表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
G.大魔王.VS.大魔王編
243/326

239、『天衣無縫』リターンズ:2

大魔王エリュドルスに一計あり。

ここから『天衣無縫』の連撃が始まる。

  ●【No.239】●



 とある大陸の『東の岬』にて。


 上空へ飛ぶ大魔王デスゴラグションの黄金の身体に装備された八本の黄金の剣と伝説の皇剣【無恩時の剣】を帯刀する。

 また大魔王デスゴラグションの背後には、あの〈地球神アクナディオス〉が取り憑く。


 先程の『冥道郷(めいどうきょう)』での一件で、巨大な怪鳥《邪悪鳳凰殷(じゃあくほうおういん)》の封印魔法【魔力封殺】によって、あの〈地球神アクナディオス〉唯一使用できた魔法『保険魔法』が封じられたことによって、あの実体のない身体が使用不可能になり、その為、この黄金の身体を使用して、自らが()()()()()()を奪取しなければいけない()()になった。


 だがしかし、もの凄いスピードで()()がまっすぐ()()()に向かってくる。



 そんな大魔王デスゴラグションが、まっすぐ『冥道郷(めいどうきょう)』の方を見ていると、すぐ背後から勇者アドーレが素早く接近する。


「ッ!!?」


 背後から勇者アドーレが急接近したことに気づいた大魔王デスゴラグションが後ろを振り向きながら後退する。


「くっ、勇者アドーレか!」


 そこに勇者アドーレが黄金の剣八本を身体から全て分離させて、大魔王デスゴラグションの周囲に全方位同時に展開させる。


【ストリンガー・ドラグーンソード】


 その八本の黄金の剣の剣先から、稲妻(スパーク)のレーザービームを発射させて、大魔王デスゴラグションに一斉に電撃する。


「くっ、こんなのっ!」


 今度は大魔王デスゴラグションが黄金の剣八本を身体から全て分離させて、勇者アドーレの八本の黄金の剣の電撃から盾代わりにして、その刀身で稲妻(スパーク)のレーザービームを全て(ふせ)ぐ。


【ストリンガー・プルネイドソード】


 ガキィン、ガキィン、ガキィン、ガキィン!


「ちっ、今だ!」


 シュッ!


 その(スキ)をついて、大魔王デスゴラグションが【ストリンガー・ドラグーンソード】の射程距離外まで逃げる。


 だがしかし、その逃げた先には、大魔王エリュドルスと大魔公ウエルルスが待ち構えていて、大魔王エリュドルスが伝説の皇剣【終焉殺の剣】を取り出して、大魔王デスゴラグションの胸部めがけて素早く突く。


「ッ!!?」


 そこに大魔王デスゴラグションも伝説の皇剣【無恩時の剣】を取り出して、とっさに大魔王エリュドルスの伝説の皇剣【終焉殺の剣】の突きを(はじ)く。


 ガッキィーーン!!


「ちっ!」

「くそっ、おのれぇぇぇ!!」


 続けてウエルルスも左(てのひら)から、間髪入れず鋭く "白色の剣形エネルギー魔力刀"《ホワイト・マジックブレイド》の刃を、大魔王デスゴラグションの方へ向けて発射させる。


「………」

「な、何ぃっ!!?」


 とっさに大魔王デスゴラグションが、()()()伝説の皇剣【無恩時の剣】の刀身で(はじ)く。


 ガッキィーーン!!


〇勇者アドーレ→大魔王エリュドルス→ウエルルスと連続して、大魔王デスゴラグションに攻撃した。


「ひ、卑怯だぞ! 大魔王エリュドルスよ! この我一人を相手に、これだけの大人数で寄ってたかってっ!」

「「「………?」」」


 この大魔王デスゴラグションの発言に、大魔王エリュドルスをはじめ、勇者アドーレや悪魔神オリンデルスなど、この場にいた全員が唖然として絶句する。

 おそらく追い詰められた大魔王デスゴラグションが、とっさに発言した()()だろうけど、それにしてもあまりにも()()()()()()()

 ()()()()()()を想定してでも、()()()()大魔王デスゴラグション自身が、()()()()()()()()()()のではないのか? しかも、仮にも大魔王が()()を口にするなど、それでも魔界・魔族の王なのか、と思わず言いたくなる程である。


