウウウウゥゥゥゥ―――

 ドゴォン、ゴガァン、ズドォン、ガゴォン、ゴドゴド、ゴロゴロ、ゴトゴト、ゴゴゴゴ―――


 それと同時に『弦獄関(げんごくかん)』の擬人化だった謎の男の身体が消滅したことで、今度は『弦獄関(げんごくかん)』の関所の巨大な建物も崩壊・崩落する。


「これか……ヴァグドーさんたちが言ってた関所の建物の崩落とは……」


 話では聞いていたけど、実際にこの目で確かめて見ると、また迫力が違う。 もの凄い轟音をさせて、もの凄い勢いで『弦獄関(げんごくかん)』が崩れる。 ちなみにヴァグドーたち一行を乗せた黄金の大型馬車は、ヴァグドーの的確な指示のもと、もう既に『弦獄関(げんごくかん)』の関所の建物を通り抜けていなかった。 無論…無事であり、被害は無し。 それでもこれで、この地方に伝わる "三つの巨大な関所の建物" が全て崩壊・崩落したことになり、これはまた世界の歴史に残ることだろう。


「これで……関所の建物が全て破壊されたことになるけど……」


 ヒュッ!


 彼も上空から、あの関所の巨大な建物の崩壊・崩落をしみじみと見ていた。 いずれにしても、これで遂に勇者アドーレも、あの『弦獄関(げんごくかん)』という関所の巨大な建物に勝利したことになる。 建造物に勝利した余韻に浸ることもなく、彼もまた『弦獄関(げんごくかん)』の完全崩壊を見届けることもなく、そのまま黄金の大型馬車を追って飛び去った。


 ドゴォン、ゴガァン、ズドォン、ガゴォン、ゴドゴド、ゴロゴロ、ゴトゴト、ゴゴゴゴ―――


 だけど…『弦獄関(げんごくかん)』の崩壊・崩落の音は、まだ辺りに鳴り響いていた。 まるで慟哭しているように―――





 【補足2】


 《スーパーサンダーソードエクスプロージョン》


 勇者アドーレの必殺技のひとつ。

電撃と爆撃の力を込めた "超電撃エネルギー光線" を敵に当てて、電撃と爆撃のダメージを同時に与える砲撃である。

だいぶ完成に近づいているけど、まだ照準や着弾や威力(パワー)速度(スピード)などに、多少の誤差(ズレ)があるようだ。



 【琥紋十字閃(こもんじゅうじせん)


 勇者アドーレの必殺技のひとつ。

伝説の皇剣が二本必要で、ふたつの剣を "十字の形" に構えて、片方の皇剣を縦にして、もう片方の皇剣を横にする。 この時、ふたつの刀身を黄金の闘気で輝かせ、パワーを集束させる。


 ()()()天に曇りひとつない青空。 地は何処(どこ)までも広がる青い海。 一切の淀みも邪念もない水平線なき青一色の空間。 何も音がしない無の境地。 『明鏡止水』の境地に入る。 実は今回も既に『明鏡止水』の境地に入ってた。


 そのままの状態を維持し、もの凄い速度(スピード)で敵に急接近。 敵との距離を詰める。敵の目の前まで来ると、一気に縦横に構えたふたつの剣の "十字の形" を素早く振り抜いて、その十字の斬撃・衝撃波を接近して喰らわせる。その十字の斬撃・衝撃波が激しく、並の相手だったら瞬殺である。


 この技の唯一の弱点は、伝説の皇剣でないと使用できないこと。 普通の剣だと、そこまでの威力が出せない上に、最悪…威力に耐えきれずに剣が破壊されてしまうからだ。


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