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256、進撃のヴァグドー

  ●【No.256】●



 ヴァグドーたち戦闘担当の八人が左端の扉から出てきて、このまま広いロビー的な空間の中央と左右に分かれた2階へ上がる三つの階段の方へ向かう。


 戦闘担当のヴァグドー・勇者アドーレ・大魔女シャニル・悪魔神オリンデルス・カグツチ・ロンギルス・エクリバ・テミラルスの八人が「玉座の間」まで向かう。


 そのヴァグドーたちが階段の手前で止まると、そのまま階段の上・上階を見上げる。 そこに漆黒・鋼鉄のオーク・モンスターが立っている。 おそらく()()()は番人なのだろう。 その漆黒・鋼鉄のオークが見下ろし、敵であるヴァグドーたちを(にら)みつけてる。


「なんだ、お前たちは…?」

「ワシか? ワシの名前はヴァグドーじゃ」

「ヴァ、ヴァグドー…?」

「そうじゃ。 そういうお前さんは…?」

「オレに名前などない。 オレはただのオークだ」

「ほーう、そうかそうか。 お前さんはここで番人をしてるんじゃな?」

「………」

「ワシらは玉座の間まで行くつもりじゃ。 そこを通してもらえんか? もし、おとなしく通せば命までは取らんぞ」

「断る。 ここを通りたければ、このオレを倒すことだ。」

「ほーう、そうかそうか。 あいわかった。 では、そうしよう」

「バカめ! オレの全身は鋼鉄でできていて、剣や槍や矢や魔法などの攻撃は一切通用しない。 つまり、このオレを倒すことは不可能だ!」

「ほーう、そいつは凄いな。 ならば、こちらも遠慮しないで済むワケか…」

「な、何っ!?」

「それでは行くぞ!」


 ヒュッ、ザァン、ガッ、ズドーン!


 そこでヴァグドーが一瞬にして階段を駆け上がり、漆黒・鋼鉄のオークの横を素通りする際に、妖しく禍々しい漆黒の邪悪闘気をまとった手刀を構えて、漆黒・鋼鉄のオークの首を素早く切断。 いつの間にか首を切断されて頭が()られる。 残った胴体は後方に倒れた。 あまりの一瞬の出来事に漆黒・鋼鉄のオークは何も出来ず、気づいた時にはもう()られてた。 相変わらずの最強ヴァグドーの電光石火。 もはや剣を使う必要はないのか?


「だから、言ったではないか?」


 漆黒・鋼鉄のオークA。 その重量は約1tはあり、身体は刃や魔法などを通さない鉄壁の肉体。 頭だけでも約300kgはある。 それをヴァグドーが手刀で素早く切断。 左手でその頭を持つ。 これはもはや人間の域を超える。


①[漆黒・鋼鉄のオークA→首切断により即死→ヴァグドーの勝利]


 勿論、この程度の事では勇者アドーレや悪魔神オリンデルスたちは驚かないけど、さすがにカグツチやロンギルスたちは絶句する。


「よし、先を急ぐぞ!」

「「「はい!」」」

「おう!」


 そこでヴァグドーたちがまた「玉座の間」へ向かって走り出す。






 二階へ上がって廊下の一番奥まで走る。


 途中で雑魚モンスター共がヴァグドーたちを襲うけど、ソイツらを片っ端から倒していき、いよいよ「玉座の間」の扉の目の前に到着する。


 そこで漆黒・鋼鉄のオーク・モンスターが「玉座の間」の扉の前に立っている。 先程の階段上に立っていたオークと同種類と思われる。 コイツも門番なのだろう。


 そのオークがヴァグドーのことを(にら)みつけてる。 というか、正確にはヴァグドーが左手に持つ "先程の漆黒・鋼鉄のオークの首" を見つめてる。


「なんだ、お前たちは…?」

「ワシか? ワシの名前はヴァグドーじゃ」

「……ヴァグドー…?」

「そうじゃ。 そういうお前さんは…?」

「オレに名前などない。 オレはただのオークだ」

「ほーう、そうかそうか。 お前さんもここで門番をしてるんじゃな?」

「……そうだ!」

「ワシらは玉座の間に入りたいんじゃが、そこを通してもらえんか? もし、おとなしく通せば命までは取らんぞ」

「断る。 ここを通りたければ、このオレを倒すことだ。」

「ほーう、そうかそうか。 あいわかった。 では、そうしよう」

「……オレの全身は鋼鉄でできていて、剣や槍や矢や魔法などの攻撃は一切通用しない。 つまり、このオレを倒すことは不可能な筈だ。」

「ほーう、そいつは凄いな。 ならば、こちらも遠慮しないで行くつもりじゃよ」

「……何っ!?」

「それでは行くぞ!」


 ヒュッ、ザァン、ガッ、ズドーン!


