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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国・後編
216/329

212、ある満月の夜の温泉:2

まさかのヴァグドーが恋バナ?

  ●【No.212】●



 ヴァグドーたち一行はロートアンリルス連合国の森の奥の方にある "混浴露天風呂" の温泉に入浴していた。




 先に入浴しておった冥界の女神ハーディスは、もう先に出てしまったけど、ワシらはまだ温泉に入って堪能しておった。


 今夜は満月が美しい夜じゃな。


 ワシは温泉に浸かりながら、闇夜の上空を見上げて美しい満月を見ており、ワシの周囲には、カグツチやロンギルスやエクリバやニーグルン姫や大魔女シャニルら巨乳が、ワシを取り囲むように温泉に浸かっておる。

 少し離れた所で、テミラルスや悪魔神オリンデルスや勇者見習いのモモネが、温泉に浸かっておる。


 ちなみにここは秘湯である為に、ワシら以外に誰もおらん。




 まずワシが独り言のように語り始めた。


「ふむ、今日も綺麗な満月じゃな。 そのせいか、闇夜の外でも明るく見えるのう。」


「師匠は満月がお好きなのですか?」

「ああ、そうじゃな。 どちらかといえば、好きな方じゃな。」

「ヴァグドー様って、意外とロマンチストなんですね?」

「ほっほっほっ、そうかのう。 ワシにはよく解らんがのう。」

「ダーリンって、いつも混浴温泉に入ってるけど、もしかして、女性の裸って、好きなの?」

「ああ、そうじゃのう。 どちらかといえば、好きな方じゃと思うがのう。」

「やっぱり、ヴァグドーちゃんでも男の人なのねぇ♪ てっきり硬派と理性の塊かと思ったよぉ♪」

「ほっほっほっ、ワシは至って普通の健全な男じゃよ。」

「でもヴァグドー殿は全く女性を襲いませんよね?」

「ん、そんなことないぞ。 敵ならば勿論、遠慮なく攻撃するぞ。」

「あっ、いや、そういう襲うの意味じゃないんですけど……」

「……??」

「あはは、じゃあ一体どういう意味なんだろうね?」


「では師匠は、今好きな女性(ひと)とかいますか?」

「んー、ダーリンの好きな女性(ひと)ねぇ~?」

「あっ、それ私も聞きたいですわ。 せっかくのこういう機会ですしね。」

「んー、ヴァグドーちゃんの好きな女性(ひと)かぁいるのかなぁ~?」

「………」

「―――おらんのう。 じゃが、女神イフレアとやらに、少し興味があるのう。」

「「「「女神かい!!」」」」

「うん、やっぱり女神はいいわよねぇ~♪ ヴァグドーちゃん」

「ふむ、その女神とは一体どのように強いのか、ぜひ知りたいものじゃのう。」

「「「「………」」」」

「あはは、やっぱりヴァグドーちゃんは、強さが基準なのねぇ~♪」


 この後もヴァグドーと女性陣が温泉に浸かりながら談笑・雑談をしていた。




 ヴァグドーたちの様子を見ていた勇者見習いのモモネが悪魔神オリンデルスに話しかけてきた。


「お父さん、アレが伝説のハーレムってヤツなの?」

「あはは、もうハーレムは伝説化してしまったかい。 まぁ確かに、最近あまり見ない光景だけど、伝説化するにはまだ早いよ。 モモネ」

「えっ、そうなの? お父さん、ハーレムはまだ時代遅れじゃあないんだね。」

「ほーう、モモネくらいの年齢(とし)だと、もうハーレムは時代遅れなのかい?」

「いやぁ、今の時代……ハーレム出来る男子なんて、そうそういないよ。 お父さん、ヴァグドーさんはきっと選ばれし戦士なんだよ。」

「あはは、そうかい」


 そこにテミラルスがオリンデルスとモモネの会話に割り込んできた。


「なぁ悪魔神よ。 あんたは人間の女と、本当に結婚したのか?」

「あぁまぁね、結婚式というのは挙げてないけどね。 でも家に帰ったら、そこも考えないといけないね。」

「まさか悪魔神が人間と結婚出来るなんてな。 少し信じられないな」

「まぁ一応は、ボクの心と身体は人間なのでね。 魂だけが悪魔神なのさ」

「そう……なのか。 一体どういう原理と構造なのか、よく解らんけど、悪魔神でも子供が出来るのか?」

「あはは、一応は出来るのさ。 ちなみにモモネの下にも妹が一人いるけどね。」

「へぇ~ 悪魔神オリンデルスよ。 悪魔神の血を引いた娘が二人もいるのか? それはなかなか凄いな」

「あはは、まぁ悪魔神の血を引いてるのか、どうかは知らんけど、一応はボクの血は引いてることは確かだよ。」

「はい、どうもです」

「ふ~ん、なるほどなぁ」


 今度はオリンデルスがテミラルスに質問してきた。


「君はたしか、大魔王エリュドルスの部下だったよね?」

「ああ、そうだけど、それが一体どうした?」

「そうか、じゃあ大魔王イザベリュータや大魔王ゼンとかじゃないのか?」

「大魔王イザベリュータ? 大魔王ゼン? ちょっと待て、一体何を言ってる? 悪魔神よ」

「おや、大魔王エリュドルスから何も聞いてないのかい? 大魔王最強四天王のことを?」

「えっ、大魔王最強四天王? なんだそれは? まさか大魔王が四人もいるのか?」

「ああ、その通りだよ。 この世界には大魔王が四人もいる。

 大魔王エリュドルス

 大魔王イザベリュータ

 大魔王ゼン

 大魔王デスゴラグション

だね。 君も魔族ならよく覚えておくんだね。 エリュドルスから聞きにくかったら、お姉さんにでも聞くんだね。」

「………」

「あはは、驚愕の事実を知ったかい。 三大悪魔神・四大魔王ってな、感じで覚えておくといいよね。」

「な、なんと……!」


 その後もオリンデルスとテミラルスとモモネが温泉に浸かりながら談笑・雑談している。




 それにしても大魔王が四人もいたとは、作者(ボク)でも知らなかったよ。

 この大陸では大魔王エリュドルスだけしか登場してないので、てっきり大魔王が一人しかいないと思ったら、なんとこの世界には大魔王が四人もいたとは……さすがは悪魔神オリンデルスだね、よく知ってるよ。



 この四人の大魔王については、いずれ機会があれば、説明させていただくとして、今はヴァグドーたち一行が温泉を十二分に堪能して、ここで傷や疲れを癒し英気を養い、次の冒険に備えていく。



さすがは永く生きた悪魔神オリンデルスだ。

情報量も半端ない。

今まで作者(ボク)でも知らなかった情報を小出しにどんどん出してくるから、読者の皆さんも気をつけて読んでみて下さい。

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