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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
G.大魔王.VS.大魔王編
233/326

229、遂に大魔王デスゴラグション降臨!

ようやくヤツがやって来たぞ!

  ●【No.229】●



 なんと突如として、苦しみだした大魔王デスゴラグションの先行精鋭部隊のリーダー格の上位魔族。


「うぐっ、あがががががぁぁぁぁーーーーっ!!?」



 ―――ピピッ!

『オオ、いよいよクルぞ!』


「むっ、まずいぞ」

「うぅっ!?」


 大魔王エリュドルスとデイラルスや、またシル・バニーオン・ズドは、その様子をただ黙って突っ立って見ている。




 そこから突如として、先行精鋭部隊のリーダー格の上位魔族の身体が光った。


 ピィカァーーン!!


「うぐっ、あがががぁぁぁ―――た、た……す……て……け……く……れ……」



「………」


 ―――何故だ……?

 何故、ただ黙って見ているだけなんだ?

 ()()を止めようとしないのか?

 大魔王エリュドルス様は一体……?


 この様子をただ黙って見ている大魔王エリュドルスの対応に不審に思うクノシルスだけど、むしろ大魔王エリュドルスの方は身体が光って苦しむ先行精鋭部隊のリーダー格の上位魔族から少しずつ距離をおいて離れる。


「エリュドルス様……何故さがるのですか? ()()をなんとかしないと、本当に大魔王デスゴラグションが()()に到着しますよ?」

「近づくなクノシルスよ。 ()()に近づくと吸収されるぞ」

「……えっ!!?」

「見よ。 シル・バニーオン・ズド以外の()()が、あのリーダー格の上位魔族の身体に吸い付いて、どんどん消えてなくなっておる。 おそらく、攻撃や魔法も吸収されてしまい、大魔王デスゴラグションの力となるだろう。」

「な、なんと……っ!!?」

「だから近づけんのだ。 ああなったらもうオシマイだ。 たとえ攻撃だろうと魔法だろうと、ただ無駄にエネルギーをヤツに与えるだけだ」

「そ、そんな……っ!!?」

「そなたも大魔王デスゴラグションの力の一部になりたいか?」

「うぅっ!?」


 光って苦しむリーダー格の上位魔族の身体に、近くにあった色んな()()が吸収されていき、その光る身体の中にどんどん()()が消えていく。



「うぐっ、 うがががががぁぁぁぁーーーーっ!!!」


 ここで遂にリーダー格の上位魔族の最後の断末魔みたいな凄絶な奇声を発して、その吸い付く身体が眩い光の中に消えていった。


 ピッカァーーン!!


 すると急に空に黒い雲が出てきて、辺りが急に暗くなり、その黒い雲から稲妻が走っていて、ゴロゴロと鳴り響いている。



「大丈夫ですか? 大魔王様」

「ああ、なんとかな。 さすがに無茶しすぎたか?」

「まさか、あの場面で《アサルト・リベンジ・リベリオン》なんて、いくらなんでも無茶しすぎですよ」

「ああ、そうだな。 もう少し気をつけよう」


「………」


 ここでデイラルスが声をかけながら、力を失った大魔王エリュドルスを出来るだけ後方へ移動させて遠ざける。

 この時だけ、必然的にクノシルスだけが前に出てる格好になる。


 いまだに空に黒い雲が出ていて、辺りが暗いままであり、その黒い雲からはまだ稲妻が走ってきて、ゴロゴロと鳴り響いている。




 だけど、しばらくすると―――




 そこから先行精鋭部隊のリーダー格の上位魔族のいた場所の光も、いつの間にか消えていて、上空の黒い雲や稲妻も消えていて、空はいつも通りに戻ってきた。


 ()()()()()いつの間にか、()()()()が地面から少し浮いて立っていた。




 ()()()()、全身が金色機械人工生命体(ゴールド・マシーン・レーベン)

 スッキリとしたスマートで美しいフォルムをした細長い金属の身体に、キレイで冷たい深紅の瞳(ロボット・アイ)、なんとか(かろ)うじて口はあるけれど、鼻や耳や眉毛も髪の毛なども一切なく、一見してあんま強そうに見えないけど、どことなく脅威的な雰囲気を醸し出している。


 さらに全身には、八本の黄金の剣が所々に装備されていて、そして左腰脇には、伝説の皇剣【無恩時の剣】を装備している。

 また((((背後には、大きな黒い人影が浮いている。


「な、なんだ…()()()()()……っ!?」

「ま、まさか…()()()()()……っ!?」

「遂に現れたな。 大魔王デスゴラグションよ」


「「…っ!!?」」


『………』


 大魔王デスゴラグションの先行精鋭部隊のリーダー格の上位魔族のいた場所から、全く見覚えない奴が現れた。

 ()()()()、クノシルスやデイラルスが凄い驚きを見せていて、大魔王エリュドルスの方は悔しそうにしている。


 おのれ、大魔王デスゴラグションめ!

 おのれ、〈地球神アクナディオス〉め!

 遂に現れたか。




 金色機械人形(ゴールド・マシーン・ゴーレム)―――その名こそ、大魔王デスゴラグションだ。

 正真正銘の本物の大魔王だ。

 全身が超鋼鉄の金属で出来ていて、人工的に強烈な魔法の使用が可能で、しかも疲れも傷みも恐怖も絶望も存在しない。

 また黄金の全身には、八本の黄金の剣があちこちに装備されており、伝説の皇剣【無恩時の剣】を帯刀している。

 そして、その背後には、例の〈地球神アクナディオス〉も浮いている。




 ()()()()『置換式瞬間移動』とやらで、一瞬にして大魔王デスゴラグションがこの『東の岬』までやって来て、遂に大魔王エリュドルスと対峙する。


「ようやく来てやったぞ! 大魔王エリュドルスよ!」

『ヒヒヒ、ヤッホー~、エリュドルスゥー~、ヒヒヒ』


 ようやく大魔王デスゴラグションと〈地球神アクナディオス〉が()()()()()()()、この戦場までやって来たのだ。



ほとんど力を使い果たした大魔王エリュドルスと、ほとんど力を使っていない大魔王デスゴラグションが、遂に対立する。

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