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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
205/326

201、君たちは会話・質問をしたことがあるかっ!?

今回はヴァグドーと勇者アドーレの決勝戦の前の少しの時間で起きた出来事のお話です。

  ●【No.201】●



 大会三日目の昼前、

 大型円形闘技場2にて


 まだ決勝戦開始までは、少し時間がある。


 とある控え室の中で―――


 その控え室とは、普通の広さの完全個室となっており、部屋に医療用の白いベッドがあって、そこに先程勇者アドーレとの戦闘のすえ、敗北・気絶した勇者見習いのモモネが静かにぐっすり眠っている。

 そのモモネは、特に目立った外傷もなく内出血や背中の骨などにも異常がなく、ただ気絶してるだけのようであり、()()えずは大丈夫のようだ。


 この控え室には、医療用の白いベッドの横に椅子があって、そこに悪魔神オリンデルスが座っていて、その背後には、ヴァグドー・勇者アドーレ・大魔女シャニル・カグツチ・ロンギルス・エクリバ・ニーグルン姫・ルドルス将軍・アルベルス・アルラトス・テミラルス・勇者アクナルスが同室している。



 さて、ここから話し合いが開始される。


 ―――のだが、その前に()()えずは、ヴァグドーと勇者アドーレの決勝戦進出、おめでとうございます。


 まず最初に口を開いたのが、ヴァグドーからである。


「その娘は大丈夫なのか?」

「ああ、特に問題ないようだね」

「そうですか、それは良かったですね」


「それにしても、あのモモネと言う娘は、お前さんの娘と言うのは、本当のことかい?」

「ああ、そうだね。 ボクの娘のようだね」

「……?」

「こいつは驚きましたね。 まさか本当だったとは……」

「……えっ、悪魔神に娘……っ!?」

「あらぁ~ やっぱりそうなのねぇ~♪」


「……えっ、あ…悪魔神って……子供が出来るのですか……っ!?」

「ふふふ、驚いたかい? 一応は、この身体は()()()()()()()()()()なのでな。 ()()()()()()は造作もないことだね。」

「ということは、悪魔神は人間の女性と結婚したということなのか?」

「……ケッコン……? あぁ、人間特有の夫婦(メオト)になる儀式のことか? それはまだしていない」

「ほーう、そうか」

「そうなんですか」


「ねぇ、悪魔神オリンデルス。 その()は、あの戦士ラグレテスの血をひいてるわよね? もしかして、ラグレテスの娘と結ばれたの?」

「あぁ、その通りだね。 さすがに大魔女シャニルは知っていたか?」

「……ラグレテス……?」

「あれ、その方はシャニルさんのお知り合いの方ですか?」


「………」

「そんなことより、ヴァグドーと勇者アドーレの決勝戦進出、おめでとう。」

 (ここで何故か、あのオリンデルスが話をはぐらかして、別の話題をふった?)

「おう、ありがとう!」

「はい、どうもありがとうございます。」

「でも、これは凄いことになりましたよね? 果たして勝負がつくのでしょうか?」

「でも、ボクはヴァグドーと勇者アドーレの二人が、端っこのブロックにいった時点で、決勝戦で当たる予感はしてたよ。」

「へぇ~ さすがねぇ~♪ 私は全然解らなかったわぁ~♪ さぁて、本当に決着(ケリ)がつきますかねぇ~♪」

「そうじゃのぉう~」

「そうですよねぇ~」


「………」

「そんなことより、悪魔神に聞きたいことがある。」

 (ここで何故か、あの勇者アクナルスが話を(さえぎ)って、別の話題をふった)

「なんだい?」

「伝説の皇剣は本来、悪魔神四天封皇剣と呼ばれ、四本しかないはず。」

「………」

「なのに、ここ最近で四本以上の伝説の皇剣が確認されている。 これは一体どういうことか?」

「ふっ、君は少し勘違いをしている。」

「……何っ!?」

「……なんだと!?」

「そもそも悪魔神は全部で三人いる。 悪魔神一人につき伝説の皇剣が四本必要なら、最低でも()()()()()()()()()()()()()()ことになる。」


「「「…っ!!?」」」

このオリンデルスの発言に一同が驚く。


 確かに悪魔神四天封皇剣は、悪魔神討伐に四本は必要。 ならば、悪魔神が三人いれば、おのずと12本が必要となる。 今まで悪魔神は一人しかいないと思い込んでいたので、この衝撃の事実には驚愕するしかない。


「へぇ~ なるほどねぇ~」

「な、なるほど、そういうことなのか? 確かに言われてみれば、その通りだ。」

「なるほど、単純計算で言えば、伝説の皇剣が12本ないと、おかしいよのう。」

「しかし、何故そのような情報をボクたちに教えるのですか? 悪魔神よ」


「ふっ、別に秘密にしてるわけじゃない。 少し考えればわかること。 それに伝説の皇剣が本当に活躍するのは、完全復活した真の悪魔神に対してであって、ボクたちはまだ復活もしていない。 その伝説の皇剣が完全に力を発揮するには、まだまだ時間がかかるのさ。」


 悪魔神オリンデルスはよほど余裕なのか、まるで他人事(ひとごと)のように話している。


「……質問は以上かな?」


「ならば、ワシからも質問させてもらおうかの。 何故お前さんは―――」


「ふっ、何故ボクが()()()()()()()のことを知っているのか、だよね?」

 (ここでもやっぱり、オリンデルスがヴァグドーの質問も(さえぎ)ってきて、逆に質問で返してきた)

「そうじゃ。 その通りじゃ」


「ん~~~」

ここでオリンデルスが、少し考え込んでいる。


「もしかして、この質問は秘密かの?」

「いや、別に秘密というわけではなく、その質問に対する答えが長すぎて、今ある時間では少し足りないかもしれない。 ヴァグドーよ、君もゆっくりじっくり聞いて納得したいだろう?」

「ふむ、確かにそうじゃが……」

「そこで提案がある」

「一体なんじゃ?」


「ボクとモモネも君たちに同行させてもらえないだろうか?」



―――えっ、悪魔神が同行・味方に……??


次回も、今回の話の続きをする予定ですので、お楽しみ下さい。

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