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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
G.大魔王.VS.大魔王編
245/329

241、さらば、最初の大陸よ

  ●【No.241】●



 ここはとある大陸の『東の岬』にて。



 ここにヴァグドー・勇者アドーレ・悪魔神オリンデルス・大魔王エリュドルスの四人がみんなの所に戻る。 この後で『冥道郷(めいどうきょう)』を守護するギロリルスも『東の岬』の地に来て合流する。



 ようやく大魔王デスゴラグションの大陸侵略と〈地球神アクナディオス〉の目的実行を見事に阻止して安堵する。 これでまたしばらくは、この大陸への侵攻もできないだろう。



〇魔族側の生存者

①大魔王エリュドルス (S級)

②大魔公ウエルルス  (A級・上位魔族)

③大魔公ギロリルス  (A級・上位魔族)

④大魔公デイラルス  (A級・上位魔族)

⑤大魔公テミラルス  (A級・上位魔族)

〇魔族側の死亡者

⑥大魔公オブリルス  (A級・上位魔族)

⑦大魔公クノシルス  (A級・上位魔族)



 今回の戦闘で敗死したオブリルスとクノシルスの墓を『東の岬』の断崖絶壁の崖の上に作って供養する。 またテミラルスは引き続き、ヴァグドーたちと同行することになる。



 カグツチやエクリバやニーグルン姫たちが大型船の中で待機して、ワシやアドーレやシャニルたちで、大魔王エリュドルスたちに最後の別れの挨拶をする。


「ワシらはもう行くぞ。

 エリュドルスよ」

「ああ」

「色々とお世話になりました。

 大魔王エリュドルスよ」

「ああ」

「とりあえずは東を目指すつもりだ。

 エリュドルスよ」

「ああ」

「それじゃあねぇ~♪」

「ああ」

「それでは行って参ります。

 大魔王様」

「ああ」

「あなたも頑張ってね。

 テミラルス」

「うん、わかってる。 姉貴」


「次は何処(どこ)の大陸に行くつもりだ?

 ヴァグドー公よ」

「ここから東の大陸じゃ」

「ここから東の大陸か……。

 なるほど、だから東を目指す訳か…」

「ふむ、そうじゃな」


(たしか、あの大魔王イザベリュータが支配・統括している大陸だったか……)


「ところでエリュドルスよ。

 この大陸の名前は、なんと言う名前なのじゃ。」

「この大陸に名前はない。

 この大陸の人間は、あまり他の大陸に行かないから名前など必要ないのだ。

 だがしかし、()()()言うならば、()()()()ヴァグドー大陸と言うべきかな?」

「やれやれじゃな。

 あの街だけでなく、遂にこの大陸にも、ワシの名前がつけられたか?」

「ははは、相変わらずだな。

 冗談だよ、ヴァグドー公よ」


「それでは、そろそろ行くぞ。

 エリュドルスよ、お前さんトコの魔族の国の訪問は、また今度じゃな。」

「それでは失礼します」

「じゃあな。 エリュドルスよ」

「じゃあねぇ~、みんなぁ~♪」


「ああ、しばしの別れだ。

 最強のヴァグドー公よ」


 ここにヴァグドーと大魔王エリュドルスが固く熱い握手をする。 この奇妙で不思議な友情関係が、今後とも彼らの助力となるだろうか。


 そしてヴァグドーたち一行が再び大型船に乗り込んで、そのまま東の方へと船が進みだす。


「………」


 また()()()が見えなくなると、大魔王エリュドルスが静かに後ろを振り向いて、()()()()を無言で見つめている。




〇大型船→東の大陸へ

①ヴァグドー(男.豪摩)

②カグツチ (女.剣士)

③ロンギルス(女.賢者)

④エクリバ (女.操師)

⑤ニーグルン(女.王女)

⑥ルドルス (男.将軍)

⑦アルベルス(男.賢者[仮])

⑧アルラトス(女.魔女[仮])

