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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
G.大魔王.VS.大魔王編
235/329

231、第一陣・援軍到着

  ●【No.231】●



 ここはとある大陸の『東の岬』である。



 現在、クノシルスとシル・バニーオン・ズドが戦っている。



 そのシル・バニーオン・ズドが右手甲の隠し装置から、銀色の鋼鉄の刃を突き出して、クノシルスに斬りつける。

 一方のクノシルスも左手を手刀にして、その手刀から "赤紫色の剣形エネルギー魔力刀"《バスター・マジックソード》を発生させて、()()()シル・バニーオン・ズドの刃を受け止める。


 ガッキィーーン!


 なんとか必死に、シル・バニーオン・ズドに喰らいつくクノシルス。 一見して、互角の勝負に見えるけど、このシル・バニーオン・ズドにはまだまだ余裕があるのに対して、クノシルスはもう既に限界に近い。


 それにしてもオブリルスは瞬殺されたのに、クノシルスは結構粘っていて、実際にここまでやるとは、正直思わなかった。




 何度も何度もお互いの刃を交えていて、もうそろそろクノシルスの方に疲れの色が見え始めた。


「はぁはぁはぁ……」

『………』

「くそっ、やはり強い」


 一方のシル・バニーオン・ズドの方は、まだまだ余裕綽々で余力を残している。


 ガァキィーーン、ガァキィーーン!!


 その後も何度も刃を交えるが、その度にクノシルスが後方へ押されていき、もうそろそろクノシルスも敗北に近づいてる。

 だがクノシルスもただでは()られない。

 少なくとも()()()()()は道連れにしてやるつもりだ。


「でりゃあああぁぁぁっ!!」


 バァチィーーン!


 ここでクノシルスが気合いを()れて、自力でシル・バニーオン・ズドを少し後方へ飛ばして距離をとった。


「今度こそ、くらえぇ!」


 クノシルスの左手の(てのひら)から、"赤紫色の大型球体エネルギー魔力弾"《バスター・マジックボール》を、シル・バニーオン・ズドの方へ向けて発射させた。


 ズドドドォーーーン!!


『でも、まだあまい!』


 ノーモーションからの突然、真紅の瞳(ロボット・アイ)から "真紅の殺人レーザー光線" が高速で飛び出して、向かってくる《バスター・マジックボール》の方へ向けて発射された。


 ビビィッ!


「な、何ぃっ!?」


「おおっ!?」

「や、ヤバイわッ!?」


『くらえぇ!』


 なんとクノシルスの放った《バスター・マジックボール》と、シル・バニーオン・ズドの放った "真紅の殺人レーザー光線" が、もの凄い勢いでぶつかる瞬間、デイラルスは大魔王エリュドルスを()(かか)えて、安全地帯まで避難する。


 ズドォォォーーーッ!!


 シル・バニーオン・ズドの "真紅の殺人レーザー光線" と、クノシルスの "赤紫色の大型球体エネルギー魔力弾"《バスター・マジックボール》が、丁度二人の中間地点で激突。 もの凄い大爆発が起きる。


 ズドドドォーーーン!!


 当然、大爆発に最も近いクノシルスとシル・バニーオン・ズドは、この爆発の巻き添えを喰らう。


「ぐぅあああああぁぁぁーーーっ!!?」

 (これはクノシルスの断末魔か?)


 ―――ピピッ!

『………』


「「………」」

「………」


 安全地帯まで避難していた大魔王エリュドルスとデイラルスはなんとか無事で、大魔王デスゴラグションは何事もなかったような感じで、その場に平然と立っていた。

 だがクノシルスとシル・バニーオン・ズドは、爆発で発生した黒煙や土煙などで、姿が見えない。



 やがて爆発も収まり、爆発で発生した黒煙や土煙も消えて、クノシルスとシル・バニーオン・ズドの姿も確認できるようになって、無傷のシル・バニーオン・ズドの姿は確認できたけど、クノシルスの姿は確認できない。


「………」


 大魔王エリュドルスが目を閉じて、クノシルスの気配を(さぐ)ってみたけど、


「ダメだ。 あの大爆発でクノシルスの身体は木っ端微塵に吹き飛び、頭だけが海の中に落ちてしまった。」

「それではエリュドルス様。 クノシルスは……?」

「戦死だ。 今頃はオブリルスの頭と一緒に仲良く、魚のエサになってるはずだ。」

「そ……そうですか」


「それにしてもシル・バニーオン・ズドには驚いた。 あの場面なら魔法障壁で(ふせ)ぐのが一般的だが、まさか撃ち返してくるとは……な。」

「はい、まさにその通りです。 エリュドルス様」

「それにしてもよくやったぞ。 デイラルスよ、見事な回避行動だったぞ。 あの場面なら防御や障壁ではなく、回避が正解だ。 大爆発の余波の巻き添えを喰らうからな。」

「エリュドルス様、ありがとうございます。 しかし、あのシル・バニーオン・ズドも大魔王デスゴラグションも全く効いておりません。」

「ちっ、バケモノめ!」


 まさかの大魔王エリュドルスが大魔王デスゴラグションに対して、バケモノ扱いするとは……?


「ふふふ、これで二対二になったな。 大魔王エリュドルスよ」

『………』


「二対二……? ふふふ、大魔王デスゴラグションよ。 ここは余の領土だ。 余の味方はまだまだいるぞ。」

「ほーう、まだ援軍が来るのか……? だが果たして、大魔王エリュドルスが生きてる間に援軍が到着するかな? 行け! シル・バニーオン・ズドよ!」

『了解』


 ここでシル・バニーオン・ズドが弱ってる大魔王エリュドルスやデイラルスの方へ向かって歩き出す。


 ザッ!


 シル・バニーオン・ズドが大魔王エリュドルスたちの目の前まで来て、今まさにとどめを刺そうとした瞬間、


 ガシャガシャ、ブーンブーン!


 遂に《スライム・ソルジャーマン》が援軍として、隊列を組んで『東の岬』まで到着。 このままシル・バニーオン・ズドに対して、複数の剣を同時に振りかぶって一気に攻撃する。


 ―――ピピッ!

『チッ!』


 思わずシル・バニーオン・ズドが後方 (大魔王デスゴラグション側) に退避する。


「ご無事ですか? エリュドルス様」

「おお、ウエルルスか、そなたも来たか」

「はい、心配になって……」

「ふむ、そうか」


 さらにウエルルスも援軍として『東の岬』に到着。



 これで一気に形勢逆転か?



さようなら、クノシルス★

お役目、お疲れ様でした。

キミの事は・・・・・・すぐに忘れる。

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