254、後始末
●【No.254】●
遂に『堕神坊ベルシェールトン』や《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》がこの世界から消えた。
この『悪魔神モドキ』や『神光聖者エリュニウス』と『右刎王アレクェート』の活躍により、ようやく『堕神坊ベルシェールトン』や《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》をこの世界から追い払ったのだ。
だけど、それも一時的なモノであり、また奴らがこの世界に戻ってくる可能性がある。
それが一時撤退、あるいは戦略的撤退なのだ。
あの『堕神坊ベルシェールトン』や《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が消えて、まだその場に残る『悪魔神モドキ』や『神光聖者エリュニウス』と『右刎王アレクェート』が話し合う。
「………」
「消えた?」
「ああ、完全にこの世界から消えて、別の世界へ移動した。」
「あの堕神坊ベルシェールトンが所持する "アカシックレコード・ロイヤルカード" の特殊能力で異世界を移動することができる。」
「へぇ~、そいつは凄いなぁ~」
「またこの世界に戻ってくると思うか?」
「おそらくな。
奴の傷や体力を回復させて、攻める準備ができ次第、またこの世界に舞い戻ってくると見た。」
「ちっ、諦めの悪い奴め」
「なんで、この世界に固執する?」
「さぁな、そいつは奴に聞いていないな。
今度来たら聞いてみるか?」
「ふっ、そんな事…覚えていれば…ねぇ~」
「いずれにしてもこれで時間が稼げるな」
「それで…人間が開催した大陸サミットとやらは、もう終わったのか?」
「ああ、終わった」
「へぇ~、それでどうだったの?」
「なかなか有意義な内容の会議だった」
「あのヴァグドーとか言う人間を最高司令官とした巨大な軍事の作成と編成だったか?
なかなか面白い事を考えるではないか…人間も…」
「そうだな。 悪魔神モドキよ」
「面白い事…だと?」
「そうだ。
いいか、よく聞け。
最強無双のヴァグドーに最強無双の軍隊を持たせたら、一体どうなると思う? アレクェートよ」
「……」
「い、一体どうなるんだ?」
「ふふふ、それは世界も手に入れられるさ。
そして、それは大魔王デスゴラグションや堕神坊ベルシェールトン共にとって、最大の障害となるだろう。 これほど面白い事はないだろう?」
「……お、面白い…か?」
「なるほど、確かに面白いかもな。」
「ふふふ、そういうことだ。
だから、それを考案した人間も面白いのさ。 アレクェートよ」
「……」
ここで『悪魔神モドキ』と『神光聖者エリュニウス』がニヤリと笑っていて、逆に『右刎王アレクェート』は困惑してる。
「さて、あとはあの鳥共を追い払って、一件落着かな?」
「ああ、そうだな。
三人散ってやれば、造作もあるまい。」
「ああ、わかった」
「よし、蹴散らしてこよう」
「では行くぞ!」
シュッ!
そこで『悪魔神モドキ』や『神光聖者エリュニウス』と『右刎王アレクェート』の三人の姿が消えて、それぞれ何処かへ散っていった。
その後で、某所各地の上空に飛んでいたハズの漆黒の大型の鳥が急激に減少した。 原因の詳細は不明だが、ヴァグドーや勇者アドーレや悪魔神オリンデルスたち一行が別の大陸へ向かった為、念のために大型パーティーは控えることになった。
でも…これでようやくこの最初の大陸に、極悪・邪悪なる者はいなくなり、とりあえずこの大陸だけは、なんとかなりそうな感じになってきた。 それでも大魔王デスゴラグションや『堕神坊ベルシェールトン』たちがまだ諦めていないので、これからどうなるか先行き不透明だ。
今回登場した者たちの種族・属性などを紹介する。
●《今回の敵側》
●『堕神坊ベルシェールトン』
君主:悪魔神ヴォグゲロルス
出身:天界
種族:堕天使族
属性:火・水・闇
特徴:なんと "アカシックレコード・ロイヤルカード" の持ち主であり、あらゆる世界を行き来できる。 また悪魔神ヴォグゲロルスの忠実なる家臣。
備考:元々はこの世界の住人ではないが、何かの目的があって、この世界にやって来た。 それで目的を果たしたかどうかは不明。
●《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》
君主:悪魔神トニトリエクルス
出身:不明
種族:エルフ族&ドラゴン族
属性:水
特徴:エルフ族&ドラゴン族の中でも上位に位置し、知能・知性も高い。 また悪魔神トニトリエクルスに対して、それほどの忠誠心はない。
備考:今回は様子見のハズが、この世界を追い出されて計画が狂い始めた。
●《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》
君主:悪魔神トニトリエクルス
出身:不明
種族:エルフ族&ドラゴン族
属性:火
特徴:エルフ族&ドラゴン族の中でも上位に位置し、知能・知性も高い。 また悪魔神トニトリエクルスに対して、それほどの忠誠心はない。
備考:今回は様子見のハズが、この世界を追い出されて計画が狂い始めた。
○《今回の味方側》
○『悪魔神モドキ』
君主:悪魔神トニトリエクルス
出身:滅亡した世界・悪魔神トニトリエクルスが封印された世界。
種族:堕天使族
属性:光
特徴:なんと "アカシックレコード・ロイヤルカード" の持ち主であり、あらゆる世界を行き来できる。 また悪魔神トニトリエクルスの分身体でもある。
備考:今回の『堕神坊ベルシェールトン』たちの追跡者。 とりあえずはこの世界から追い出すことには成功した。
○『神光聖者エリュニウス』
君主:ヴァグドー
出身:天界→邪天侯城
種族:天使族
属性:光
特徴:成り行きでヴァグドーたちと契約しており、一時的にヴァグドーの臣下になる。
備考:今回は『堕神坊ベルシェールトン』たちの追跡者である『悪魔神モドキ』に協力する。
○『右刎王アレクェート』
君主:ヴァグドー
出身:天界→邪天侯城
種族:天使族
属性:闇
特徴:好奇心から一時的にヴァグドーの臣下になる。
備考:今回は『堕神坊ベルシェールトン』たちの追跡者である『悪魔神モドキ』に協力する。
※ちなみに今回全員のレベルが約500~600ぐらい、耐久力が約5500~6000ぐらいの中で戦闘していた。
これで今回の登場人物の紹介を終了する。
※ちなみにヴァグドーたち一行が最初の大陸では、あの "邪天侯城" と "魔族の国" だけはまだ行っていない。 今のところはまだ移動手段・侵入方法がないため、とりあえずは後回しにしている。
ここまでが天使族と堕天使の争いになる。
次回から一体どういう事になるのか?
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