表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
206/329

202、最後の決勝戦・バスターA

遂に決勝戦が開始されます。

  ●【No.202】●



「ボクとモモネも君たちに同行させてもらえないだろうか?」


 この悪魔神オリンデルスが、とんでもないことを言ってきた。


 なんと悪魔神オリンデルスたちも、ヴァグドーたち一行に同行するつもりらしい?

 これはいよいよとんでもなくヤバいパーティーになってきたんじゃないか?



 ちなみに話自体はまだまだ続いている。


「ほーう、一緒に来るか?」

「………」 (沈黙する勇者アドーレ)

「あらあら、なかなかどうしてぇ~♪」


「ちょっと待って下さい。 相手は悪魔神ですよね? いいんですか、悪魔神なんかと同行しても?」

「私も疑問に思います。 そもそも勇者アドーレ様は、その悪魔神を打倒するために、旅をしている筈ですよね?」

「うわぁ~ なんだかヤバそうな展開~」


「しかし、確か……勇者アドーレが打倒を目指している悪魔神とは、あのトニトリエクルスのはずだと思うが?」

「はい、そうですけど……」

「なら、ボクはあの二人とは、全く関係ないからね。

 三大悪魔神……悪魔神トニトリエクルスと悪魔神ヴォグゲロルス……歴代の勇者たちによって、封印された者たち……だからね」

「ほーう、お前さんは違うのかい?」

「あぁ、ボクが悪魔神をやってた時代では、まだ勇者なんて者は居なかったからね。

 彼らとは根本的に違うのさ。」

「へぇ~ そうなのねぇ~♪」

「………」 (沈黙する勇者アドーレ)

「ほーう、そうなのか?」


「それで、どうなのか? ヴァグドーよ」

「ふふふ、おもしろい。 お前さんにはまだ聞きたいことが山ほどあるからのう。 一緒に旅をしながら、色んな話を聞く……と言うことじゃな?」

「なるほど、そういうことですか。 確かに、今のボクの目的は、この世界を狙う悪魔神トニトリエクルスですので、最強の悪魔神オリンデルス……あなたとは、まだ敵対するつもりはありません。」

「そうよねぇ~ 倒す順番としては、まず悪魔神トニトリエクルス。 次に悪魔神ヴォグゲロルス。 そして、余力があれば、悪魔神オリンデルスってトコかしらねぇ~」

「ふーん、じゃあ悪魔神オリンデルスまでもが同行を許すつもりなのか?」


「「「「………」」」」


 ここでヴァグドー・勇者アドーレ・大魔女シャニル、この三人が悪魔神オリンデルス同行に否定的ではない。 この三人が否定的でなければ、ほぼ結論が出ている。

 あと魔族のテミラルスは、相変わらず無関心を装っているみたいで、特に反論とかはないみたいだ。


 残りのメンバーは沈黙していた。



 だけど、それでも話自体はまだまだ続いているようだ。




 果たして、話はまとまったのか!?






 大会三日目の午後、決勝戦・バスター


 ここは総合百宮殿の中央部にある最終闘技場。

 この最終闘技場とは、大型円形闘技場よりも広く、勝ち残った最後の二人、まさに選ばれた者だけが立つことが許された最高の場所である。



 しかも今回はいつもの選手ではなく、全く新しい選手であるヴァグドーと勇者アドーレ二人が、遂に雌雄を決することになる。



 ウワァーーッ!

 オオォーーッ!


 ざわざわざわ


 この最終闘技場の一般観客席からは、満員の観客が異様な盛り上がりを見せている。



 決勝戦ということだけあって、カクヅチやニーグルン姫たちのヴァグドーたち一行も、その一般観客席に座って、じっくり観戦している。 勇者アクナルスや悪魔神オリンデルスは、後ろの方で立って見ている。


 また最終闘技場の特別観戦席では、アテナが決勝戦を観戦するべく、座って今か今かと待っている。


「なんだか、今からドキドキしますね。」


 いよいよクライマックスを迎える闘いに、アテナも(むね)(おど)らせている。






 ここでヴァグドーと勇者アドーレが闘技場中央に、それぞれお互いに距離をとった状態で現れた。

 なお、決勝戦の審判は闘技場の中に入らず、一般観客席の最前列の専用席で審判を(おこな)う。


 まず勇者アドーレの方は、八本の黄金の剣を黄金の鎧から分離して、周囲に浮遊させて展開している。

 次に勇者アドーレが早速(さっそく)、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を取り出して、前面に構えた。


「遂にヴァグドーさんとの対決ですか? これは最初から全力でかからないといけませんね。」


 一方のヴァグドーも、最初から伝説の皇剣【消滅罪の剣】を取り出して、()()()()に持って、不思議な構えをした。


「ふむ、勇者アドーレか。 勇者と本格的に闘うのは、これが初めてじゃったかな?」


 ようやく決勝戦の選手二人の戦闘準備が整った。






 そして、遂に審判の「始め!」の合図で試合が開始する。


「はっ!」


 まず先攻するのが、勇者アドーレからである。

 八本の黄金の剣を、ヴァグドーの周囲の全方位同時に展開させており、ヴァグドーめがけて、剣先から稲妻(スパーク)のレーザービームを一斉に発射させた。


【ストリンガー・ドラグーンソード】


「ふん!」


 だがしかし、ヴァグドーは伝説の皇剣【消滅罪の剣】を(たく)みに利用して、【ストリンガー・ドラグーンソード】の攻撃をことごとく(ふせ)いでいく。



 勇者アドーレは中距離・近距離の攻撃に精通しており、ある程度の距離が離れた場所でも攻撃可能であり、勿論接近戦でも十分に強い。

 ヴァグドーは基本的に近距離接近戦型。

 肉弾戦・白兵戦に特化されているので、自分の射程距離内に敵が居ないと、攻撃が届かない。


まだまだ序盤。

最後の闘いはこれからでしょう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=676877153&size=135
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