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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
※【ゲーム感覚・ダンジョン攻略】
295/329

280、その男は何度も生き返る?

  ●【No.280】●



 異世界転生の案内人(ガイド)は、あの女神ベルダルディアであり、彼女は "現在の運命" を司る女神だそうだ。 彼女とは、何度か面識がある。 死ぬと、()()に戻されるようだ。 もっとも死ぬと、その都度忘れてしまうから、いちいち覚えていない。



 そんな彼女が提示した今回の任務とは、カラスクイーンアテナに会うこと。 でも…そんな女に会って、一体どうすればいいんだ?



 今まで俺は任務・業務・仕事を断ったことがない。 勿論、今回も引き受けるつもりだけど、なにしろ情報が少ない。 ()()()()()()()()()()()()()()女神から情報収集しないといけないよな?



 俺は彼女に質問する。

 それとミニスカートの中が見えないか、少し気になる。


「何かあるかしら?」

「その "バイオメドリグス" の国とは?」

「アリスノヴァイン王国という大国の近くにある小国よ。 特にアリスノヴァイン王国には用はないけど、何か困った事があれば行ってみるといいわ。 参考になるから。 また "バイオメドリグス" の国に行ったら、北側に "女性の貴族" しか住んでいない街があるから、そこでカラスクイーンアテナのことを聞くといいわ。」

「そのカラスクイーンアテナに会ったら、どうすればいい?」

「本当は彼女を倒してほしいけど、おそらく今の未熟なあなたでは、勝てないかもね?」

「……」


「だから、とりあえず見届けなさい。

 ()()()で彼女が倒されるところを…」

「見届ける…?」

「ええ、そうよ。

 おそらく別の勇者がカラスクイーンアテナを倒すはずだから、()()を見届けるのよ。 ()()が今回のあなたの任務よ。」

「それだけなのか?

 その程度なら問題ない」

「ええ、そうね。

 そうだといいけどね。」

「何かヤバイコトでもあるのか?」

「人生…何が起こるか解らない。

 なかなか物事が順調にいかないこともあるのよ。

 こう見えて、あたしは運命の女神だからね。 現実主義なの」

「要するに油断するな…ってことか?」

「そういうこと。」


 なるほど、油断大敵か…。

 あの漆黒の宝箱の時も油断して()られたしな。

 そう言えば、あの後仲間モンスターたちは、一体どうなったんだ?

 そこで女神ベルダルディアに仲間モンスターたちのことを聞いてみると、もう既に彼らの記憶から俺の存在が消去されており、また野生に戻ったそうだ。 今回もまた、俺は単独で行動することになる。 まぁ…いいけど…。



 女神ベルダルディアが俺に備わっている能力について説明する。


「そうそう。

 あなたには…能力があるのは知っているわね?」

「ああ、使った試しはないけど…」

「でも…次の任務には、必要かもよ?

 そこでまず【全人類撃滅計画書(ストリンガー・エクスタミネート)】についてよ。」

「……」


  【全人類撃滅計画書(ストリンガー・エクスタミネート)

 この能力は使ったことがない。

 名前からして、なんだか物騒だし、使いどころが解らない。

 能力としては、自分の周囲の半径1km前後にいる全人類の存在を瞬時に、この世から消滅させることができるらしい。 任意なので使用しなければ、何も起こらず、またダメージを与える訳ではなく、この世から消滅させるだけ。 人間だけしか効果はないし、人間の中にも効果がない者もいるので、使いどころが難しい。 また他にも特殊能力が隠されているみたいけど、現時点では不明。


「次に【エロ・アース】についてね。」

「……」


  【エロ・アース】

 この能力も使ったことがない。

 名前からして、なんだかヤバそうだし、使いどころが解らない。

 能力としては、()()()()()の衣服・下着を透視して裸を見ることができる。 また衣服・下着を(にら)()けることで、衣服・下着を破壊して、実際に全裸にできる。 ()()()()()()()には、全く効果がない。 だから女神にも効果ない。 勿論、この能力も任意なので使用しなければ、何も起こらない。 実際のモンスターとの戦闘では、ほとんど役に立たない能力。 また他にも特殊能力が隠されているみたいけど、現時点では不明。


「それと新しくできた【ヴァッファロン】についてよ。」

「……」


  【ヴァッファロン】

 新しくできた能力。 これはなかなか使えるぞ。

 能力としては、敵のパワー・エネルギー・能力などを吸収して自分のモノにする。 相手と自分の距離が近ければ近いほど、相手の肉体も吸収することができる。 ()()で吸収すると、少しだけ耐久力が回復する。 今回の場合もある程度は回復したと思うけど、それでもやっぱり死んでしまった。 また他にも特殊能力が隠されているみたいけど、現時点では不明。


「あと…アイテムの「アカシックレコード・ロイヤルカード」についてね。」

「……」

 

  「アカシックレコード・ロイヤルカード」

 最初から所持している俺専用のアイテム。

 このカードには異世界を転移する能力がある。 ある特定の場所に転移するなら、転移魔法を使用すれば正確に行けるけど、このカードは異世界そのものを自由に行き来できる優れもの。 ただし、詳細な場所の指定まではできない。 ただ異世界を自由に転移できるまでで、大陸・国・街などの詳細な場所までは自力で行かないといけない。 このカードにも、何か他にも特殊能力があるのか?


「これが今のあなたの能力ね。」

「なるほど、そういうことか。

 今度も任意は必要か?」

「それはあなたの判断に任せるわ。」

「ああ、わかった」


 さらに女神ベルダルディアが俺に話しかける。 その間も彼女のミニスカートの中が見えそうになって、さっきから気になる。


「他に何か質問はあるかしら?」

「レベルとかは…どうなる?」

「普通よ。

 またレベル50で始まるわ。」

「おお、レベル50かっ!」

「それと異世界転生したら、すぐに "バイオメドリグス" の国に行けるようにするから、そのまま入国してちょうだい。 あとは現地の人間にでも聞いてちょうだい。」

「そうか、わかった」

「それじゃあ、いってらっしゃいぃ~」

「ああ…」


 シュッ!


 女神ベルダルディアに見守られながら、俺の姿が消えて転生して、これから新たな異世界へと送られた。 果たして今度の異世界では、一体どんなことが待っているのか? 不安と期待を胸に秘め、俺は一人で旅立つ。

女神ベルダルディアの力によって過去の異世界に飛ばされ転生する勇者ポグルス。

ここから新たな勇者ポグルス伝説が始まる。

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