表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
G.大魔王.VS.大魔王編
242/329

238、封印魔法を使う怪鳥魔物

  ●【No.238】●



 ここでは、ある大陸の『冥道郷(めいどうきょう)』についての戦況。


 援軍にやって来たヴァグドーが、実体のない〈地球神アクナディオス〉を羽交い締めにして、身動きとれなくしている。 さらに〈地球神アクナディオス〉の目の前には、大魔公ギロリルスが立ち塞がり、ここに来て〈地球神アクナディオス〉は前後より完全に動きを封じられた。 その上、魔法や魔力まで封じられたら、もうこの地に留まることができないのだ。


 このギロリルスの背後には、あの巨大な怪鳥《邪悪鳳凰殷(じゃあくほうおういん)》が大きな翼を広げて、封印魔法の構えをとる。


 バサァッ!


 ここに《邪悪鳳凰殷(じゃあくほうおういん)》が大きな翼を広げていき、クチバシを()けて封印魔法の発動体勢になる。


 【魔力封殺】


「グアアアアアアァァァーーーッ!!」


 この封印魔法【魔力封殺】が、あの〈地球神アクナディオス〉めがけて発動された。


『な、なんだぁーーッ!!?』


 この【魔力封殺】とは、相手の魔法力をゼロにして、魔法発動と魔法効果を封印する魔法だ。 いかに『保険魔法』の仕組み・構造等が解らない得たいの知れない不気味な魔法でも、()()()()()()()()()()、この【魔力封殺】からは(のが)れなれない。


『な、なにぃーーーッ!!?』


 いかに実体のない〈地球神アクナディオス〉といえども、この〈地球神アクナディオス〉()()()()()()使()()()()()()()、また話は別である。 何故なら〈地球神アクナディオス〉ではなく、〈地球神アクナディオス〉が使用する『保険魔法』は実体有りで実在するからだ。


 [〈地球神アクナディオス〉は魔法を封じられた]


『し……しまったぁーーーッ!!!』


 ピカァァーーン!


 なんと〈地球神アクナディオス〉の身体が突如として眩い光で輝き始めた。


『し、しまったぁーーーッ!!!

 こ、こんなことがぁぁぁ………ッ!!!』


「油断したな。

 ()()()…冥界の女神ハーディスが創造した魔物(モンスター)でも魔法が使用できる世界だ。

 貴様がかつていたとされる "地球" という世界とは、世界の構造が全く異なるのだ。」

『ツッ!!?』


 確かに地球には、そもそも魔法自体を封印する能力など、たとえ()()()としても、ごく稀な事だ。 ()()()完全に、この〈地球神アクナディオス〉が油断したことになる。


「ほーう、なるほどのう。

 なかなかやるではないか」

『まさか……魔物(モンスター)の方に……魔力と魔法を封印する能力があったとは……』


 なんと〈地球神アクナディオス〉の身体が、どんどん光と共に消えていく。 本来なら、ただ魔法を封印するだけの能力なのだが、この〈地球神アクナディオス〉は『保険魔法』の魔法効果で、実体がなくとも自由に動き回ることができる。 だけど、その効果を封印されたことで、この〈地球神アクナディオス〉は()()()()に戻らなければならないのだ。


『ふ………不覚………』


 ピカァァァ―――フッ!


 光が消えると共に、あの〈地球神アクナディオス〉の身体も完全に消え去った。


「おう、消えたか……」

「やはり、魔法自体には効果があったようだな。 いかに『保険魔法』といえども、()()()()()()()()()()、《邪悪鳳凰殷(じゃあくほうおういん)》の【魔力封殺】は有効だったのだ。」

「よし、ワシはまた『東の岬』に戻る。

 お前さんはここの守護を頼むぞ」

「了解した。 ヴァグドー公よ」


 シャッ、ヒュッ!


 そこでワシは、はるか上空へ飛び上がり、そのまま『東の岬』の方へ向かって、高速飛行で飛び去った。







 ここはある大陸の『東の岬』である。


 ここでは大魔王エリュドルスや大魔公ウエルルスらと、勇者アドーレや大魔女シャニルらの連携により、大魔王デスゴラグションの身体を追い詰めている。 そこに《邪悪鳳凰殷(じゃあくほうおういん)》の封印魔法【魔力封殺】によって、『保険魔法』を封じられた〈地球神アクナディオス〉の実体のない身体が戻ってきた。


「―――ん?」


 この出来事に大魔王エリュドルスが即座に気づいた。


 おおっ!

 遂に〈地球神アクナディオス〉の身体が大魔王デスゴラグションの身体に戻ってきた!

 どうやらギロリルスとヴァグドーが、あの〈地球神アクナディオス〉の『保険魔法』を打ち破ったようだな。

 よし!

 これで我が計画も佳境に入る。

 いよいよクライマックスだな!


「みんな! たった今、〈地球神アクナディオス〉の身体が、大魔王デスゴラグションの身体に戻ってきたぞ!」


 ここで大魔王エリュドルスが部下や味方・仲間たちに、今の出来事を報告する。


「おおっ、遂に戻りましたか!」

「ここからが本番ね!」

「どうやら本当に成功したようだね」

「おい、エリュドルスよ!

 もう攻撃していいのか?」


「ああ、このまま倒してもらっても構わない。

 ウエルルスよ!

 貴様も攻撃を開始しろ!」

「はっ、了解しました!」


 ここから大魔王デスゴラグション討伐の為に、勇者アドーレや大魔女シャニルやテミラルスに、悪魔神オリンデルスやウエルルスや大魔王エリュドルスら全員で、挟撃・総攻撃を開始する。


『………』


 ここにようやく〈地球神アクナディオス〉が大魔王デスゴラグションの黄金の身体に戻る。 奴の魂・意識が、再び大魔王デスゴラグションの身体とリンクする。 その実体のない〈地球神アクナディオス〉の身体は、相変わらず大魔王デスゴラグションの背後に隠れて取り憑いてる。


『クッ……』


 ダァッ、ふわり!


 瞬時に覚醒した大魔王デスゴラグションが、勇者アドーレ・大魔女シャニル・悪魔神オリンデルスや大魔王エリュドルスらの通常攻撃を上空へジャンプして、とっさにかわす。 だけど上空に回避したこの大魔王デスゴラグションからは、()()()()()()()()()()()()()()()()()


『クッ……クル……。

 ()()()()()()……。

 もの凄いスピードで……やってクル……』


 そこに上空に浮かぶ大魔王デスゴラグション=〈地球神アクナディオス〉が、これから()()()()やって来る、()()()()()()()()()()()()()()



 そのもの凄いスピードでやって来る、あの男…最強の人間(ヴァグドー)に……。



遂にヴァグドー.VS.〈地球神アクナディオス〉もいよいよ佳境か?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=676877153&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