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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
H.天使族.VS.堕天使編
254/329

249、ドラゴン共の裏切り?

  ●【No.249】●



 なんと『悪魔神モドキ』が『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》の周囲を四方八方・全方位同時に突然出現する。 それはまるで自分の姿の残像を残したまま、次の自分の姿の残像を作り出し、あたかも超高速で行動してるように見える。 この『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》の周囲に『悪魔神モドキ』の姿が無数に出現しており、『堕神坊ベルシェールトン』も《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》も《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》も目が回る程に『悪魔神モドキ』の姿を目で追ってる。


 シュッ、シュッ、シュッ、シュッ!


「こ、これは……?」

『そ、そんなバカなぁ?』

『は、速すぎるぞぉ?』

「ま、まさか……?」


 そこで『堕神坊ベルシェールトン』がキョロキョロ周囲を見回す。 ()()()()()()()()()()


 それは【隠密隠蔽光弾】の存在である。


 技を放つ時の轟音で、一体何処(どこ)から飛んでくるのかわかるので、一見して避けやすい技だけど、別の意味でいえば、この技は非常に厄介な技でもある。


 その【隠密隠蔽光弾】が四方八方・全方位同時に、『堕神坊ベルシェールトン』や《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》や《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》に向けて無数に発射される。


 ズガガァァーーーン!!

 ズガガァァーーーン!!

 ズガガァァーーーン!!

 ズガガァァーーーン!!


 まさに四方八方・全方位同時に無数の【隠密隠蔽光弾】が『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》の所まで飛んでいく。


「ちっ!」

『おのれっ、悪魔神モドキめ!』

『こんなことがぁ!』


 そこで『堕神坊ベルシェールトン』たちも迎撃に移る。 両手を身体の前方に突き出して、右拳からは激烈の炎の砲撃【激烈神炎砲】を左拳からは極寒の氷の砲撃【極寒神氷砲】を、それぞれ向かってくる【隠密隠蔽光弾】の方へ向けて同時に発射させる。


「ちっ、迎撃しろ!

 【激烈神炎砲】【極寒神氷砲】!」


 ズバァァーーーン!

 ズドォォーーーン!


 その【激烈神炎砲】に当たった【隠密隠蔽光弾】が燃え尽きる。

 その【極寒神氷砲】に当たった【隠密隠蔽光弾】が凍りつく。


 さらに《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》が口から【光輝く吹雪】を吐いて、そのまま向かってくる【隠密隠蔽光弾】の方へ向けて迎撃する。


『おのれっ! 凍りつけ!』


 ズゴゴゴォォォーーーッ!


 その【光輝く吹雪】に当たった【隠密隠蔽光弾】が凍りつく。


 続けて《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》も口から【灼熱の火焔】を吐いて、そのまま向かってくる【隠密隠蔽光弾】の方へ向けて迎撃する。


『チクショウゥッ! 焼き尽くせ!』


 ズドドドォォォーーーッ!


 その【灼熱の火焔】に当たった【隠密隠蔽光弾】が燃え尽きる。


 ここまで来て、あの『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が四方八方・全方位同時に攻撃してくる【隠密隠蔽光弾】を迎撃する。






 それでも【隠密隠蔽光弾】の集中攻撃は止まらない。

 まさに『悪魔神モドキ』が攻撃し、『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が迎撃する構図になる。 それをただ繰り返す。


 この激しく厳しい状況に、さすがの『堕神坊ベルシェールトン』と《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》も焦り始めて苛立つ。 このままでは【隠密隠蔽光弾】が命中して、大ダメージを受けるからだ。


「チクショウゥゥゥッ!!」

『このままでは我々は―――』

『―――()られる!』

「そんなことは判っている!

 だが、()()を一体どうするッ!?」

『簡単なことだ。

 相手は一人。 我々は三人。

 ここは三人バラバラに行動すれば―――』

「ば、バカなぁ!

 一体何を言い出すッ!?

 アイツの標的はこの私なのだぞッ!

 そんなことをすれば、この私がヤツの攻撃を受けることになるぞッ!」


『悪く思うな』

『我々は助かりたいんだ』

「お、お前たち、裏切るつもりかッ!?」

『誰だって、自分の命の方が大切なハズだぜッ!』

『その通りだぜッ!

 貴様とて例外ではあるまい!』

「お、おのれぇーーッ!

 この裏切り者共がぁーーッ!」

『『……』』


 ササッ!


 そこで《クリスタル.エルフニア.ノヴァドラゴン》と《クリムゾン.エルフニア.ノヴァドラゴン》が『堕神坊ベルシェールトン』を見捨てて、それぞれ左右に回避して、かなり距離をとる。 ここで『堕神坊ベルシェールトン』が一人となり、四方八方・全方位同時で無数に飛んでくる【隠密隠蔽光弾】の餌食になる。


「チクショウゥゥゥォォォオオオオーーーーッ!!!」


 ズドドゴゴォォォーーーーッ!!


 遂に『堕神坊ベルシェールトン』が【隠密隠蔽光弾】をまともに喰らったか?


「……」


『『……』』


 ブウウウゥゥゥ―――


 ―――と思ったら、なんと『堕神坊ベルシェールトン』の身体から白銀のバリヤーが張り巡らせていて、咄嗟に(かろ)うじて【隠密隠蔽光弾】の直撃を(ふせ)いだ。


「ハァー、ハァー、ハァー、ハァー」


 とはいえ、その白銀のバリヤーを使用したお陰で、かなりの体力・魔力を消費しており、耐久力と魔法力を著しく低下している。



 そこにようやく『悪魔神モドキ』が立ち止まって姿を現す。


「さすがにしぶといな」

『『チッ!』』

「ハァー、ハァー、ハァー、ハァー」

「どうだ?

 今回は悪魔神ヴォグゲロルス復活は諦めて、悪魔神トニトリエクルス復活に邁進してみては?」

「ふざけるな!

 断る!」

「そうか、残念だ。

 そこのドラゴン共、お前たちはどうする?」

『我々は悪魔神なら、誰だろうと構わない。』

『我々は悪魔神の誰かに、特にこだわりはない。』

「な、何ッ!!?

 き、貴様ら……私だけでなく、悪魔神ヴォグゲロルス様をも裏切るつもりかッ!?」

『『……』』


「ハハハ、やっぱりな。

 そこのドラゴン共は、それほどまでに悪魔神復活に積極的ではなかったのだ。

 ハハハ、要は悪魔神であれば、誰でもいいのだ。」

「クソッ、そんなバカなぁ……」

『『……』』


「つまり、お前さえ倒してしまえば、それでいいということになるな」


 ここまで来て、ドラゴン共の裏切りで窮地に陥る『堕神坊ベルシェールトン』だが、果たしてここから一発逆転の勝機・策略があるのか?


所詮はいつまでもドラゴンは身勝手な存在なのだ。

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