⑨シャニル (女.魔女)

⑩アドーレ (男.勇者)

⑪テミラルス(女.魔族)

⑫モモネ  (女.勇者[仮])

⑬オリンデ (男.悪魔神)

※「オリンデ」→悪魔神オリンデルスの愛称


(※[何故、大魔王をはじめ、上位魔族のほとんどが、彼を "ヴァグドー公" と呼ぶのか? それは "ヴァグドー公" の()が勿論、公爵のことを意味しており、爵位・階級のある魔族の世界では、ヴァグドーのことを王爵の次に偉い公爵の地位で呼ばれていて、かなり偉いという。 全世界・全大陸共通認識だという])







 ━旧王国のギドレファナス共和国━


 その国内の中央部にある、かつては王城だった跡地の廃墟の中の森の奥の方にある、鬱蒼(うっそう)とした森の一番奥で、ヴァグドゥルスの大きな古い墓石が置いてある墓所の上空に、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()


「さぁてと、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()結界を張って、"正聖力(せいせいりょく)の結界" を完成させろ…か」


 そこで神光聖者エリュニウスが、()()()()()()()にエネルギーを注ぎ込むようにして、両手を身体の前方に突き出して、(てのひら)をヴァグドゥルスの墓石・墓所へ向けた。


「………」


 ピッカァーーン!


 すると、その墓石から突如として、一瞬だけだが(まばゆ)い光を放った。


「これでよし…と。

 ふふふ、これであの〈地球神アクナディオス〉は、まずこの私から殺害しなければならなくなった訳だな」


 ()()()()()、ヴァグドゥルスの墓石と墓所全体に、()()()()()()()()()透明な "正聖力(せいせいりょく)の結界" が張り巡らされてしまった。 これでこの結界を解くことは、()()()ほぼ不可能となった。 いかに『保険魔法』といえども、()()()容易(ようい)にはいかないようだ。


(※[正聖力(せいせいりょく)の結界とは、大魔王エリュドルスが開発した正義と聖なる力の結界のこと。 基本的に全ての「邪悪業欲」なる者の侵入・攻撃・魔法等を阻害する究極の破邪結界であり、術者全員を殺害しなければ、この結界を解除することができない。 つまり、ヴァグドー・勇者アドーレ・悪魔神オリンデルス・大魔王エリュドルス・神光聖者エリュニウスの五人を殺害しないと、この結界は解除できないのだ!])


「今から楽しみだな。

 さぁ…早くこい。

 『保険魔法』が使用できる〈地球神アクナディオス〉よ」


 そう言うと神光聖者エリュニウスが、そのまま何処(どこ)かへ飛び去っていった。




 ちなみに今回登場した〈地球神アクナディオス〉とは、一般的な温和で冷静な〈地球神アクナディオス〉とは全く違い、自分勝手で少し凶悪化しており、一般的な〈地球神アクナディオス〉が使用できる()()の特殊な吸収能力を持たずに、その代わりに『保険魔法』を使用する限られた選ばれし、邪悪な〈地球神アクナディオス〉の突然変異版であった。 それ故に、ヴァグドー相手に簡単にあっさりと敗北したのだ。 でも、もし一般的な特殊な吸収能力を有する〈地球神アクナディオス〉が相手だったら、さすがのヴァグドーでも果たして勝利できただろうか?







 そのヴァグドーたち一行が最初の大陸を飛び出して、次なる目指す大陸は、はるか東の方にあり、その大陸とは、あの大魔王イザベリュータが支配・統括しているという噂の大陸である。



 その大陸に向かう途中の船内の()()()()では、相変わらずヴァグドーが()()()()をしていた。


それにしてもこの大陸を発つ最後の見送りが、よりによって大魔王エリュドルスとは、さすがはヴァグドーといったところか?

いずれにしても遂にヴァグドーたち一行が "最初の大陸" を出ていき、別の大陸へ旅立つ時が来たみたいだ。

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