 だけど、()()()()唯一の想定外の出来事。 あのヴァグドーの存在が、思わず()()()()を口にした、と思われる。 ()()()()()()、あのヴァグドーが()()()()()()、この期に及んで()()大魔王デスゴラグション=〈地球神アクナディオス〉が恐怖で焦りだす。 それほど()()()にとって、あのヴァグドーが脅威なのだ。



 だがしかし、()()()()()()()一切無視する悪魔神オリンデルスが、大魔王デスゴラグションの背後から急接近する。


「くらえ! 【神納覇(しんのうは)降陵(こうりょう)】!」


 そこからさらにオリンデルスが、大魔王デスゴラグションの一瞬の(スキ)をついて、素早く空中一回転しながら降下して右膝蹴りする【神納覇(しんのうは)降陵(こうりょう)】で、大魔王デスゴラグションの頭に叩きつけようとする。


「うわっ!?」


 サッ、スカッ!


「ちっ、失敗か」


 ()()に気づいた大魔王デスゴラグションが、とっさに頭から上体を後ろにのけぞり避ける。


 続けてすぐに大魔女シャニルが両手の(てのひら)を身体の前方に突き出した。


「いくわよ! 『私は(あらし)の王を放つわ!』」


 シャニルの両手の(てのひら)から碧色の魔法陣が出現する。


『【嵐王砲】』


 ブアアアアァァァーーーッ!!


 碧色の魔法陣から "翡翠の聖なる風の巨大鳳凰" が放出されて、大魔王デスゴラグションの方に向かって飛んでいく。


「な、なんだとっ!? く…くそっ!!」


 今度は前方からシャニルが放った【嵐王砲】の "翡翠の聖なる風の巨大鳳凰" が高速飛来してきて、そこでまた大魔王デスゴラグションが、八本の黄金の剣全てを自分の前面に並べて盾代わりにして防御する。


【ストリンガー・プルネイドソード】


 ズババアアアァァァーーーン!!


 ()()()()大魔王デスゴラグションの【ストリンガー・プルネイドソード】で、シャニルの【嵐王砲】をも(ふせ)いだ。


「ふふふ、我は大魔王デスゴラグションだ。 この程度の攻撃など……」


 ()()()()全ての攻撃を(ふせ)ぎきった大魔王デスゴラグションが少し余裕が出てきたのか、無表情の顔ながらも()みを浮かべる。 その内にヴァグドーの存在も忘れかけていて、いつの間にか『冥道郷(めいどうきょう)』方面に背を向けていた。


 実は今までの勇者アドーレから始まった全ての攻撃は単なる陽動。 シャニルの攻撃魔法で丁度、大魔王デスゴラグションが『冥道郷(めいどうきょう)』方面に背を向けさせて、またヴァグドーに向けられた注意・警戒心も自分たちに向けた。 その為、攻撃の威力を制御しており、大魔王デスゴラグションでも紙一重で防御できる程度にした。


 ()()()()大魔王デスゴラグションは気づいておらず、完全に油断して慢心していた。


「ふはははっ、勇者アドーレ、大魔王エリュドルス、悪魔神オリンデルス、大魔女シャニルとこれほど強豪揃いを相手に、この大魔王デスゴラグションに傷ひとつつけられなかった。 やはり、我こそが最強の大魔王だ! あーはっはっはー!」


 大笑いする大魔王デスゴラグション。


 だがしかし、次の瞬間―――


 ズゴォン!


「がはっ、え………? な、に………?」


 背中に鈍い音がして、大魔王デスゴラグションが後ろを振り向いてみると、なんとヴァグドーが高速飛来で急接近してきて、まるで人間大砲の様な感じで、石頭ヴァグドーの頭突きが、大魔王デスゴラグションの背中に直撃した。


〇悪魔神オリンデルス→大魔女シャニル→ヴァグドーと連続して、大魔王デスゴラグションに攻撃した。


大魔王エリュドルスの計略により、

ここから『天衣無縫』が大魔王デスゴラグションを追い詰める。

遂にヴァグドーが大魔王デスゴラグション=〈地球神アクナディオス〉を襲う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=676877153&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