 そこでまたヴァグドーが、一瞬にして漆黒・鋼鉄のオークの横を素通りする様にして、妖しく禍々しい漆黒の邪悪闘気をまとった手刀を振り上げて、漆黒・鋼鉄のオークの首を素早く切断。 いつの間にか首を切断されて頭が()られた。 残った胴体は後方に倒れる。 あまりの一瞬の出来事に漆黒・鋼鉄のオークは何も出来ず、気づいた時にはもう()られてる。 さすがの最強ヴァグドーの電光石火。 ここでも剣を使う必要はないのか?


「だから、言ったではないか?」


 漆黒・鋼鉄のオークB。 その重量は約1tはあり、身体は刃や魔法などを通さない鋼鉄の鎧。 頭だけでも約300kgはある。 それをヴァグドーが手刀で素早く切断。 左手でその頭を持つ。 その重さは約600Kg。 いやはやこれは人間を超越した行為だ。


②[漆黒・鋼鉄のオークB→首切断により即死→ヴァグドーの勝利]


 無論、この程度の事では勇者アドーレや悪魔神オリンデルスたちは驚かないけど、さすがのカグツチやロンギルスたちは呆然自失。


「よし、先を急ぐぞ!」

「「「はい!」」」

「おう!」


 こうしてヴァグドーたちは「玉座の間」の扉を()けた。






 ヴァグドーたちが「玉座の間」に入る。


 ヴァグドーの作戦通りに、主力のヴァグドー・勇者アドーレ・大魔女シャニル・悪魔神オリンデルスの四人が中に入り、カグツチ・ロンギルス・エクリバ・テミラルスの四人が扉の外で待機。 これは他の所から増援が来た時の時間稼ぎと退路の確保である。


 そんなヴァグドーたちが「玉座の間」に入って、しばらく歩いていると、丁度…扉と玉座の中間地点に、またしても漆黒・鋼鉄のオーク・モンスターが立っていた。 おそらく()()()が最後の番人なのだろう。 そんな漆黒・鋼鉄のオークがヴァグドーたちのことを(にら)みつける。 (※もう同胞の頭など見ていない)


「お前たちか……侵入者は?」

「侵入者はお前さんたちのことを言うのじゃ!」

「その通りです。 他人(ヒト)の王宮を勝手に占拠しておいて、何が侵入者なのですか?」

「だ……黙れ! 貴様ら……生きてここから出さんぞ!」

「ふっ、強がりやがって…」

「その様子だと、お前さんも戦うつもりらしいのう。 念の為に名乗っておこう。

 ワシの名前はヴァグドーじゃ」

「オレに名前などない。 オレはただのオークだ」

「ほーう、そうかそうか。 一応はお前さんにも言っておこうかのう」

「……な、何を……」

「ワシらはこのまま玉座まで行くつもりなんじゃが、そこを通してもらえんか? もし、おとなしく通せば命までは取らんぞ」

「ふざけるな! ここを通りたければ、このオレを倒すしかないぞ!」

「ほーう、そうかそうか。 あいわかった。 では、そうしよう」

「おのれ、オレをナメるな! オレの全身は鋼鉄でできていて、剣や槍や矢や魔法などの攻撃は一切通用しない。 つまり、このオレを倒すことなど不可能なのだ!」

「ほーう、そいつは凄いな。 だが…それはさっきも聞いた。 全く無意味な行為じゃ」

「な、なんだとっ!?」

「それでは見せてやろう!」


 ヒュッ、ザァン、ガッ、ズドーン!


 ここでもヴァグドーが、一瞬にして漆黒・鋼鉄のオークの横を素通りする様にして、妖しく禍々しい漆黒の邪悪闘気をまとった手刀を振り抜いて、漆黒・鋼鉄のオークの首を素早く切断。 いつの間にか首を切断されて頭が()られる。 残った胴体は後方に倒れる。 あまりの一瞬の出来事に漆黒・鋼鉄のオークは何も出来ず、気づいた時にはもう()られてた。 ここでも最強ヴァグドーの電光石火だ。 やっぱり剣など必要ないのか?


「だから、言ったではないか?」


 漆黒・鋼鉄のオークC。 その重量は約1tはあり、身体は刃や魔法などを通さないバス。 頭だけでも約300kgはある。 それをヴァグドーが手刀で素早く切断。 左手でその頭を持つ。 その重さは約900kg。 やっぱり彼はもう人間ではないのか?


③[漆黒・鋼鉄のオークC→首切断により即死→ヴァグドーの勝利]


 当然、この程度の事では勇者アドーレや悪魔神オリンデルスたちは驚かない。


「よし、先を急ぐぞ!」

「はい!」

「おう!」


 そこからヴァグドーたちが一気に「玉座の間」の奥にある玉座まで走り出す。




今回はヴァグドー回です。



あとブクマ・感想・評価・いいね等ありましたら、是非宜しくお願いします。

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