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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
※新章閑話:イトリンの章
263/329

02、イトリンの『アイテム収納ボックス』について

遂にイトリン目線が登場か?

  〇【No.002】〇



 どうも俺の名前はイトリンだ。 どうやら無事に異世界に転移・到着したようだ。




 翌朝、俺が朝日を浴びて、思わず眩しくて目を覚ます。


「……ん? もう朝なのか?」


 俺がまたムクリと起き上がり、すぐに隣を見ると、もう既に焚き火は消えており、ヴァグドーさんの姿も消えていた。


「あれ、あのヴァグドーさんは……?

 一体何処(どこ)に行ったんだ……っ!?」


 ここはまだ森の中……なのか……? 俺はまるで夢でも見てるような感じがしていた。



 また周囲を見渡すと、今度はとある美人が俺の所まで歩いてくる。


「あらぁ~~♪ もう起きたのねぇ~~♪ 元気ぃ~~♪」


 とても美しく全身黒ずくめの女性が、俺に話しかける。


「―――あ、あなたは……??」


 俺がキョトンとして唖然としていると、その女性がまた話しかけてきた。


「ハロー、私の名前は大魔女シャニルよぉ~~♪ あなたのことはヴァグドーちゃんから聞いたわよぉ~~♪ イトリンちゃん♪」


 どうやらこの人は、あのヴァグドーさんの仲間のようだ。 もう既に俺の新しい名前を知っていて、早速(さっそく)そう呼ばれてる。


「……ダイマジョシャニル……?」

「うふふ、シャニルが名前でぇ~~♪

 大魔女は職業名よぉ~~♪」

「そ、そうでしたか、それは失礼しました。

 ところで…ここは何処(どこ)ですか?」


 この人もなんだか独特な話し方をするな。


「ここはぁ~~、アレンカトロス大陸の中にあるナギアノ王国の西南地区にある森の中よぉ~~♪」

「やっぱり、ここは異世界なんですね?

 シャニルさん」

「ええ、そうよぉ~~♪

 ここは異世界よぉ~~♪ ここは地球の日本じゃないわよぉ~~♪」


 ッ!!?

 今…地球の日本って言ったよなっ!?

 まさか…この人も…か……?


「……っ!? もしかして、あなたも『転生者』なのですか?」

「当たり♪ 私も元日本人よ♪」

「やっぱり、そうなのですね! 日本からの『転生者』って意外と多いんですね! ところで…ヴァグドーさんは……?」


「あら、ヴァグドーちゃんだったら、あっちの方にいるわよぉ~~♪」


 その大魔女シャニルさんが指差した方向に、森の中に木で造られた小さな小屋が一軒あって、ヴァグドーさんと仲間たちが造ったと見られる。

 どうやらあの小屋は俺の料理専用の小屋のようだ。 その室内で俺が料理の研究・開発できるみたいだ。 やっぱりヴァグドーたち一行は、俺が料理できる事を知ってるみたいだ。






 俺が立ち上がり、その小屋の所まで歩いていき、ヴァグドーさんが話しかける。


「おはようございます。 ヴァグドーさん」


「起きたか?」

「どうもはじめまして、イトリンさん」


 ヴァグドーさんの隣にいる黄金の鎧を着ているイケメンの男性が、ヴァグドーさんに続いて俺に話しかける。

 彼の名前は勇者アドーレと言う。 あの有名な勇者アドーレだそうだ。 もう既に俺は初対面ながら勇者様とも対面している。


「ありがとうございます。 ヴァグドーさん」

「ふむ、とりあえず当面は、この小屋でラーメン作りを頑張ってくれ。 イトリンよ」

「あっ、やっぱり俺がラーメン作るの知ってたんですね? ヴァグドーさん」

「ふむ、お前さんのことは、()()()()から聞いておる。 しかし、いよいよラーメンが作れる者が、ワシらのところに来てくれるとは、久しぶりの中華料理じゃのう。」


 なるほど、勇者アドーレさんは礼儀正しい話し方をするな。 それとヴァグドーさんは相変わらずのお爺ちゃん言葉だ。


 でも…そうか、久しぶりなのか。

 確かに異世界に中華料理はないのか?

 でも…ラーメンは日本料理では……ないのか?


「まず食材や調味料や調理器具の調達をしたいのですけど、()()()()からは『アイテム収納ボックス』としか聞いていないんですよね? ……どうしたらいいんでしょうか?」

「おう、それならお前さんが見えてる視界の右下端に、小さな黒い(まる)いボタンみたいのが見えるじゃろ?

 それを目で押すそうじゃよ。」

「えっ、そうなんですかっ!?」


 ―――えっ!? あったぞ!

 確かに俺の視界の右下端に、小さな「●」ボタンがあるぞ! ()()を目で押すんだな?


 ―――ポチッとな。


 おおっ、何かの一覧が目の前に見えたぞ。


 一番上にある「虫眼鏡マーク」は「検索」なのか?


 その下側には、お米がEP20、卵がEP20、長ネギがEP20、お水がEP20、お塩がEP30、コショウがEP30―――などと、他にも色々な食材や調味料や飲料水や調理器具などがあるぞ!

 このEPとは、あの地球の護り神〈アクナディオス〉たちが言ってた "エネルギーポイント" のことなのか?

 なるほど、一番下にあるEPは…今はゼロだな。やっぱりモンスターを倒さなければいけないのか? まぁ…俺には無理だけどね。


「くっ、モンスターを倒して、EPを稼がないと駄目だな。」


 俺が小声の一人言でそう言うと、横からヴァグドーさんたちが―――


「その心配は必要ないわ。 ワシのEPを使うとよいぞ。 全部くれてやろう。」

「ボクのも使ってください。」

「私のも全部あげるぅ~~♪」

「………」


「よろしいのですか? 皆さん」

「はい、使ってやってください。」

「ふむ、構わん。 持っておっても使い道がないし、ワシもそろそろ美味しいラーメンが()いたいしのう。」

「美味しいラーメン、お願いね♪」

「………」

「はい、どうもありがとうございます!」


 ここでも黙る悪魔神オリンデルス。


 するとヴァグドー&勇者アドーレ&大魔女シャニルの三人から、合計EP28470が俺のところに獲得・譲渡された。


 ―――凄いぞ! これなら何も問題がないぞ!


「すみません。

 では、あの小屋を使わせてもらいます。」

「ふむ、頑張れよ」

「頑張ってください。 イトリンさん」

「頑張ってねぇ~~♪

 イトリンちゃ~ん~~♪」

「………」

「はい!」


 そこで俺がラーメン作りの為に、あの小屋の中に入った。 さぁーて、とりあえず普通に食べれそうなラーメンでも作るかな。



まだ序章に過ぎない?


タイトル『糸井久信(イトリン) ~絶望老人が異世界転生をしたら、外伝~』の第二話・第三話の別バージョンを追体験。 是非、比べて見て下さい。 少しくらいは面白いかも?


それとブクマ・感想・評価・いいね等ありましたら、どうぞ宜しくお願いします。

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