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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
210/329

206、最後の決勝戦・バスターE

  ●【No.206】●



 エネルギー武闘台の決勝戦。


 ヴァグドー.VS.勇者アドーレ、いよいよ大詰め!


 残り試合時間もあとわずか。



 お互いの剣の刀身が素早く激突する。


 そのヴァグドーの伝説の皇剣【消滅罪の剣】の刀身と、勇者アドーレの伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の刀身が、もの凄い勢いで激しくぶつかり合う。





 この強烈な最強の二人が、今……もの凄い試合をしている。

 最終闘技場・会場内の一般観客席からは、最早(もはや)歓声・応援などはなく、ただ黙って静かに試合を見ている。

 そもそも二人共に知らない選手なので、どちらを応援していいのかも、よく解らないのだ。



 また仲間であるカグツチやニーグルン姫や大魔女シャニルたちも、試合で闘ってる二人は共に仲間なので、どちらを応援していいのか、まったく解らずに、ただ黙って静かに試合を見ている。


 この最終闘技場は、もうヴァグドーと勇者アドーレの二人が闘ってる音しか聞こえていない程の異様な静けさである。




 だけど、そんなことすら関係ないほど、白熱した試合に夢中になるヴァグドーと勇者アドーレの二人。


「ちっ!?」「くっ!?」


 タッ、タッ!


 またお互いにある程度距離をとって、後方にジャンプするヴァグドーと勇者アドーレの二人。


 すぐさまお互いの剣を前方に突き出し、剣先を相手の方に向ける。


 ヴァグドーの伝説の皇剣【消滅罪の剣】の剣先からは、妖しく禍々しい邪悪で漆黒の闘気(ブラック・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)が発生しており、()()を勇者アドーレの方に向けていた。


 ポワァン!


 勇者アドーレの伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の剣先からは、鋭く激烈に光輝く黄金の闘気(ゴールド・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)が発生しており、()()をヴァグドーの方に向けていた。


 どうやらお互いに、最後の攻撃で必殺技を繰り出すつもりらしい。


「よーし、行くぞ! アドーレよ」

「こちらも行きますよ! ヴァグドーさん」


 既にエネルギーが充電されていて発射準備が出来ていた。





 ()()を見た悪魔神オリンデルスが、思わず声を荒らげる。


「あ、あれは……まさか【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】なのかっ!!?」

「…っ!?」


 隣にいた勇者アクナルスが疑問に思うのを尻目に、悪魔神オリンデルスはヴァグドーの事をずっと見つめていた。





 ヴァグドーの伝説の皇剣【消滅罪の剣】の剣先から、妖しく禍々しい邪悪で漆黒の闘気(ブラック・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)を、勇者アドーレの方に向けて発射させた。


 ズドドォッ!


 勇者アドーレの伝説の皇剣【磨羯龍の剣】の剣先から、鋭く激烈に光輝く黄金の闘気(ゴールド・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)を、ヴァグドーの方に向けて発射させた。


()らえ!【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】!」

「サンダーソード・ゴールドキャノンッ!!」


 ほぼ同時に発射されたヴァグドーと勇者アドーレの必殺技が、両者の中間までもの凄い速度(スピード)で接近していく。


「むっ!?」「はっ!?」


 バァチィーン!


 なんということなのか、【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】の漆黒の闘気(ブラック・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)と《サンダーソード・ゴールドキャノン》の黄金の闘気(ゴールド・オーラ)()小型球体弾丸(フルメタルジャケット)が中間で衝突する前に、大きな音を立てて消失してしまった。

 両者の必殺技が不発に終わったのか…?

 だが、お互いの必殺技は激突していないので、相殺したわけではなさそうだ。


 その消失の衝撃の影響で、ヴァグドーと勇者アドーレの二人が、さらに後退して距離が離れた。


「なっ!?」「おっ!?」


 お互いの攻撃・必殺技が、最後まで決まらなかったことに、二人同時に驚く。






 そして、ここで遂に―――


「そこまで!」


 審判が右手を高々と挙げて試合終了の合図を告げる。

 なんとここで試合の制限時間の30分が経過してしまい、ヴァグドーと勇者アドーレの両者は、相手を倒しきることが出来なかった。


 あとは不本意ながら、審判団の話し合い・判断で勝負が決定して、勝者及び優勝者が決定する。





 なお、試合が終了したことで、選手であるヴァグドーも勇者アドーレも、それぞれ自分の武器を収めて、二人共に最終闘技場の中央まで来ていた。


「やれやれ、さすがに30分は短いのう。 結局はアドーレを倒すことはできんかった。」

「いやいや、さすがはヴァグドーさん。 このボクが初めて倒すことができなかった相手です。」

「ふむ、さすがは勇者アドーレじゃな。 感服したぞ。 それにしても試合とはいえ、勇者とここまで闘えたのは、大変貴重な体験じゃったぞ。」

「それはボクもです。 最強無双のヴァグドーさんと、ここまで渡り合うことができたのは、これからの自信に繋がります。」


 ここでヴァグドーと勇者アドーレが、お互いの健闘を讃えて握手をする。




 オオォーーッ!!

 ウワァーーッ!!

 

 パチパチパチパチ―――


 それを見た一般観客席からは、「スゲエ!」とか「マジか!」とか「カッコいい!」とかの驚愕や称賛の声と共に、もの凄い歓声や拍手が二人に送られている。


 一方で一部の観客やこの大会に参加した一部の選手からは、ある疑問にぶち当たっていた。


 それはヴァグドーも勇者アドーレも、まるまる30分の激闘を繰り広げたにもかかわらず、二人共にまったく息を切らしておらず、まだ疲れを見せていないのだ。

 これは二人共に、まだ全力で闘っていない証拠であり、まだ完全に実力を出し切っていないと思われる。


「「………」」


 これに気づいた勇者アクナルスや悪魔神オリンデルスも思わず言葉を失った。


「………」


 また特別観戦席で観戦していたアテナ代表も、あまりの凄さに言葉を失った。






 ここでようやく、審判団のジャッジが終了したようで、まもなく勝者・優勝者が発表される。


 果たして優勝したのは、ヴァグドーなのか、それとも勇者アドーレなのか? どっちだ?



遂に決勝戦の試合が終了した。

ヴァグドーと勇者アドーレ。

そして、優勝したのは、

さあ、どっちだ?



※必殺技

○ヴァグドーの【神納覇(しんのうは)黒白(こくはく)】は未完成→失敗。

○勇者アドーレの《サンダーソード・ゴールドキャノン》は今回初使用→失敗。

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