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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
A.アーサンティラル王国編
22/326

18、賢者ロンギルス:1

新キャラ登場!!

  ●【No.018】●



ワシとカグツチは、次の目的地である第7の都市、タールハジャルの町の方に向かって、歩き始めていたのじゃ。



ワシはカグツチに質問を聞き返したのじゃ。

「なんじゃ? その "地獄の翼" と言うのは……?」

「はい、タールハジャルの町の上空に大きな翼があって夜になると、そこから強力で凶悪なモンスターが出現するような噂話を以前、何処かで聞いた覚えがあります。」

「ほう、その翼が凶悪なモンスターにでもなるのか?」

「いいえ、そこまでは解りませんが……街の上空に大きな翼があるのは事実です。」


「ほう、それはまた面白そうだの。 今度の凶悪なモンスターは一体どの程度、強いのか……?」

「…また、戦うおつもりなのですか? 師匠」

「ふん、無論じゃ! このワシが凶悪なモンスターを全部、討伐してやるわい!」

「私も師匠に見習わないといけませんね。 頑張りますよ!」

「………」




現在は第8の都市、サルマンディオスの町と次の目的地である第7の都市、タールハジャルの町の丁度、中間の道を歩いていた。


ヴァグドーは第10の都市、アーラントの町からずぅーっと、ここまで歩いて来ていた。

ヴァグトーには、馬や馬車や荷台車などの乗り物での移動は選択肢になく、修行中なので特訓にはならないと言う訳で、ここまでの道程を徒歩だけの移動にこだわってきていた。



ワシはカグツチに言い聞かせていたのじゃ。

「よいか? 歩くと言う事は足腰を鍛える上での、基本的な特訓になるのじゃ。 ワシはこうして、いままで鍛えてきていたのじゃ。」

「はい! なるほど、さすがですね!」

「まぁ、辛くなったら、いつでも馬でも購入すればいいと思う。 無理だけはするなよ!」

「……はい、判りました……」

カグツチは心なしか、力のない返事をしていた。




ヴァグドーとカグツチがしばらくの間、歩いていると前方から突然、女性の悲鳴が聞こえてきていた。


「きゃあああぁーーーっ!!」


女性が慌てて、ヴァグドーとカグツチの所まで走ってやって来ていて、女性がヴァグドーの背後に隠れて、懇願をしていた。


「お願いです! どうか助けて下さい!」


「………」

「何っ!? 誰かに追われているのか!?」


すると、前方から "(ひたい)に白い角が生えた青色の身体をした狼のモンスター" が、6匹ぐらいで走って現れていた。


「ふん、雑魚め!!」

「師匠、ここは私にお任せ下さい!」




    《白角青狼》

白角の青色の身体の狼で、牙や爪で攻撃する。 レベル:30


カグツチが赤い剣を取り出して、"狼のモンスター" である白角青狼の方に向けて構えていて、白角青狼たちが一斉にカグツチに襲いかかるのだが、カグツチは見事に白角青狼の6匹の撃退に成功していて、白角青狼たちが逃げていった。


カグツチは白角青狼に見事、勝利した。


「どうだ! この程度の敵ならば、私だけでも十分だ!」

「ほう、これはなかなかやるのう、カグツチよ」

「はい、ありがとうございます! 師匠」



「あのーー……」

ヴァグドーの背後に隠れていた女性が、ヴァグドーたちに話しかけてきた。


その女性は、碧色の髪の肩までのショートヘアーに碧色の瞳で、碧色の魔導師ローブを着ていて碧色の杖を持っている、全身が碧色の可愛い顔立ちの美少女が、そこに立っていてお辞儀をしていた。


「助けて頂いて、どうもありがとうございます。」

「…それで、お前さんは…?」


「はい、私の名前はロンギルスと言います。 本当にありがとうございました。」

「私の名前はカグツチだ」

「ワシの名前はヴァグドーじゃな。」


ヴァグドーの顔を見ていたロンギルスが、顔を(あか)くしていて、

「……かっこいい……」

…と、ポッとしながら思わず言ってしまった。



「……はぁ?」

ヴァグドーは唖然としていた。




絶望老人、ヴァグドーよ!

さぁ、次の目的地へ!!

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