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絶望老人が異世界転生をしたら、99年間で最強無双になってしまった!  作者: 賭博士郎C賢厳
F.ロートアンリルス連合国編 ~エネルギー武闘台~
203/329

199、憧れの準決勝戦第二試合:2

  ●【No.199】●



「でぇい!」


 ダッ!


 新たに伝説の皇剣【神納覇(しんのうは)の剣】を造り出した、勇者見習いモモネが剣を前方に構えて、そのまま勇者アドーレの所まで地面を蹴って、走って近づく。


 一方の勇者アドーレも、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を前方に構えて、勇者見習いモモネが向かってくるのを待ち構えていた。


 ガァキィーン!


 そこで勇者見習いモモネが、伝説の皇剣【神納覇(しんのうは)の剣】を振りかざし、勇者アドーレに斬りかかろうとするけど、勇者アドーレも伝説の皇剣【磨羯龍の剣】でしっかり防御(ガード)する。

 さらにモモネが、続けて勇者アドーレに斬りかかろうとするけど、勇者アドーレが(たく)みに防御(ガード)(ふせ)いでいて、()()を双方が繰り返している状態である。


 ガァキィン、ガァキィン、ガァキィーン!


「でぇい!」


 もの凄い攻防を見せるモモネと勇者アドーレの二人。

 その素早い攻防に両者共に互角の実力に見える。


 確かに一見して、互角の実力に見えるモモネと勇者アドーレの二人なのだが、あきらかに勇者アドーレの方が手加減しており、モモネは全力に近い状態で闘っている。


「でぇい!」


 ガァキィン、ガァキィン、ガァキィーン!


 二人共に素早く動く為に、お互いの剣と剣が交わってる音だけが聞こえてくる。


 モモネも勇者アドーレも、二人共に白熱したバトルを繰り広げている。


 そして、あの勇者アクナルスも、一般観客席の一番後ろの方に立っていて、現在の試合の様子を眺めている。


「ふん、互角だと!? バカめ、あきらかに勇者アドーレ先輩の方が手加減してるに決まっているだろうがっ!!」


 相変わらず勇者アクナルスが、一人言で現在の試合の感想を()べている。






 大会三日目の昼前、準決勝戦第二試合


 大型円形闘技場2にて


 勇者アドーレ対勇者見習いのモモネ


 ここからは、ようやくヴァグドーと悪魔神オリンデルスの二人も、この大型円形闘技場2まで来て、一般観客席の一番後ろの方に立っていて、現在の試合の様子を眺めている。


「ほーう、なかなかやりおるものじゃな? あのモモネと言う娘も」

「ああ、そうだね」

「やれやれアドーレの奴、てこずってるようじゃのう」

「おや、あの勇者アドーレは手加減しているように見えるけど、これは一体どういうことなのだ?」

「さぁのう、ワシゃぁよくわからんのう」

「…そ、そうか…」


 そこでヴァグドーと悪魔神オリンデルスの二人も、現在の試合の感想を()べている。



「―――ん? アレは…?」


 そこにヴァグドーが、近くにいた勇者アクナルスの存在に気がついて、ヴァグドーが勇者アクナルスに声をかけた。


「おう、アクナルスよ。 久しぶりじゃのう。」

「どうも、これはヴァグドー先輩に……悪魔神オリンデルスさん……ですか?」

「うん、キミも勇者なのか? いや、ただの勇者ではないようだな? キミの後ろにいる大きな黒い人影は……もしかして…〈地球神アクナディオス〉……だね?」

「ふふふ、さすがは悪魔神だな」


 ここで勇者アクナルスの背後から、大きな黒い人影がモクモクと現れ出していた。


『ヒヒヒ、珍しいな。 悪魔神ともあろう者が、こんなところにいるなんてなぁ~。』

「相変わらずキミも口が悪いようだね。 ()()()() "()()()" などと言われてるクセに。」

『ヒヒヒ、自分はもともとこういう性格なのさ。 ハハハ』

「これは悪かったね、悪魔神オリンデルスさんよ。 まったくしょうがない偉大なる地球神様だよねぇ。」

「……」

「なるほど、確かに面白そうな勇者だね? だけど、それでも…あの勇者アドーレには、まだまだ実力でかなわないようだね。 勇者アクナルスよ」


「ふふふ、まぁね」

『ヒヒヒ、まあまあ…それはそうと、とりあえずは勇者同士の対決を見てみようではないか?』

「ああ、そうだね」

「ふん、ったく!」


 そう言うと、ヴァグドーと勇者アクナルスと悪魔神オリンデルスの異色の三人が、一般観客席の一番後ろの方に並んで静かに立っていた。






 肝心の試合の方は―――


 相変わらず勇者アドーレと勇者見習いのモモネが、剣での攻防を繰り広げていた。

 その勇者アドーレもモモネも、あまりの素早い攻防に、一般の普通の人間たちでは、とても目で追いきれない感じである。


「くぅ、やっぱり強いな。 伝説の勇者アドーレさんはぁ。 このまま普通に闘っていたのでは、とてもじゃないけど、まだ勝てないわね。」


 若干劣勢気味のモモネが、これまでの闘い方をしていては、まだ勝てないと悟っていて、今の戦法を変更せざるを得ない状況に(おちい)っていた。


「くぅ、仕方ない。 もう()()を使用するしかないわね。」


 ブゥーンブゥーン、ボォーウ!


 そこにモモネが、伝説の皇剣【神納覇(しんのうは)の剣】を振りかざしていて、上下左右に円を(えが)くように、光る刀身をグルグル振り回している。

 その刀身に大量のエネルギーが集まり、刀身が蒼白く光輝いている。

 さらにモモネが、伝説の皇剣【神納覇(しんのうは)の剣】を横に水平に左右に振っていて、大型の蒼白いエネルギーの光刃を()()()発射させて、勇者アドーレの方に向かって勢いよく飛んでいった。


 ブゥンブゥン、ズバシュッ!


【ストリンガー・デスティネーション・ソーサリー】


「くらえ必殺―――!!」

「どうやら前回の試合で見せた、あの能力技をもう使用してきましたか? おそらくは、かなりの威力があると思われますね。」


 さて、どうしたものかな?

 などと思いながらも、今のところは防御も回避も反撃もせずに、伝説の皇剣【磨羯龍の剣】を前方に構えて、待ち構える勇者アドーレ。



まだまだ勇者対決の試合は続くけど、別の所でもなにやら騒ぎて賑わってるようだが・・・あの三人は確かに異色である。

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